溶けがち　(3/10-3/17)

3月10日

 朝ごはんのお供 美味しんぼ43話
 ピクニックで立ち寄った金持ちの所持する山の竹林を伐採から守るため、山岡が青竹を使ったスズキ料理を振舞って金持ちを納得させる話だった。美味しんぼに出てくる金持ちは美味しいものを食べた途端大きく心変わり人が多すぎて変。


  「お後がよろしくありますように」稽古をした。
 芝居すると脳みそのシェアハウスが始まる。脳みそシェアハウス？シェア脳みそ！？初めましての人と、ひとつ脳の下住んで自分自身の濃度が徐々に半分になる。でへへ。

‪ 金縛りになる夢を見た
 ややこしいけど確かに金縛りじゃなくて金縛りになる夢だった。
 夢の中で目覚めたら部屋全体が青くどろどろ溶けていて、足元の方から「やった、見られた、やった、見られた、やった」みたいなことを繰り返しブツブツ言っている男の声が聞こえた。二人いた気もする。声のするほうを見るため体を起こそうとするが指一本とて動かない。
 金縛りだ！と思う前に、夢だ！と気づいていたので、無理に解こうとすることも無かった。奇妙だった。

 金縛りはよくなる。
 あれは脳だけ微妙に起きてて体が眠ってる状態らしいので、もしなっちゃった時は 脳内で「起きろ！！！！」と全身に呼びかけながら、バリーン！って感じで力入れると解けるので、やってみて下さい。あえて解かず身を任せるも一興。ずずずと全身を均等に押されて沈んでゆく感じが気持ちいい時もある。

 沢山寝たので沢山夢を見たけどどれも微妙に悪夢だった気がする。最近夢見が悪い。

3月11日

 朝ごはんのお供 美味しんぼ44話
 男勝りな女性大将の寿司屋が男性社会と戦うとても令和っぽい話だったのでみんな観ると良いかもしれない。
 寿司を握る手の作画が鮮やかで見事だった。
 わたしは好き。ニュートラルだと思った。


 単話ゲスト出演する配信ドラマBe chance△のビジュアル撮影をした。
去年Gahornzさんでお世話になってから、朝川優さんのいろいろなたくらみに乗っからせていただくのが楽しい。優さんはおもしろいことを企む時わるい顔をする。

 そのあとすぐ稽古だったので焦ってしまって、パワーストーンブレスレットをメイクさんに預けたまま現場を出てしまった。次お会いした時に…とか思ったけど、オーダーメイドで石を選んでもらってるものだからか四六時中つけているものだから色々こもっているのか、前も人に預けっぱなした時、預かり主が深夜めちゃめちゃうなされたり体調崩したりしていたのを思い出して早急に郵送していただいた。こんなスピじみた理由でさらにご迷惑を…とも思うが、心配で、うっほんとうにすみません。


 「お後がよろしくありますように」稽古をした
 今日はたくさん会話をした。台本の中でも、台本に関することも、関さないことも。劇団大人の麦茶の稽古は綿密な読み合わせを経て立ち稽古に入る。その時間がとても大事なんだとおもう。

 泰造さんのおとむぎの脚本はところどころ泰造さん語。
 客演として初めておとむぎに出演する前、「おしり筋肉痛」初演のDVDをお借りして見たとき、独特な言葉回しにちょっと驚いた。「ちょっと」というのがポイント。すごくへんてこななわけじゃなくてちょっとへんてこで、すごくすごく頭に残る。
 公演が終わってだいぶ時を経ても、ヌっと日常の中で脳内に出現する泰造さん語が大好き。たぶん同じようにやみつきになってる人、なれる人がたくさんいるんだろ う な ！

 おとむぎ観に来てほしいです。
 無理にとは言わぬが、言えぬのが悔しいが、
観に来て「欲しい」くらい言わせて欲しい。だってそれはほんとだもんな。わるくないよな。

  我々は全力で対策と準備と稽古をして待ちます！！

 今日とてもふつうに
とはいえまた世は変わり、今は緊急事態な訳だけども、そんな中でもふつうに
 ふつうに生きて、ふつうを少し愛おしく感じて、感謝した。
その積み重ねを、毎日したい。今日だけじゃなくて。

3月12日

 朝ごはんのお供 美味しんぼ45話
 香港味勝負前編。なんか香港でいっぱい中華を食べて、帝都新聞のひとが味を馬鹿にして、山岡が怒ってもっとおいしいデザートを作る話。
 ツバメの巣ってちゃんと食べたことないや。食べてみたい。


 今日はもうぐれてやるぞという日がある。
 だいたい、丸一日休みで、気圧がとても低い日で、で、今日はまさしくそれだった。
 嫌な夢も見た。言葉にすると一見いい夢に見えそうな、でも当事者の実感体感としてはすごく嫌な夢だ。悪夢の中で美味しいココアを飲むシーンがあった。きもちわるかった。

 今日は冷凍ハンバーグ食べちゃうし、いつもは休日も18時までは飲まないって決めてるけど、今日はランチハイボールしちゃうぜ。やんなっちゃうぜ全部どうでもいいぜ。
 でも予約したから歯医者さんにはちゃんと行ったぜ。だからってって帰り道で久しぶりに9%のわるい缶の酒飲んじゃうぜ、明日パンフ撮影なのに、これはほんと悪いし後悔するぜごめん明日の自分寝る前にカリウムだけは飲んどくから許してくれ〜！


 早く桜が咲かないかな。
 毎年冬はメンタルが落ちやすくなる。誕生日とか正月とかあるけど気候がダメだ。
 肌寒くても、桜が咲けばなんとなく希望が持てる。桜が咲いてくれればいい。元町の外人墓地で満開の桜を見ながら三色団子を食べたい。

  味噌汁を仕込んだ。
  ねぎ・なす・白菜

3月13日

 朝ごはんのお供 美味しんぼ46話
 香港味勝負後編。手短にいうと帝都新聞VS東西新聞で中華料理勝負をする話。
 パイ生地を崩して食べるフカヒレみたいなやつがおいしそうだったけど、ああいうパイ生地崩す系の食べ物上手に食べられたことって一回もないな。

 「お後がよろしくありますように」パンフレット撮影だった。
 そんなにむくんでなかった。昨晩0時半くらいには、疲れてバタッと眠りこけていたので肌の調子もやたら良かった。

 昨晩ぐれながら作った味噌汁が美味しい。野菜の買い物が大好きでどんどん買うけど、消費しきれなくてダメにするのが怖くて味噌汁はいつもこれでもかと言うほど具沢山になる。時々やりすぎてラーメン二郎みたいになる。ラーメン二郎行ったことないけど野菜がエベレストみたいになってるイメージ。

 雨だ。嫌だ。雨大嫌い！

 パンフレット撮影楽しかった。 よーじさんはギター弾く時も写真撮る時も、音楽や写真がただひたすらシンプルに静かに(うるさいけど)情熱的に好きなんだなあって感じがする。でも不思議とオタクっぽくはないくて愛とこだわりが渋い。

 絶対すっごい作品になる。
 なにがって具体的には言えないんだけど、泰造さんの頭の中で、もうなんか恐ろしいうねりっていうか清濁混ぜ混ぜの暴風雨が吹き荒れてて、それをどうにかぎゅって日本語にして一文字一文字一言一句台本に刻み付けているように感じる。止められないような。
 こわい。ゾワゾワする。


 映画クレヨンしんちゃん夕陽のカスカベボーイズを観た。
 そもそもうちは父ちゃんの意向でクレヨンしんちゃん視聴禁止家庭だったからTVシリーズほとんどみてなくて(各所西郷を責めないで下さい)、20歳超えてからオトナ帝国観て、あまりに衝撃的だった。

 カスカベボーイズ最高に面白かった。湯浅政明監督が大好きで、関わっている作品をどんどん観たい。
 水島さんすごい。TVシリーズほぼ見てなくても泣いちゃったし、泣く泣かないとかじゃなくてほんとおもしろくて、まだまだ観てないクレしん映画が大量にあると思うと生きる希望が湧く。こういうことなんだよな生きるって。こういうことで生きながらえてきたよ、また生きる理由を一つ得た。

 椿ちゃんはどこへいったのかな。作品の中の登場人物だったのなら、ほんとはなんて名前だったんだろう。
 わたしは「別の時代から映画の世界に入っちゃってたから、その時代に帰った」説を信じたい。誰の意向がどうであれ、それがロマンチックだと思うので。

 しんちゃんの映画は、まだあんまり観てないのにあれだけど、不穏な空気と、とある日常と、とんでもねえファンタジーが同時に存在してて、すき。あと春日部防衛隊がきゃわいい。

3月14日

 朝ごはんのお供 美味しんぼ47話
 なんか名称忘れたけど世界目玉焼き協会みたいなのがあって、目玉焼きについて世界各国の人達が議論し合うというバグった話だった。
 卵を久しく食べていないな。たまには食べたいけど脂質を控えているしひとり暮らしだと4つパックでも消費しきれないのであまり買わない。


 「お後がよろしくありますように」稽古をした。
 なんてよき座組みなのだろう。
 話せば話すほど、今回の客演の皆様の個性が強烈でくらくらする。
 ひととこんなに話しができるようになったことも、大人の麦茶に出会えたからだなのだ。そのへんはまたおいおい言葉にしていきたい、照れるけど。
1ヶ月後に初日を迎える。ニヤリ。


 味噌汁を仕込んだ。
 ヒラタケ・ねぎ・たまねぎ

3月15日

 朝ごはんのお供 美味しんぼ48話
 アップルパイとアップルティーに厳しい紳士が絶縁状態だった母のアップルパイとアップルティを口にして嬉しい気持ちになる話。
 アップルパイ食べたいな。マックの確実に火傷するアップルパイが食べたい。

 不適切な表現による欠番がまあまああるのでwiki見ないと本当の話数が分からない。やっぱり漫画読むべきか？体力いるな。でも激闘鯨合戦とかめっちゃ気になる。


 午前中から色んなことに心動かされすぎて眠い。
 今日は2個やってるうちの1個のバイトだがこのバイトは今日まででやめる。籍だけ残しておいてよいと言ってもらえたので、正確には休む。
  ノロマで鈍臭くて3ヶ月でグラス10個以上割ってるのに、ありがたいなと思う。なんだか離れるとなると途端に名残惜しくなって、店長に絵葉書をしたためた。ちゃっかり、演劇のチラシも同封した。

 もうひとつ18歳の時からやってる販売のバイトも、めっちゃ不定期なのにずっとクビにしないでくれて本当にありがたい。6年やっても未だに初歩的ミスばっかりするのに。

 アルバイトする理由は、今はもちろん生活費のためだけど、実家にいた頃から結構色々やっている。コンビニとかカフェとかメイドとかモロッコ料理屋とかうどん屋とかラーメン屋とか事務とかデータ入力とか。
やっぱり素の自分以外の何かになりたいという願望がつよいのでたのしいんだと思う。ローソンでレジ売ってる間は「ローソンの人」になれるし、ラーメン屋で食券受け取って皿洗ってる時は「ラーメン屋で食券受け取って皿洗ってる人」になれる。
 テクマクマヤコン テクマクマヤコン

クレヨンしんちゃん｢ヘンダーランドの大冒険｣を観た。
 全部のシーンの背景が美しくて、キャラクターが魅力的で、とても不穏で素晴らしかった。
 思ったことたくさんあったけど書く気力が今日はもうないのでまたおいおい。

 いろんな気持ちをかんじている
 小瓶に詰めて保存することができなくて、かなしい。

3月16日

 朝ごはんのお供 なし
 睡眠時間が短かかったのもあるけど、なんか今朝は情報をあんまり頭に入れたくなかったので、レースカーテン越しにぼんやり公園の遊具を眺めながらお味噌汁とふかし芋を胃に流した。

 ねむい。ある配信の収録で歌った。
 眠い割にはよく歌えた。
 一昨年の11月に声帯ポリープ切除手術をしてから、ちゅるちゅるの産まれたて赤ちゃんみたいになった声帯を全然使いこなせない期間が続いたが、最近やっと舵を取れるようになってきた気がする。手綱を握れたというか。よかった。
 声帯ポリープ切除手術に関して当時はいらん心配かけぬようなんとなくぼかしてたけど、人生初全身麻酔の経験があまりに衝撃的だったりとか、麻酔が切れて激痛に悶えた時に入れてもらった鎮痛剤点滴がこの世のものとは思えないほど気持ち良かったこととか、めっちゃ話したい。これはまた追々。追々が溜まってくぞおいおい。

 昼、浅草捕鯨船でくじらを食べた。
 かちかちとろりの刺身もぷるぷるの煮込みもうまかった。浅草キッドのあのお店だ。壁中にいろんなサインや落書きや写真や切り抜きがある。

  生きて泳ぐくじらを見たことがないけど、くじらが好き。
  虚像恐怖症だけど同時に虚像愛好家でもあるのかもしれない、と思う部分がある。有機物は特に。ピラルクとかキリンもマジで怖いけど、憧れる。恐ろしいものには憧れる。
 次じゃなくてもいいけどいつか生まれ変わったらでっかい動物になりたい。ダイオウイカとか。

3月17日

 驚くべきことに家族とピクニックをした。
 夢だったんじゃないかと思う。川沿いのあたたかい芝生にレジャーシートを敷いて、母が張りきってこさえてくれたちらし寿司と菜の花のおひたしと唐揚げのお弁当を食べた。でかい苺も食べて、スタバのコーヒーテイクアウトして飲んで、散歩する犬たちを眺めた。
 一番仲良しで一番会えない人達こと家族、いざ会えると特別な話なんてひとつもしたくなくなる。あーだこーだ、ふざけたり、愚痴を聞いたり聞かれたり。
 日差しが気持ちよかったので、母の膝枕で寝転んで空を見た。もうちょっと紫外線を気にしなさい、と日焼け止めを塗らされた。


 稽古は休みだけど稽古場は開いていたので行った。
 いちばんのりかも！と思うとかならず奨伍さんがいる。ひとりで地べたで、台本を読んでいる。
 自主稽古だったので、来てくださった客演さんとともにすこし読み合わせをした。
 台本が変わっていく度に精度がときんときんに上がっていって、心臓にぐちゃりとささる。


 おもう。わたしの文章は詩的じゃなくたって、相変わらずヘンテコで読みづらくて稚拙でおもしろい。
 わたしの日々は、存在は、ずっと本物で愛おしいことをわたしは認めたい。

 味噌汁を仕込んだ
 たまねぎ・白菜・椎茸