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白昼夢(日記3/7~9)

3月7日


あったかくなってきたな、とおもってあったかくない服を着ると夜道で必ず後悔するなあ、というのを実感する感じの時期になりましたね。
日々を記すほど日常をちゃんとやっていないけど、ぽろぽろした日々の端くれをこぼしておこうと思う。


休みの日、家にいれば寝てしまうので困る。
しょっちゅう言うけど昼寝の夢はほぼ必ず悪夢かやけにリアルな夢で質感が生々しい。だからと言って、休みで・外出の予定はなく・特別急ぎの作業もなく・朝ごはんを食べてお腹がいっぱいになって・家があったかい以上、昼寝をしないわけにはいかない。昼寝をする。そして悪夢を見る。悪夢の定義とは何かももうわからないが、私が昼寝で見るそれは必ずしも悪夢だと思う。今日も悪夢を見たが、ものすごく良い悪夢だった。内容は教えない。
寝なければ調子が悪いのに少しでも寝すぎると必ずだるくなるのはすごくへんだ。ちょうどよさのバロメーターがゲームみたいに出れば良いのに。


そういえば最近バロメーターをすごく気にしなきゃいけないゲームをやったな。なんだっけ。あ NEEDY GIRL OVERDOSEだ。STEAMのPCゲーです。配信者の女の子のピ(彼ピのピ、プロデューサーのPのピ)になって育成するゲーム。これがすごく難しい。彼女をぶっ壊すことが怖いので全てのエンディングをみられる自信がない。悲しい。


ゲームといえばポケモンレジェンズアルセウスのメインシナリオをクリアした。私ポケモン本当好きだなと思った。

オープンワールドって自由度が高すぎて困るし、そんなのほぼ現実の再現だし、わざわざゲームで膨大な選択肢のなかからやることや目標を決めたくないと思っていたけど、ブレスオブザワイルドとアルセウスのおかげでオープンワールドもできるようになった。他社のはまだできるかわからないけどひとまずいつものごとく任天堂に感謝です。

現実の再現っていうとこでいうと、だから私は最近流行りな感じのオンラインゲームができないんです。相当仲良い友達と一対一通信でマリオカートとかはたのしいけど、なんか生きてる人間たちとチーム組んでみんなで戦う系のゲームはまだちょっとできない。生身の人間関係を感じすぎる。ほだらぜんぜんCPUと仲良くしていたい。


冷蔵庫の中がこんなに長いこと空っぽなのは一人暮らしになってから初めてかもしれない。
冷凍の米と、実家からもらった桶柑と、調味料くらいしか入ってない。料理も全然していない。
また以前のように味噌汁を毎日作れるだろうか。ひとつひとつやっていけばいい。


3月8日


ギターを毎日弾いている。これくらいまである程度弾けるようになると楽しいが、ここからもう一段階ちゃんと弾けるっぽくなるにはかなり特訓が必要だろうと思う。
明日ライブがあるので緊張している。


私の城は巨大で、多分球体。1kmくらいの厚みの攻殻に覆われていて、内部に入るにはまず表層にある小さな入り口を探さなければならない。普通の人ではこの段階で1週間かかる。入り口を見つけたら暗号(私以外の人間には発語自体困難な独自の言語で構成されている)を言ってオートロックの入り口を開け、楕円形のカプセルみたいな移動装置に乗り込み内部に入る。内部にはポケモンセンター城店・ブックオフ城店・トイザらス城店・ローソン城店・まんだらけ城店・109シネマズ城店・千疋屋フルーツパーラー城店・デニーズ城店・スシロー城店・サウナ付き銭湯があり、いずれも無人である。内部の壁一面にありとあらゆる漫画や古雑誌が陳列されていて、ドリンクバーもあるし、109シネマズ城店のスクリーンではNetflixとかバンダイチャンネルも見放題、一番座り良い椅子が一つだけ置いてあって、隣にキングサイズのベッドもある。人間は誰もいないけど、全長8mの巨大なふわふわのフェレットと小型犬サイズの虎、そして中型犬サイズの牛が5頭いる。彼らは私に懐いていて、強い。私は一日中絵を描く。疲れたら、フェレットにくるまりながら漫画を読んで、寝る。起きたらご飯を食べて、ゲームをして、歌って、また絵を描いて、牛や虎と遊んで、寝る。そうだ、寺もある。毎日お焚き上げがされていて、日々の辛いことを書いた紙をお焚き上げに出すと煙は音楽に変わり、住職ロボの口から譜面が出てきて曲が完成する。城はたとえ地上で何が起きようがピクリともしない。城は私が死ぬまで一生ある。逆にいえば私が死んだ瞬間、忽然と消える。城はどこにでもあって、どこにもない。誰も入れてやらないししばらく籠っていたい。


3月9日


弾き語りライブの日。ライブの前にスタジオでリハーサルをした。真面目なので、及びアパートでアコギは弾けないので。

リハーサルをしながら一人で、鏡のないEスタジオで、なぜだか泣いた。
泣いて歌が歌えなくて困ったので、歌うのはやめてギターだけ弾いた。
なぜだか本当にわからなかったけど、止めどなく止まらず、とにかく2時間泣きながらギターを弾いた。変すぎるので泣きたくなくて目をぎゅっと閉じてもぎゅっていう隙間から分散してうじゅうじゅ出てきて、気色が悪かった。


ライブは緊張した。でも褒めてもらえたので嬉しかった。
帰り道、LINEでよーじさんからアルペジオを引くときは小指をピックガードに添えると良いというアドバイスが送られてきて、優しいなと思った。

アルペジオをやってみたのは、弾き語りのオリジナル曲「おさかな」。
ありがたいことに好評だったので歌詞をのせます


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なにもかもたくさん作ろうと思った。
私は音楽に何度も救われたが、音楽で人を救える自信はない。
でも、音楽に限らず活動の全てにおいて、こんな大人でも大丈夫なんだ、っていう情けなさで、なるべく多くを安心させたいし
何より私が救われたい!!!!!!!わあああああああい!!!!


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