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【苫米地式コーチングの真実③】時間の流れと過去は一切関係ない

こんにちは、内山です。


昨夜もGmailを開くと
返信メールで一杯。


昨日は超マニアックな話を書いたので
もしかしたら読まれないんじゃない?


と思っていたのですが、
沢山の返信があって驚きました(笑)


返信メールを読むと


久しぶりに苫米地式コーチングについて
話してくれて嬉しい。


確かに苫米地さん
アプリオリはない!と言いながら
自分の意見は100%正しいと書いているのが
以前から気になっていた。

苫米地さんの話は面白いから

続きを読みたいです!


こうした感想を沢山いただいきました。


ということで、


今回は苫米地式コーチングの真実
第3弾

『時間の流れ』と『過去は一切関係ない』



について書きます。


まず前提の話から。


このシリーズで書いてきた通り
アプリオリはないので
これが絶対に正しいという正解はありません。


あなたにはあなたの正解があるし
苫米地さんには苫米地さんの正解がある。


どっちが正しくて
どっちが間違っている
そんなことはなくて

両方正しいんだよ?ってことを書いてきました。



今日は『時間の流れ』の話から
してみたいんだけど、

時間には3つの仮説があります。

・過去から未来に向かって時間は流れている

・未来から過去に向かって時間は流れている

・時間は存在しない




苫米地さんは
時間は未来から過去に向かって流れている
というスタンスを取ってます。


さっきも言った通り
絶対に正しい答えはありません。


どれも正解です。



さらにここに加えて

アインシュタインの相対性理論の
速度によって時間の流れが変わる


高さによって時間の流れが変わる



ブラックホールのような環境によって
時間の流れが変わる


など、様々な正解が
この宇宙には存在しています。


さらにもっと根本的な意見では

元々、時間とは
人間が世界の枠組みを知るための
認識にすぎないという

カントの主張があったりもします。

なので、カント的に言えば

『100%正しい正解は人間には導くことができない』



もう少し具体的に話すと

人間は外部情報を得る時に
目や耳などの五感を通じたものからしか
認識することができない。

だから人間は、目に見えず、
匂いもなく、触ることもできない
『時間』を正確に知ることができない。



こうした主張があるわけですね。


もう少し平たく言えば、

『人間にはそう見えているだけだよね?』

『真実の姿はそうじゃない可能性があるよね?』

って感じです。


これは人間とナメクジがみている世界が違うように
人間ともっと高度な生物では
世界の捉え方が違うはずだよね?


こうした意味が込められています。



普通の人は時間の流れを

過去→現在→未来

に流れていると認識していますが




苫米地さんは

未来→現在→過去

に時間は流れていると言ってます。



また最新の科学では

そもそも時間なんてなくね?

なんてことも研究されていたりします。




こうした前提を踏まえて

『過去は一切関係ない』


と言う話に進めましょう!


ここまで時間の流れについては
100%の正解はない。


結局、人は

『私が世界をどう捉えているか?』

が大事ということ。


『過去は一切関係ない』という考え方は
師匠の苫米地さんや
アドラーが主張していること。


アドラーは

『過去は今後の人生に何も関係ない』



と主張し



苫米地さんは

『昨日までに起きたことは、
明日起きることに1%も関係ないと考える』



と主張しています。


ここで1つの疑問にぶち当たるのですが、

昨日までに起きたことは、
明日起きることに1%も関係ないって本当?



という疑問です。


例えば、今日まで大雨が続けば
明日、どこかの川が決壊するかもしれません。



これは過去に起こったことが
未来に影響を与えたと言えるはず。


また本日、二日酔いの人は
昨日、お酒を飲んだことが原因でしょう(笑)


一滴もお酒を飲んでない人が
いきなり二日酔いにはなるはずがないからです。


これも過去が未来に影響を与えたと言えます。


コーチングでは

『過去は一切関係ない』

というスタンスが正解とされていますが


これもやはり人によって変わってきます。


ここまで話してきた通り
100%の正解はないからです。


ここで1通のメールを紹介させてください。


=============

こんにちは。
感想のメールを送らせていただきます。
ちなみにこう言うのを
自ら送るのは初めてかも知れません。


私自身、色々セミナーを受けたり
本を読んだりした過去がありますが、
結局のところ、何も変化はせずに、
ただ当時は闇雲に行動していた気がします。


私自身一時期アファーメーションを行い、
ゴール設定などもやろうと思い、
それなりにやってみたのですが、
全くうまくいかず、現在も思うようにいけてません。


むしろ無理矢理自分のテンションを上げたりして、
反動と、後、身内や仕事の問題が重なり、
虚しさが倍増した感じがいたします。


悩みの根本原因を明確にするには
どうしても過去に遡る必要が私はあると思っています。


過去は関係ないと言うのは良く聞いて来ましたが、
それは過去に何も問題が無かった方だと思います。


過去に致命的な事があると
現在にまで影響を及ぼすと思っていまして、
私自身のことで言うと家庭環境や幼少期、
少年期の時代に問題があり、
そこと向き合う必要があるのだと最近は痛感しております。


正直なところ今では気力もあまりなく、
とりあえず休んで回復をするところから始めてる次第です。

と言うことでただの感想ですが

内山さんの活躍を陰ながら
応援させていただいてるので、
これからもお身体に気をつけて頑張ってください。

===============

勇気ある感想メールありがとうございます!


いただいた文章には

過去は関係ないと言うのは良く聞いて来ましたが、
それは過去に何も問題が無かった方だと思います。

と書かれていますが、
俺はまさしくその通りだと思います。


このシリーズの一回目のメルマガで
苫米地式コーチングは

『苫米地さんの成功法則である』



と書きました。


苫米地さんはこの考えで
成功したたけど

多くの人には上手く機能しない事実があるよね?

って話をしました。


詳しくは初回の記事を
読んでみてください。

https://note.com/uchiyamakazuhisa/n/nf4f5c7b5214f


いただいたメールにあった

過去は関係ないと言うのは良く聞いて来ましたが、
それは過去に何も問題が無かった方だと思います。

が個人的に正解だと思うのは、


苫米地さんのように
裕福な家で生まれ
何不自由なく育ち

めちゃくちゃ勉強ができて
神童と言われたような人にとっては

『過去は一切関係ない』

かもしれません。


これが苫米地さんの正解。


しかし、世の中には
貧しい家で生まれ
親はいつも喧嘩していて
小学校で離婚して家族はバラバラ。


こうした環境で育った人にとっては
過去はめちゃくちゃ関係があるからです。


まるで呪縛のように
その人の人生に重く
のしかかっています。



以前のこのメルマガでお伝えした
サメタイプの高田さんも

『過去は一切関係ない』

というスタンスで
1年間コーチングをしていましたが
全く効果がありませんでした。


詳しくはこちらの記事に書きました
https://note.com/uchiyamakazuhisa/n/n4f9b139d476a



苫米地さんの大きな特徴は
感情を一切排除して、結論に至る所。


シリーズ一回目の記事で
そう書きました。


しかし、普通の人は、
感情を大切にし
感情に基づき
感情に従って生きています。


今回メールを頂いた方のように
過去に壮絶な経験がある方は
それが人生全般に強い影響を与えてます。



俺は2013年から多くのクライアントに出会い
真剣に向き合ってきて分かったことは

過去の辛い経験が強烈な呪縛になって
自由な人生を送れない人たちを沢山みてきました。


俺がいつも信者コーチと揶揄している
認定コーチたちも
実際はこちら側の人間です。


根っからの強者は
そもそも認定資格は取りません。


弱者だからこそ
すごい人から認められたい。


そういう思いで
資格を取得していることが多い。


これまでお会いしてきた
コーチを振り返ると
8割以上がサメタイプです。

========
心のタイプはこちらから1分で分かります
https://resast.jp/page/fast_answer/5926

========

それに対して強者は
人に頼らず、自分の使命に従い
ガンガン行動して結果を出します。



コーチングではクライアントが
過去の話をするとコーチは
それは一切関係ないからと言って話を変えます。


ここでいう『過去は一切関係ない』とは
ある種の強者の理論。


順風満帆に人生を進めてきた人ならではの
強者の視点です。



例えば、子どもを亡くした母親が
仮にクライアントになった時、


その母親が子どものことを話し
すごく落ち込み失意のどん底にいます

そんな話しをした時に、

『過去は一切関係ありません!』

『とにかく未来だけを見て
新しいゴールを設定してください!』


と伝えるのはあまりにも酷です。


非人道的と言っても過言ではありません。


俺が長年見てきた苫米地さんは
そもそも人の感情自体に
興味関心がないと思います。


苫米地さんは
あまりにも頭が良すぎるため

感情に支配されている人たちのことを
逆に理解できないんだと思うのです。


俺が近くで見てきて感じたことは

『感情』だけではなく
人そのものにそれほど興味がないと思います。


人の機能には興味を示すことがあっても

その人がどんな人で
これまでどんな人生を送り
何を望んできたか?


何を悩み
何を考え
何を成し遂げたいのか?


人はどのように成長して
どうすれば変わるのか?


こうしたことには
あまり興味がないと思います。


少なくても人と真剣に向き合い
腹を割って話し
目の間にいる人が
どうすれば変わるのか?

こうしたことで悩むことはないはずです。


苫米地さんが興味があるのは

剥き出しの生身の人間ではなく
機能としての人間。


例えば、サイゾーの社長であれば


社長の家族構成とか
どこに住んでいて
誕生日はいつかといった
生身の情報ではなく、


興味があるのは
雑誌編集の機能であったり
本を売る機能だったり
売上を作る機能だったりします。


なので機能が低下している、とか
機能不全を起こしていると思えば
それを治すのは時間の無駄なので
冷静に切ることができる。



いつも冷静で
スーパーコンピューターであるから
理性で感情を抑え込むことができる。


だから、悩むのは暇だからと言ってみたり

恋愛でフレられたとしても
無駄な時間を過ごさずによかったと思える。


苫米地さんにように
悩むのは暇と思える人は
生きる上で大きなメリットがあるのは確かです。


なぜなら、人生から
すべての『悩み』を排除できるから。



しかし、普通の人にとって

『悩むのは暇だから悩むことを止めた方がいいよ?』

とアドバイスしても

『あーそうなんだ!今からすぐに止めるね!』

とはなりません。


そんな人見たいことがないでしょ?笑


アドバイスの内容は分かったとしても
それを実際にすることは至難の業だからです。




万学の祖アリストテレスは
人にはロゴス、パトス、エートスの3つがあり

ロゴスは理論
パトスは感情
エートスは信頼

『人はロゴスではなくパトスで動いている』

と結論づけました。

つまり人は感情の生き物ということ。




今回のテーマである

『過去は一切関係ない』

というスタンスは強者にとっては正解ですが

普通の人にとっての正解ではない。

これが俺なりの正解です。


なぜなら、俺のメルマガ読者であれば、


目の前に子どもを亡くし
失意のどん底にいる母親に対して

「過去は一切関係ない!」

とは言えないはずだから。


少なくても、

「そうなんですね!」

「それは辛かったですね」

と共感して

人によっては母親と同じ
悲しみの涙を流す人もいるでしょう。


俺は普通の人間として
母親と同じ悲しみの涙を流して生きていきたい。


これが俺なりの正解です。


この続きも読んでみたい!という方は
よければ、あなたの感想を送ってください。


あなたの感想はあなたにとっての正解だから。


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