人に自由意志はあるのか？

こんにちは、内山です。

今回の投稿は

『このメルマガを開くか開かないかは自由意志』

という少し挑発的なタイトルにしました。



なぜ、こんなタイトルにしたのか？


それは今回のメルマガは
「人に自由意志はあるのか？」
という内容でお届けするからです。



あなたは自分の意志で
このメルマガをクリックしたと思いますか？


それとも別の意思が
クリックさせたと思いますか？


「人に自由意志があるのか？」


この論争は
これまで多くの学者を巻き込こみ
様々な議論が交わされてきました。


先に結論からお伝えすると

「自由意志はあるよ」

「だけど0.2秒だけね」

という話です。


結構、有名な話なので聞いた人もいると思いますが
知らない人も多い話なので解説していきます。



それではスタートです！



あなたは自分の人生を自分で決めていると思いますか？



何言っているんですか？内山さん、
そんなの当たり前でしょ！


そう思われるかもしれません。


しかし・・・

最初から巨大な人生のシナリオが存在していて
あなたはそのシナリオの
操り人形のようになっている可能性はないでしょうか？



例えば、今、あなたは
この投稿を読んでくれていますが、

大量にある記事の中から
読んでくれていると思います。


読むという決定を下したのは

あなたの自由意志だったのか？
それとも別の意思が働いているのか？


こんなことを研究してきた人たちが
世界には沢山いるんですね（笑）



近代哲学の父デカルトは言いました。


『我思う、ゆえに我あり』


デカルトは「人間が自由意志を持ち考えること」
それはこの世で最も絶対的なことだと信じていました。


この世界が全て幻想だったとしても、
「自分が自由な意思で考えている」ということ
そのことは確実である。


これはデカルトの代表作「方法序説」で書かれた
コギト・エルゴ・スム。



この考えは広く世の中に受け入れられ、
その後の哲学や様々な学問に
大きな影響をあたえました。

そこから２０世紀に入ると、
脳科学が発展し我々の思考や感情は
ニューロン間の電気信号であることが
分かってきました。


そして1980年代。


人には自由意志があるのか？という
大掛かりな研究が行われました。


その研究とはアメリカの神経生理学者
ベンジャミン・リベットによって

被験者に電気信号を測る装置をつけた上で
手首を曲げて貰う。


普通に考えれば

手首を曲げようと意識した後に
脳から電気信号が発せられ
その結果、手首が曲がる。

こうした順序だと思われていました。


しかし、研究で分かったことは

まず脳から電気信号が発せられ
その後に手首を曲げるという意識をし
その結果、手首が曲がる

こうした順序が正しいことが分かりました。


つまり、意識より先に
脳が決定を下していたのです。


リベット博士の研究で分かったことは

人は意識する約0.35秒前に
脳から決定を下す電気信号が下されていること。


つまり、我々は意志には自由意志がないことが
明らかになったからです。


この結果は世界に衝撃を与えました。


だけど、本当に自由意志はないのか？


その後の研究で、
脳からの決定を変えることが
可能であることが分かりました。



それはドイツのディラン・ハインズ教授の研究で

我々が意識する0.35秒前に
脳は意思決定を下すが

0.2秒前までは動作を中断、拒否することが
可能であることが分かりました。


人には自由意志はあるが
それは0.2秒だけ。


ちなみに、刃牙という漫画に登場した宮本武蔵は
相手が意識する前に
脳が決めた電気信号をキャッチして
相手より先に動くという設定がされていました（笑）

おそらく、これは一流のスポーツ選手は
無意識的にやっていることで

例えば、ボクシング５０戦無敗のメイウェザー選手は

相手の電気信号を事前にキャッチして
相手のパンチを交わす。

さらに、相手の電気信号を事前にキャッチして
相手にパンチをヒットさせる。

こうしたことをしています。

これはプロ野球選手やサッカー選手なども同じです。


今回のメルマガで最後にお伝えしたいのは

脳が意思決定を行う前に
その意思決定をどの方向に向かわせるか？

という視点です。


脳は我々が意識する前に
意思決定をすることは変わらないのであれば

どの方向に意思決定をさせるのか？

という『大いなる脚本』を用意してあげればいいわけです。


ハッピーエンドに向かう
『大いなる脚本』がある人は

脳がハッピーエンドに向かうための
意思決定をしてくれます。


しかし、バッドエンドに向かう
『大いなる脚本』がある人は

脳がバッドエンドに向かうための
意思決定をします。


次回の記事では

『大いなる脚本』

というテーマでお伝えします。


お楽しみに！


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