さいわい子

30歳を過ぎて、やっと良い意味で自分を諦め、許せるようになってきました。上手い文章は書…

さいわい子

30歳を過ぎて、やっと良い意味で自分を諦め、許せるようになってきました。上手い文章は書けません。夢は、若い人の背中をバンと叩いて「大丈夫!」と笑って後押しできるようなおばちゃんになる事です。

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『私だけの映画』

映画監督になりたかった。 子供の頃からの夢だった。 私は今35歳。 多分その夢は叶わない。 私は今、 仕事をして、 ご飯を食べて、 旦那とおしゃべりをして、 猫に餌をあげて、 友人とLINEをして、 祖母の面倒を母親と見て、 日常を淡々と過ごしている。 日々の中で、 思うことはいくらでもある。 旦那とのちょっとした思い違い、 友人からの傷つく言葉、 仕事の理不尽さ、 未来に対する不安。 それを感じるたび、 そのすべてを映画にできたら、 素晴らしいのに、救われるのにと いつ

    • 来世に期待

      旦那に出会えたことは本当に良かった。 結婚できて良かった。奇跡に近い。 子供を産めない事は残念だ。 でも、生きていたら自力ではどうにもならない事はある。 「しょうがない、しょうがない。」呟くしかない。 来世に期待するしかない。 来世でも多分私は旦那と出会える。 何かトチ狂わない限り結婚できる。 出来れば来世は20代のうちに出会いたい。 そうして、子供を作ってみよう。 もしかしたら来世は私が男で、旦那が女かもしれない。旦那の方がお母さんは向いているのかも。 それかパラレル

      • なりたい自分になれたのに

        気づいたら37歳になっていた 世間一般から見たら、かなりの大人。 なのに私は自分の中身をまだまだ未熟で、これっぽちも認められない だけど10年前の自分から見たらどうだろうか 27歳の私は今の私のこの状況を想像できただろうか 当時の仕事を今も続けて、それなりの技術を身につけ、そこそこ結果を残し 信頼できるパートナーを見つけて結婚し、 親に頼らず自分たちの力だけで家も購入した 毎日仕事でミスばかりで、泣いてばかりで、 プライベートも何も楽しくなく、人生どん詰まりだった27歳

        • さみしさが味になる

          すべて大満足な人生はない。 すべてが楽しくて、不安もなくて、キラキラピカピカと希望に溢れてて、後悔もなく、すべてに納得できる人生はきっとない。 努力や我慢でどうにかなるものでも無い。 メリット、デメリットのすり合わせで、その都度あらゆることを選択して、日々は進んでいく。 良いことも悪いことも起こる。 それが人生。それが大人になること。 少し寂しいけど、この寂しささえ味わいになるような、そんな人生を送れないものか。 寂しさを、人生の味わいや、深みや濃くみたいなものと考えら

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        『私だけの映画』

          他人と自分を比べなくなるコツ

          今の自分に集中する 自分のことだけをしっかりと見つめる 自分とは"現実" けして逃げることのできない"現実" 他人ばかり見ることは現実逃避 他人を見ることで自分の現実を突きつけられているような気がする でもそれは本当の現実ではない 他人基準の現実であって、自分には関係ない 他人がどれだけ自分より稼いでいようが、それによって自分が不幸であると言う証拠にはならない 他人が金持ちであろうが、比べなければいくらでも自分は幸せになれる 自分にとっての幸せを追求すること 自分の基準だけで

          他人と自分を比べなくなるコツ

          演者さん、ありがとう。ごめんなさい。

          最近のドラマやバラエティ番組を見ていて気になること。 演者同士の距離、近すぎないか? コロナ禍だぞ。 もちろんわかる。演出的に必要なことは。 そのドラマが、コロナ禍設定ではないことは。 とは言え、どうしても気にせずにはいられない。 演者さんも人間であることを。 演者さんは、人形でも、CGでもなく、同じコロナ禍を生きてる人間である。 テレビや映画に出ている人たちは人気商売で、今来ている仕事を断ったら、次にまた仕事が来るとは限らない。 いくらコロナが怖くても、そう易々とは断れな

          演者さん、ありがとう。ごめんなさい。

          女にわかりやすさを求めるな

          女にわかりやすさを求めるな 女が抱える矛盾を、複雑さを、否定するな 女は「これ」と言える生き物ではない 女は十人十色で誰一人として同じじゃない 女の中には少女も老女も少年も老父も居る その全てが内在する 女はある意味、女ではない 女は女自身でさえ、 自分が自分でわからない 探してもどうせ答えなんて見つからない 女は女友達の幸福を誰よりも喜んでおきながら、心のどこかで不幸を願ってる そんな自分の本心にふと気づき、その醜さに地を這うほどの自己嫌悪に陥る 女は要領の良い

          女にわかりやすさを求めるな

          『花束みたいな恋をした』〜アラフォー既婚者の感想

          注意:基本、大絶賛している感想なのだが、若い人が読んだら、「この老害ババアめ!(怒)」と感じる表現もあるかもしれないと書いてから思いました・・・・なのでご注意を。 素晴らしすぎて、素晴らしすぎて、 『花束みたいな恋をした』を観てからもう11日も過ぎるのに、今だにこの映画のことばかり考えている。 特に、私はもうアラフォーで既婚者だからか、麦と絹が別れた後のそれぞれの人生のことばかり考えてしまい、ずっとモヤモヤしてしまう。 映画自体よりも、主人公たちのその後ばかり考えてしまう映

          『花束みたいな恋をした』〜アラフォー既婚者の感想

          映画『詩人の恋』感想〜男と恋とミサンドリー

          なかなか強烈な映画を見た。 韓国映画『詩人の恋』 ※かなり偏った見解の感想です。 最近『ハチドリ』や『82年生まれ、キム・ジヨン』と言った、韓国の男尊女卑や女性の生きづらさをテーマにした映画を立て続けに見たせいもあるのだが、この主人公にかなり嫌悪感を覚えてしまったので、とにかく色々書かなくては気が済まない。(主人公に嫌悪感を抱いたと言っても、この映画がつまらないというわけでは一切ない) 主人公は、売れない詩人・テッキ。働き者の妻に妊活を迫られ、渋々答えてはいるが中々結

          映画『詩人の恋』感想〜男と恋とミサンドリー

          君は自由であると、何度でも言う/そしてグザヴィエ・ドランの映画が好きな理由

          自由であれよ 誰がなんと言おうが君は自由だ だけど君は立ち止まって居る 立ち止まって何かを気にしている 光が気になる 音が気になる においが気になる 人の目が気になる でもそれは君をここに立ちとどませるほどの理由にはならない 自由であれ 自由であれよ と同時に君はここで立ち止まったままでも良い 立ち止まる自由が君にはある 自由であれ 自由であれ もし何かが君を縛り付けるているとするならば それは君だ 君の自由を君が縛りつけている 自由であれ 自由であれ 自由は実に大き

          君は自由であると、何度でも言う/そしてグザヴィエ・ドランの映画が好きな理由

          世界一どうでも良いライフハック

          在宅ワークの良いところは、思い立ったらすぐ踊れるところだ。 社会人1年目の頃、ずっと真面目な顔で真面目なことをしないといけない状況にストレスが溜まり、いつも爆発しそうになっていた。 そういう時は、一人になれる場所に行き、とにかく踊る。 エレベーターの中やトイレの個室で。 踊ると言っても、腰を左右にくねらしたり、腕をジタバタと回したりする程度。大体、一人になれるところは狭い場所しかなので。 その際、顔もなるべく変な顔にした方が良い。 この世の全てをバカにしたような顔。 嫌な

          世界一どうでも良いライフハック

          繊細さについて〜映画『はちどり』を見て

          結婚をして私は傲慢になった。 何か得体の知れない力を身につけたと同時に、忘れてはいけない重要な何かをいつの間にか失ったような気がする。 いったい何を失ったのか。 ここ最近、その事をずっと考えていたのだが答えが見つからずにいた。 映画『はちどり』を見た。 1994年・韓国。少女ウニは中学2年生。学校にも家にも居場所がない。 なのに忙しなく周りの時間は進んでいく。両親も兄姉も友人も恋人も先生も、周りの人たちはウニが眼中にないかのように自分のことに必死で、別の世界の時間を生きてい

          繊細さについて〜映画『はちどり』を見て

          「女の子がんばれ!」〜Perfumeのパフォーマンスから感じたこと

          youtubeでたまたま見つけたPerfumeのPVがとても素晴らしく、視聴しながら涙がこみ上げた。 私はPerfumeのにわかファンでしかないのに、Perfumeのパフォーマンスを見るといつも泣けてしょうがない。 このPVはPerfumeの「エレクトロ・ワールド」のパフォーマンスを現在、過去織り交ぜて編集しているのだが、一つの曲を通して、彼女たちの筆舌し尽くしがたい魅力を約4分の映像に凝縮させている。 私はこの映像を見ながらなぜか「女の子がんばれ!女の子がんばれ!」とい

          「女の子がんばれ!」〜Perfumeのパフォーマンスから感じたこと

          『ジュビリー』

          愛猫を亡くしてから、まだまだ情緒不安定だ。 今日は、スーパーで買い物をしていたら突然、「jubilee」が頭の中を流れ出した。 くるりの曲。 急いでyoutubeで検索し、再生。 スマホからイヤホンを通って曲が流れ出す。 その瞬間、調味料売り場で号泣した。 あの子を想って泣いた。 ついさっきまでは、今日はゴーヤチャンプルを作ろうなんて思っていたのに。 https://youtu.be/9a1TGxE3meg ======= ジュビリー 歓びとは誰かが去るかなしみを 胸に抱き

          『ジュビリー』

          生きてるだけで、この世はなかなかドラマティックだよ

          クソみたいな世界を生きている 旅には出られない 会いたい人に会いに行けない 口と鼻は覆われて どこもかしこも、歪んだビニールに遮られている いつも、目の前の誰かを疑って、 誰かが誰かを見張ってる 映画の中の【世紀末】がここにある 少しずつ何かが崩壊していく気配がある じわじわ、じわじわと、 才能溢れ、美しいあの人は自ら命を絶った なんのために? 分かりっこない、詮索はやめて あの人の笑顔を見ると泣けてくる もう、希望は無くなってしまったの? ここはどこなの? なんの

          生きてるだけで、この世はなかなかドラマティックだよ

          それでも映画の仕事を続けますか?

          6月16日にアップリンクのパワハラ訴訟会見のニュースを見て以来、本当に鬱々としたもどかしい気持ちでいる。 映画業界で働き始めて十数年の私は、正直、原告側にも被告側にも感情移入してしまう。 だから、どちらの立場にもなれずもどかしいのだ。 もちろん今回、顔と実名を出してまで訴えた元従業員の方々は物凄い勇気だと思う。 自分がしたくても出来なかったことをしてくれている勇者のように見える。 心から敬意を払いたいし、どうにか納得できる勝利を手にして頂きたい。 その反面、雇い主の被告側の

          それでも映画の仕事を続けますか?