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006. ChatGPTのプラグイン「Link Reader」で本1冊丸ごと読み込めるか?

前回は、文字数にして約5,600字分のYouTube動画のポイント要約にチャレンジしました。

今回はいよいよ、原稿用紙100枚を超えるような超長文を、ChatGPTに読み込んで要約してもらおうと思います。


書籍:『スタンフォード式 最高の睡眠』

対象として選んだのは、今年に入って読んだ中で、私的にベスト3に入るこちらの本です。本一冊丸ごとですから、まさに超長文!

コロナ禍で家にこもりがちになってから、どうも睡眠が浅くなっていた気がしてました。良い睡眠はどうやったら取れるのか、知りたくなったのが動機です。

著者は西野精治さん。
スタンフォード大学医学部精神科教授、同大学睡眠生体リズム研究所(SCNラボ)所長です。その道のオーソリティですね。

読み込みの手順

アマゾンAudibleとICレコーダー

実は完読したとは言っても、私は実際にはアマゾンのAudibleで「完聴」したというのが正確かもしれません。

約10時間弱の尺のオーディオブックでしたが、通勤や散歩、ジムでのトレーニング中の時間を使って、5日前後で読み切り(?)ました。

さて、前回同様、私のSony製ICレコーダーさんに、一晩かけてブックを聴いてもらいました。

Adobe Premier Proの文字書き起こし

ICレコーダー内のデジタル・オーディオファイルを、MacBook Proにコピー。Adobe Premier Proを起動して読み込ませ、センセイ(Sensei)に文字起こしをしてもらいます。

多少の誤字はありますが、ここはあまり気にしないことにします。

テキストエディターを起動して確認したところ、約10万文字のテキストファイルができあがりました。

原稿用紙にしたら250枚分!超長文だ!!

自前サーバーにテキストファイルを置く

自分で管理しているuchimura7.comにこのテキストファイルをFTPで置いてみます。そこからURLを取ります。

Link ReaderでURLを指定

前回も同様の手法を使ったのですが、使っていたプラグインは「WebPilot」。

でも、今回は同様の機能を持った「Link Reader」を使ってみることにします。

ジピ君に、両プラグインの機能の違いを尋ねてみました。

正直なところ、私の目的である「長文コンテンツをテキストファイルで自前サーバーに置き、プラグインを使ってそのファイルのURLを直接参照しにいく」のためには、WebPilotとLink ReaderどちらでもOKと認識しました。

テスト結果

残念ながら・・・

ここからジピ君と一緒に、書籍『スタンフォード式 最高の睡眠』の全文を対象にチャットをしていきます。

まずは、ジピ君が本当に全文を読み込んでいるいるのかを確認してみましょう。全文で何文字になるかをカウントしてもらいました。

ありゃりゃー。残念ながら、初っぱなから大きな間違いです。正解とはかなりかけ離れてる。嘘八百。大丈夫かいな。

やり直しを依頼すると、次の答えは正解(=10万文字)でした。

では、10万文字分を読み込んだ上で、書籍の構造を解析し、目次作成を依頼してみました。

そうか、全ての読み込みはダメなのね。パートやトピックを絞ればなんとかなりそうなの? 

じゃあ、私が一番知りたかった、深い眠りを得るための具体的な方法をきいてみることにしました。

「最高の睡眠」を得るためのポイント

ジピ君は、箇条書きでポイントをまとめてくださいという依頼には、大抵はもっともらしく回答を出してきます。

でも、しっかり読むと切り口がバラバラなときもあります。修正点をしっかり伝えて、納得がいくまで回答を出し直してもらいます。

こんな感じに、テニスのようにジピ君を相手にラリーをしていきます。

うん、修正を繰り返しながら、いい感じに4つのポイントにまとまってきました。

いつものように、階層化・構造化して俯瞰できるようにマインドマップ用の.mm記述に出力してもらいます。

これ寝室に貼っておこうかな!

購入者レビュー

プラグイン「Link Reader」を使った、別のテストもしてみることにしました。

アマゾンのWebサイトの『スタンフォード式 最高の睡眠』の書籍の購入者レビューページのURLを指定して、高得点をつけているレビュアーの意見を箇条書きでまとめてもらうことにしました。

なるほど。ジピ君の要約精度がどこまでかは、レビュー全体をしっかり読み込むことが必要です。が、さすがジピ君、いい感じに仕上げてきました。

内村の所感

超長文は時期尚早

現時点のジピ君(ChatGPT)では、原稿用紙100枚以上の超長文を全部一度に読み込ませるのは、時期尚早なのかも、というのが今回の一番の所感です。

つまり「この本丸ごと1冊の内容を、マインドマップで詳細にまとめてよ」といった依頼(命令)は、今はまだしないほうがよさそうです。

しかし、書籍や論文の章やパート、トピックを指定し、絞りこんでジピ君に質問したり、要約を依頼するなら、そこそこ優秀にやってくれるのかもしれません。まだ信用しきれませんが、時々嘘つくし(笑)。

購入者レビュー分析は面白そう!

今回のテスト後半で行った、本書籍のアマゾン購入者レビューページの情報を対象に分析依頼。これは生成AIの活用対象として面白い領域かも!って思いました。

アマゾンの購入者レビューは、自分の買い物時には、必ず参考にしています。またビジネス的な視点でも、自社製品のユーザーレビューは「宝箱」でもあります。

今後のジピ活の探求テーマとしても、レビュー分析は興味深いですね。
このあとも掘り下げていきたいです。

では、次回をお楽しみに!


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