想定はしていたが…2
妻が帰宅した翌朝、妻の留守中に早起きの習慣がついた私は子供たちの朝食とランチボックスを台所で準備していた。前日の夜に封を切られなかった手紙は読まれ、妻は台所に入って来ると『ありがとう』と言ってハグをしてくる。これまで既読スルーされ続けていた私にとっては、輝く希望のようなハグだった。ここから少し好転して行くかもしれないと思いながら、子供たちを学校へ送り出すための作業を続けた。
子供たちが出て行った後、妻は外出して話をしようと言って来た。近場を散歩しながら話すと想像していた私は