『フルーツバスケット –Prelude–』 ひたすら面白い映画に会いたくて 〜88本目〜
大切な人を亡くしてしまうと、私は一体どうなってしまうのだろう。現実を受け止めきれずに、何が起こったかわからないまま、ただいたずらに時間だけが過ぎていく。そんな毎日を送ることが目に見えてしまう。もしも、大切な人がこの世界からいなくなってしまったら。想像したくはないけれど、現実に起きる可能性は十分にある。そのような状況になったら、どんな気持ちになって、そこからどう前を向いて人生を歩き始めたらいいか。「それでも私は前を向いて生きていく」。本作はそう優しく語りかけ、観る者の心を支え