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年の瀬の寿司 第14話

 本記事は以下の記事の続きとなっております。こちらを読んでから本記事を読むことをおすすめします。

第5章

ミニゲーム

 準備は終わった(と思っていた)。ただT.I君が来ていないという状況だが、とりあえずは進めることにした。まずは“握る”の前にやることがある。それは席決めゲームだ。
 以前の記事でも触れたように、おふざけで席(座布団にあたるもの)でふざけた。まず6席中クッションが3つーーこのクッションにも種類が2種だが、本当に柄の違いなだけーーに加え、ダンボール、丸椅子、そしてワンダーコア(スマートの方)。1番のハズレ枠は丸椅子的なことも触れていた。とりあえず我々5人はどこに座るかを考える。数分して全員でどこに座りたいかを指差すことにした。結果は、まず3つのクッションの各々に私、R.M君、L.M君がダブらず指を刺した。そしてS.N君とK.K君は2人ともワンダーコアに刺した。クッション3人組は決定し、ワンダーコア組はじゃんけん。じゃんけんの結果はS.N君が勝ち、K.K君は丸椅子に座った。そしてダンボールが余った。
 机と椅子の高さ的には絶対まだダンボールの方がいいはずなのだが、あえて丸椅子に座りに行くのは、さすがK.K君だという感じだ。昔からこういう行動をしがちである。

いらない挨拶

 さぁいよいよいただきますだ。さぁ食べるかという時に「じゃぁ主催者なんか一言言っておきますか?」みたいなことをS.N君に言われた。覚悟はしていたがフラれたかぁ。ということで私による挨拶を軽くした。下記にうろ覚えではあるが、挨拶のフレーズを載せておこう。

 本日はProject.H、寿司を握ろうの会にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。何か言おうと思ったのですが別に言うことはないので、あのー、ね、いだだきますしたいなと思います。それではいただきます。

絶対にいらなかった。やるならもうちょっと絞り出せよ!今ならそう思う。そして一同は寿司を握り始めようとした。

最後の最後で準備不足

 酢飯に我々が手をつけて1分後、S.N君が何か言った。「手酢がいるわ。」たまたまR.M君を洗面所に導いてから帰ってきた私は、転げ落ちた。「クソォー、最後の最後で...まだ準備しきれなかったかぁ」悔しかった。とりあえず買ってきた余っているお酢を皿に移したーー本来は酢と水を1:1で割るのだが、そんなことも知らずして我々はやってしまっていたのは秘密ーー。
 手酢というのは寿司を握る時に、手に米粒がこべりつかないようにするために手にあらかじめつけておくお酢のことで、一貫握るたびにつける必要はある。我々全員一回手酢なしで米を触ったため、全員米粒がこべりついて大変なことになった。だが手酢をつけたら本当にこべりつかなかった。ちょっと感動した。同時に寿司を握るのには結構準備が面倒なんだなということも思った

今回はここまで、次回もお楽しみに!
※やっぱり卵黄乗せがち

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