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新たなる世界への扉

序章  久々の本屋

 久々に本屋に行った。お目当ての本があったのでそれを買いに来たのだが、売っていなかった。「お目当てがなかったからもう帰ろう!」そうはならない。しばらく本屋を彷徨いていた。最近はAmazonでの購入が多かったので気分転換といったところだ。そして新書コーナーを見ていた時に、私はとある2冊の本に出会った。
 1冊目は前々から気にはなっていた本でいつか読もう思っていたものだ。いい機会だと思い購入した。
 2冊目はタイトルに惹かれて買ってしまった。
 ということで今回はこの1冊目の本の内容を一部ピックアップし、感想や考察(考察は言い過ぎかもしれない笑)を綴っていきたい。(2冊目はまた別の機会に)

本章 メタバースとは何か

 見た通り、メタバースについての本だ。先述の通り前々から気になっていた内容だったので購入した。

初発のアバウトな感想

 簡潔にいうと非常にワクワクした。メタバースの歴史、メタバースによってこれから人類がどう生活していくか、今SNSの時代に天下をとっいる“GAFAM”が新しい時代でどうビジネス戦略を立てていくか、日本の企業は参入できるのかなど、非常に興味深い話が多かった。
 あと内容が難しいからなのか私の読解力がないからなのかわからないが、少し内容の理解に苦しい部分もあった。今の自分でもこの本の内容を理解できている自信がない。(まぁその理解を深めるためにこれを買いている部分もある。)間違ったことを記載している可能性があることは初めにことわっておきたい。
気になったらぜひ読んでみてほしい。日本国民全員が読んだ方がいい内容だ。

メタバースの定義とは

 本書での定義を自分なりにまとめてみるとこうだ。

 メタバースとはリアルの世界とは違う理でできたインターネット上のもう1つの世界であり、生理的欲求以外の全てのことが『そこ』で簡潔できるような我々にとって都合のいい世界。

自分の要約

 睡眠、食、排泄以外は全てネットの世界で完結できる世界があるというのだ。
 ちなみに性欲は微妙なラインだと自分は思ってる。筆者が言うには恋愛は可能らしい。これは後で触れる。
 私は驚嘆した。こんなものが作られていたのかと。私がメタバースを始めたらこのもう1つの世界から抜け出せなくなるかもしれない、そう思った。実際抜け出せなくなっている人はいるらしいし、今後も増えていくだろうと筆者は述べている。
 仮に国民全員がVRゴーグル的なものをつけてメタバースの世界に浸っているのを側から見ると、非常に滑稽だ。そんな滑稽な姿に自分がなるのは少し抵抗感を抱いた。

仮想現実のほうがいいというリアル

 本書にはメタバースに関して技術面やビジネス面など色々書いてあるが、今回私が注目したいのは人間の内面的変化の面である。他の面に関してはぜひ実際に本書を読んでみてほしい。

 今のリアル現代社会は自由と多様性が重視される時代である。自由になることはいいことである。私も自由でありたい。著者もそう述べている。だが自由には責任を伴う。責任を負うのが好きな人はいないだろう。
 さらに多様性の時代コミュニケーションのリスクが上がったと著者は述べている。多様性の時代は人間それぞれに正義があるのでどうしても正義のぶつかり合いが起きてしまう。軋轢が好きな人はいないだろう。
 このような生きづらいリアルの世界では暮らすよりももっと都合の良い世界があれば皆そっちへ逃げていくだろう。そこで一旦登場するのがSNSだ。SNSは価値の合わないものを切り捨てることが本質だと筆者は述べている。よって基本は自分に似た価値観の人しか集まらない。そういう空間にいたほうが幸せであろう。実際仕事や学校以外はずっとSNSに浮上している者もいる。
 しかし、SNSはまだ不完全である。まだリアルに代替えされるほどのものではない。そこで描画技術などのLevel upをして登場するのがメタバースだ。より双方向でのやりとりが可能になり、実際リアルで暮らしているのと変わらないくらいになるだろう。リアルでうまくいかないものはメタバースへ流れていくだろう。
 この内容が私が1番印象に残った部分だ。私もリアルではなかなか人間関係に苦労してきた。価値観が合わないことだらけだった。メタバースに流れていってしまいたい気持ちもわかる。実際私はSNSを見ていることが多いので、実際私もメタバースに流れていきそうな気がする。
 私が一つ懸念していることは自分の考え方が偏ってしまうことである。皆はそれでも良いのかもしれないが、私は嫌だ。私の尊敬するホリエモンも「自分の反対意見もしっかり見ろ」といっている。でも実際メタバースに浸ってしまったらそんなことも忘れてしまうのかもしれない。

 恋愛に関しては、AIの技術を借りれば理想の相手を人間が作り出し、愛することができるのだとか。これに対し私は一瞬気持ち悪さを感じたが、「オタクが2次元のキャラを愛することの延長線」という例が本文中にありものすごく腑に落ちた。
 ホリエモンチャンネルでは技術の向上でVirtual sexも可能になるということも言われていたので本当にメタバースで完結できるんだなと深く感心した。

終章  今後...

 「メタバースで色々やってみたい!」私の心情は今これで4割くらい満たされている。商売、遊び、ゲームなど色々やってみたい。実際に暮らせるのか自ら検証したい。そんな気分だ。だが、今の私の財力では諸々の機材への費用が足りない。私がメタバースに参入するのはもう1年くらいはかかりそうだ。
あとリアルに帰って来れるかは少し心配である。笑
 この本は私のメタバースへの興味をさらに掻き立ててくれた。触媒になってくれた。そして世界がどう動いていくか非常に楽しみになった。

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