見出し画像

16. 共感について

眺めの良い丘の上で2ユーロのビールを買う。
街の景色を眺めながら、ビールを飲む。
空になったのでもう一本ビールを買う。
2014年夏。気持ちの良い空気を感じながら、嘘のような、だけどただの日常のような時間を過ごす。
@フランス、パリ、モンマルトルの丘



「ちゃんとわかってもらえてる。」

そう思えることって、すごく嬉しいし、安心感を覚えられることだと思う。
何か物事を進めるに当たっては、自分の“考え”をわかってもらうのが大事だと思うけど、今日話したいのは“気持ち”の方。
そして、気持ちがわかる/わかってもらうことを、“共感”と呼ぶのだと思う。


孤独という言葉がある。
一人でいるから孤独なのか?
いや、多くの集団の中にいても、ある程度近いグループの中にいても、孤独を感じることがある。

そういう時、人は「自分の気持ちをわかってもらえてない」と感じていると思う。
そんな風に感じたことはありませんか?


ところで、先日僕は上野にある国立科学博物館に行ってきた。
渋谷のハチ公の剥製がある、歴史のある博物館だ。

元々、人は集団で暮らす生き物として進化してきたらしい。
自分には役割があり、行うべきことがあり、支え合う人たちが当然のように周りにいたはず。
きっと、そういう中に存在していたら、孤独を感じることは少ないし、だから承認欲求のようなものを感じることもあまりなかったんだと思う。

それから、時は流れて情報社会。
国を越えて人と繋がれる時代。
だけど一方で、誰かと深く繋がっているのかわからない時代。
必ずしも深い繋がりがなくても生きていられる時代。

承認欲求というキーワードがここまで注目されているのは、こういう時代背景があるからだと思う。
誰かと深く繋がって、少ない人数の中だとしても認め合うことができていたのだとしたら、SNSでバンバン発信して、承認欲求を満たそうとする必要もない。そんな強い孤独は感じない。


「しんどいね。」って言いたい訳じゃない。
そうじゃなくて、こんな時代だからこそ、意識的にわかり合おうとすることが大切だと思う。
「ちゃんとわかってもらえてる。」って、あなたにもそう感じて欲しい。
だって、勇気は安心の上にのみ立つことができる。その勇気を持って、自分の描く未来に向かって、今を歩んで欲しいと思ってる。

現代は、ほんの数十年前と比べたって大きく時代が変わってる。
合理主義、自由主義、個人主義。
そんな時代かもしれない。
自由を通したっていい。個人を通したっていい。

だけど、孤独を感じるのはあんまり良くないんじゃないかな。

頭で「あー、なるほどね。」と“理解”するんじゃない。
自分の気持ちを誰かが、誰かの気持ちをあなたが「よくわかるよ。」と、心から感じること。
それが、凄く大事なんだと思うよ。
それを、多くの人が求めてるんだと思うよ。
僕もそれを求めてる気がするし、多分あなたもそれを求めてるんじゃないかな。

そういうコミュニケーションは、合理的じゃないかもしれない。
もしかしたら面倒臭いかもしれない。
だって、これまでの進化の中ではそんなことを意識的にしなくて良かったんだから。

だけどね、そうやって共感すること、共感し合うことは凄く大切なことなんだと思うよ。
だから、僕はまずあなたの気持ちに触れたい。
そしてあなたには、まず自分の気持ちの奥にある、彩度が低いかもしれない感情に、意識を向けてみて欲しい。その気持ちがもっとクリアに感じられるように。

幸せは、頭で考えて得るものじゃない。
幸せは、心で感じるもの。
だから、時にはあなたの心と穏やかに向き合ってほしい。


【あるがままの心と、あるがままの世界を】
● 自分の足で力強く人生を生きたい/生きている人へコーチング提供してます
● 海外営業&社内コーチ←世界一周(1年7ヶ月40ヵ国)←コンサル&独学英会話習得
● TCS認定コーチ、CTI応用コース

***コーチングの無料サンプルセッションのお申し込みはこちらから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?