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40. 感覚の変化ー溶け合い、繋がる感覚ー

移動中の景色が好きだ。
粗く削られたような山肌に、日本では見かけない植物。広く悠然と流れる川。
今もここに恐竜が住んでるんじゃないか、という程の異世界。
僕らは、この地球に生きてる。
@アルゼンチン、サルタ、Mirador Tres Cruces




最近、感覚の大きな変化がある。
妻と結婚して一緒に過ごしているからか、コーチングを学んでいるからか、それとも継続的にコーチングを受けているからかもしれない。


世界一周の旅の締め括りには「真っ暗闇の中、自分で明かりを灯し、自分で道を決め、自分で経験をし、傷を負い、その人生を歩んで行くんだ」という内容のエッセイのようなものを書いた。
その感覚は自分の中の軸であるし、今の時代にはとてもフィットするものだとも思っている。


一方で最近感じているのは、人との繋がり感。
繋がりというよりも、体の表面が溶けて、人と混ざり合っているようなそんな感覚。もちろんこれは比喩だし、オンラインですらそう感じることがあるんだけど。

もしかしたら、これは妻と結婚したことでオキシトシンが大量に出ているからかもしれないし、コーチングを学び・受け・提供する中で自分の価値観を見定め意識する機会が増えたからかもしれない。


何と言うか、僕はこの感覚がどうにも愛おしい。
じんわりと温かく、だけど奥の方には泣きたくなるような震えが小さく存在してる。


これまで僕は、個として自分で地図を描き、どんな強風にも裸一貫で立ち向かい、時々素晴らしい景色を見るような、そんな旅をしてきたように思う。
そんな力強さと、どこかロジカルな思考を併せ持っていただろう。だけど、少し寂しさもあったかもしれない。


人生のゴールなんてわからない。
人はいずれ死ぬし、その瞬間にどうなっていれば最高、なんて答えはないのかもしれない。
今感じているのは、どこかに向かうことではなく、今の大切な人や大切なことを、意識的に心から大切にしたい、ということ。
そうして、溶け合うような感覚を、未来ではなく今感じていく。そんな今を重ねていく。

もしかしたら、それが豊かな人生なのかもしれない。
どこかに辿り着くことを目指すのではなく、ある意味今が常にゴールである、というか。

もちろん、現実的に起こることとしては、そういった感覚を感じるだけの中毒者になるのではなくて、家族や友人を大切にし、意義のある仕事を大切に扱い、より良い社会に繋がる行動を取っていくのでしょう。


今、ここにある変化を、書き残しておく。


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