打田(RE:CONNECT)

日本財団-京都大学共同事業「RE:CONNECT」より、インターネット上で観測した自然…

打田(RE:CONNECT)

日本財団-京都大学共同事業「RE:CONNECT」より、インターネット上で観測した自然環境に関する人々の意識や反応を発信していきます。

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「脱炭素」を巡るハイティーンの本音と建前――を巡って得た建前的な本音

いきなり結論から申し上げます。 主観報告を求める意識調査はやっぱり大切です(教科書のはじめの方に書いてありますが)。 これが今回の「建て前的な本音」であり、それに至った「脱炭素」を巡るハイティーンの本音と建前の調査を、以下に記します。 日本財団「18歳意識調査」とTwitter世論以前、日本財団が定期的に実施および報告している「18歳意識調査」の自由記述をテキストマイニングした記事を投稿しました。実は、筆者がこのnoteアカウントを運用する根拠となっている研究プロジェクトR

    • 森に行ったら海があった2020年の夏

      今年の夏、浜辺で遊びましたか? 真冬に海水浴について考える人はあまりいないと思いますが、夏の間「海開き」「海水浴場」を含むtweetをそれぞれ取得していたので(そしていままでほったらかしにしていたので)、これを使って2020年の夏に思いを馳せることにします。 Tweetの取得例年、海水浴場での海開きは南国な沖縄方面を除いてだいたい7月頭~8月いっぱいらしいです。そこで、7・8月に前後2週間ずつを足した6/17~9/15の間、「海開き」(120,609件)および「海水浴場」(

      • 「ひぐらしのなく頃」はいつか?~Twitterで調べてみた

        ヒグラシが鳴く時期っていつ頃だと思いますか? 夕方に遠くから「カナカナカナ…」と聞こえてくると夏の終わりを感じる――そんな晩夏という印象が強いのではないかと思うのですが、実際、歳時記でも秋の季語とされている例外的なセミが「蜩(ひぐらし)」と「法師蝉/蛁蟟(=ツクツクボウシ)」だそうです。 そこで今回は、人々がいつ頃セミの鳴き声を聞いているのか、Twitterで調べてみることにしました。 科学的な観測データとソーシャルセンサセミの鳴いている時期について、厳密な調査を行うのなら

        • 「温暖化対策に向けて必要だと思うこと」は何か――日本のハイティーン1000人の答え(の計量的な分類)

          「温暖化対策」と聞いて、真っ先に何が思い浮かぶでしょうか。 日本のハイティーンたちの答えは、大きく分けると6~8種類ぐらい出てきたようです。 RE:CONNECTを京都大学とともに実施する日本財団は、「18歳意識調査」というものを2018年9月から継続的に実施しているようです。日本で18歳というと、投票権が付与されたり2022年4月より成人年齢になったりと、近年新しく法的に「最年少の大人」になる年齢です。その法的な大人の境目にあたる17~19歳の男女1000人を対象に、様々

        「脱炭素」を巡るハイティーンの本音と建前――を巡って得た建前的な本音

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        記事

          「海」の定番ミュージシャンって何を歌って定番になってるの?(あるいはテキストマイニングについての触りの話)

          日本財団と京都大学の共同事業であるRE:CONNECT(リコネクト)では、「森・里・海をつなぎなおす」ことが理念に掲げられています。このうち「里」は私たち人が暮らす場を指すので、自然環境と人間との関係を再構築する研究プロジェクト、と言い換えられるかもしれません(仮公式ページはこちら)。 その中でも特に「海推し」なのがこのプロジェクトの特徴です。つまり海と人との関係が大切な研究主題のひとつになっているわけですが、今回はある意味で身近なところから海について触れつつ、テキストマイ

          「海」の定番ミュージシャンって何を歌って定番になってるの?(あるいはテキストマイニングについての触りの話)