「ピュアリィ」について物申す!
ピュピュピュ〜!今日も元気にピュピュピュライフを送ってるピュか〜???????(訳:本記事は特定個人、または特定のカードを誹謗中傷する意図はありません。くれぐれもご理解の上、呼んでいただけると幸いだっピュ!)
"人は見た目が9割"と言うが、これは遊戯王のテーマにおいても同じだと思う。
効果テキストが同じなら「ワーム・キング」と「閃刀姫─レイ」の二択であれば誰もが閃刀姫レイを選ぶだろう。
そして、現マスターデュエル環境において邪智暴虐の限りを尽くす【ピュアリィ】においても似たようなことが言える。
「ピュアリィ」と「ミュートリア・ビースト」が雨の降る道端に段ボールに入って転がっているとして、後者を連れ帰ろうとする人間は数少ないだろう。
(は?俺はミュートリアルちゅわんを愛しているが?と言った意見に関しては、ストレイピュアリィストリートのおかげで対象に取れないため無効である。残念)
ところで、件のピュアリィ。
かわいい💕
かわいいー!!!!💕
かわいすぎて川になりそう。川に変わるってことだ。
は?入浴シーン?
オイオイこんなもんが許されるのか?公衆の面前に向かって股開きやがって……
しかもなんだ?この額に垂らされるやや粘度を帯びた液体は。もう"そういうこと"やん。ハァーッこの企業がこんなに変態だったなんて思いもしませんでした。コンマイ語。黒歴史。暗黒期。征竜魔導。カオス。EM竜剣士100%。便所ワンキル。
少し脱線したため話を戻そう。遊戯王カードのイラストの良さについてだ。
先ほどは「人は見た目が9割と言うように、遊戯王においてもイラストは大事」といった論を展開したと思われるが……
逆に「遊戯王においてイラストアドが重要視されるように、人の見た目も大切」という主張を行うこともできるのではないだろうか。
そう、例えば──
ロリ「あっあの…今日初めての大会で…色々分からないんですけど……(目うるうる)」
紳士的お兄さんぼく「うん!困ったら僕に聞いてね!何でも教えるよ!」
ロリ「はい!ありがとうございます!(この人とお話してると、胸がキュンキュンする……!昨日ちゃおで読んだのと一緒…?これって……!)
紳士的イケメンお兄さんぼく「ん?どうしたの?テキストで分からないことでもあったかな?」
ロリ「あっ何でもないです!(お兄さんに心配されちゃった……恥ずかしいよぅ……)
ロリ「じゃ、じゃあ『ピュアリィ』ちゃんを召喚して効果発動!」
紳士的かつユーモアにも溢れるお兄さんぼく「さて、カードを手札に加えることはできるかな〜?」
ロリ「がっ頑張って!ピュアリィちゃん!」
ピュアリィ「ピュ〜!」
ロリ「わあっやった!スリーピィメモリー!」
紳士的お兄さんと見せかけて実はお姉さんだった私「ふふ、よかったね!」
ロリ「お姉さんのおかげです!ありがとうございます!」
ピュアリィ「ュリ、アリ」
──といった状況において、キャラクターの顔や性格、性別といった情報は非常に大きな意味を持つ。
対して、例えばこんな状況では。
A「召喚権。効果」
B「無しで」
A「処理入ります。……チッ弱っ。じゃあスリーピィメモリー回収で。処理後考えます」
B「時間押してるんで早めで」
A「は?早めでって何すか?『早めでお願いします』ね?知り合いなら分かるけど。誰やねんお前」
これは見てられない。あまりの心の荒み具合によって、ギスギスとした関係になっているだけでなく、前のお話では百合の素晴らしさに語彙力を開花させたピュアリィちゃんが一言も話せていない。動物虐待
これは動物虐待なのでは?速やかに動物愛護ほにゃほにゃといった団体によって処罰されるべき問題である。
しかし、昨今のやや拡大解釈的な解釈によって遊戯王そのものが元凶として排除されてしまうのはいただけない。よって、
顔のいいテーマは顔のいい人が使う
というルールを制定してはどうだろう。そうすれば、こういった悲劇は多少回避できるはずである。
例えば先のピュアリィ。ロリでなくても例えば──
私は大学生のディアベルスター(仮称)。社会のレールに乗せられたまま大学まで来て、つまらない講義を受けて、よく分からない流行り物に乗っかって、日々を過ごしている。
もうこんな日々は嫌だと思っていても、レールに乗った人生を送ってきた私には常道から逸れることはできない。
ああ、怖いもの知らずだった昔が懐かしい。休み時間になる度に校庭に出ては友達と遊んで、学校が終わったらみんなで競走しながら帰ってすぐまた集合して遊ぶ。そんな毎日があったな。
そういえば、小学校の頃に流行ってた遊戯王なんてものもあった。今では押入れの向こうに仕舞われてしまったけど、たまにもう一度──
「ピュピュ?」
路地裏の方から声が聞こえて、振り返るけれど誰もいない。一瞬聞こえた鳴き声のようなものは都会の雑踏に掻き消され、すぐに騒々しい話し声と足音とエンジン音が世界を支配した。
「ピュ?ピュアー?」
でも、そんな雑踏を掻き分けて、再び声は私を呼んでくれた。呼んでくれたなんてのは私の解釈に過ぎないけれど、そんな風に聞こえた。私はその声に導かれるように、路地裏の方に向かっていった。
「ピュ……ピュ!」
路地裏には小さな白い子犬のような生き物がいた。こちらをじっと見つめて尻尾を振っている。
「あなたが私をここに呼んでくれたの?」
「ピュ!」
「あなたどこから来たの?誰かの飼い犬?ていうかあなた犬?猫?」
「ピュ!ピュアー!ピュリィ!」
「あっはは…何言ってるか分かんないんだけど…」
普段なら、ここでこの生き物は置いてさっさとどこかへ行ってしまっていただろう。もうすぐ友達とケーキバイキングに行く予定がある。気乗りしないとはいえ、付き合いだから行くしかない。
「ピュ!ピュピュ!ピュア!」
私がスマホを片手に時間を確認していると、謎生物は私のスマホに自分の肉球を押し付けてきた。
「あっちょっと何すんの!傷でもついたら…何これ?」
謎生物が肉球で踏んだ場所には、とあるアプリがあった。そのアプリは「遊戯王マスターデュエル」。
そういえば、また遊戯王にブームが来たってネットで見たからインストールしてみたんだっけ。
私の指はいつの間にか、そのアプリを起動していた。懐かしいカードの裏面と共に、全く知らないカードの情報が流れてくる。
「シンクロ?エクシーズ?分かんな…やっぱ今から復帰するには難しいかなぁ…それに遊戯王って評判悪いし…」
そんな風にボヤきながらチュートリアルを終えてショップに向かうと、かわいらしい白い生き物がパッケージの端に書かれたパックが配置されていることに気付いた。
「これ…あなた?」
実際の画面と見比べてみても、目の前の謎生物とカードの「ピュアリィ」は瓜二つだった。
私は何故かそのパックをたくさん購入し、「ピュアリィ」のデッキを組んだ。新しいカードは全く分からないけれど、指が自然にカードを選んでくれた。
デッキを組み上げて、ランクマッチに挑んで、勝ったり負けたり。相手の使った強いカードは、自分のデッキにも貪欲に取り込んでいった。
「灰流うらら」に「アーゼウス」「増殖するG」「無限泡影」。知らない間に追加されていた強力なカードは、私をたくさん勝たせてくれた。
路地裏に座り込んで一心不乱にマスターデュエルをプレイするうちに、ピュアリィは私の目の前から消えていた。もうすぐ友達との待ち合わせの時間だ。
「……また明日!ピュアリィ!」
元気に返事をするピュアリィの声が聞こえた気がした。
私はスマートフォンをポケットに突っ込むと、待ち合わせ場所に向かって一目散に走った。小学生のあの頃、帰り道を走ったのと同じように。
つまらなかった私の人生が一気に開いたような気がした。レールに乗るのも大事だけど、たまにはレールに乗る前の自由な自分を探しに行くのも、楽しいかも。
キミの「あの頃」も探しに行かない?
思い出はいつでも手のひらの中にあるよ。
そう。「遊戯王マスターデュエル」なら。
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何の話でしたっけこれ
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