「町歩き」という、ともいきツーリズム
・初めての「町歩き」
大学で同じサークルの仲の良かった友人が、町歩きにはまっているらしい。
地図子というペンネームを名乗り、町歩き・川歩きで知った様子、その背景にある歴史・文化をブログに綴っている。(すでに294の場所についての記事がある!)
ついには先月、人のご縁の力もあって、個展も開いたそうだ。
お恥ずかしながら私は、そういう町の歴史や文化には、自分のアンテナが全くなかった。
彼女と一緒に自由が丘の町を歩くと、例えば、、、
「この場所は、今はおしゃれスポットだけど、昔は川が流れていて、
工業化で不衛生になったから埋め立てた場所なんだよ。
道路の下に、その川は流れているけど、それは遠く離れた◯◯までつながっているの。」
…と教えてもらった。※ ◯◯の地名は忘れました(笑)
出典元:『地図子、呑川を歩く -支流編 九品仏川支流の巻-https://chizuchizuko.hatenablog.com/entry/nomikawa8
なんか、そういう話を知っただけで、
これまで何も気にしないで歩いていた場所に、ふと愛着というか、単なる場所以上の重みを感じる。
遠くの場所と繋がっていることを感じれたり、昔の人・歴史と繋がっている感覚を深いところで感じられた。
・観光のあり方を問い直す
地図子の話を聞きながら思い出したのは、デンマークの首都コペンハーゲンも目指している「コミュニティ・ツーリズム」の話だ。
大量移動・大量消費型で、対外的な観光客に、うわべの話をしたり、まがいものを販売・紹介していたのが、これまでの「マス・ツーリリズム」と言える。
そのアンチテーゼとしてあるのが、「コミュニティ・ツーリズム」。
そのコミュニティの人間が、都市を歩くことで、都市の文化性や歴史性や物語性を発見し、知り、取り戻す地産地消型の観光。
そうすることで「わがまち意識」、贈与的なコモンズ経済を育んでいく。
コペンハーゲンは、そういう都市を目指しているらしい。
※参照:http://mutsu-satoshi.com/2017/03/08/
いま、新型コロナウイルス感染症が猛威を奮っている今だからこそ、ある意味、「マス・ツーリズム」の問題が浮き彫りになっている。
東京オリンピックも、「マス・ツーリズム」の延長で考えている人がほとんどだと思う。
これからの観光は、もっと地域住民が関わって、ともにつくりあげていく観光、ともいき的な観光でありたい。
「ともいきツーリズム」って、響きよくないですか?(笑)
ということで、まずは、東中野・中野あたりの町歩きをしてみるか・・・