【もっと知りたい産山村】シリーズ第14弾!『喜戸とうふ店』
産山村の飲食店や観光施設、観光スポットや特産品などにスポットを当てたインタビュー『もっと知りたい産山村』シリーズ。
第14弾は、地元のゆるキャラ「うぶちゃん」や誰もが知る「くまモン」が出迎えてくれる、名水を生かした手作り豆腐が人気の「喜戸とうふ店」さんのインタビューです。
県外からも足を運ぶ客が…
名水・池山水源の水を使った手作り豆腐が評判で県外からの常連も多い。取材に訪れたこの日も、手にしたタブレットの地図を頼りにこちらの店を訪ねてきた観光客に出会った。
「おいしい水で作ったお豆腐だと聞いて、一度食べてみたいと思ってきました」と話すのは、大阪府泉南市の安達裕子さん(65)。
池山水源で湧き水を飲み、「おいしかったので、豆腐もきっとおいしいと思った」と言い、豆腐を買っていた。
店主の井上正吾(まさご)さん(74)は、「うちの豆腐のおいしさの基準は、とにかく水がいいということです」と胸を張る。「水がいいからか、腐りにくいとお客さんにも言われています」と話す。
大根作りから豆腐作りへ
井上さんは、村を出て福岡県でトラック運転手をしていたが、30代半ばでUターン。「親が高齢になったこともあり、村に戻りました」という。
しかし、すぐに豆腐作りを始めたわけではなく、大根など野菜を作っていた。「『やまなみ大根』として出荷し、軌道に乗りはしましたが、畑仕事は朝早く、雨が降ってもやらないといけない。冬場はここより気温の高い大津町で畑を借りて栽培したり…と苦労が多かった」と振り返る。
そこで平成16年に地元の名水を使った豆腐作りに舵を切った。もともとの屋号である「木戸」を字を改めて店名にした。
「最初はすぐには売れず、手作りのチラシを配ったりして、徐々にお客さんが来てくれるようになりました。豆腐屋の仕事も朝早いですが、雨風には当たらないからね」と笑う。
以来、妻の智津枝さん(68)、そして長男とともに店を切り盛りしてきた。
店頭に仲良く並ぶ「うぶちゃん」も「くまモン」も井上さんの手作り。さらに、孫のために作った手製の滑り台も新たな店のシンボルになりそうだ。
※年齢などは取材時のものです
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