[備忘録]Povo 2.0のeSIMを入れたiPadをMNPするのが大変だった。

うぶです。先日iPadに入れてた回線をMNPした。それがかなり大変だったので、注意喚起を兼ねて備忘録として残すことにした。


iPadにeSIMを乗っけてはいけない。

まず、私が何をしたかったのかを簡単に表にまとめる。

  • 新規でpovo 2.0を契約し、すぐ使いたかったので手持ちのiPad miniにeSIM形式で導入した。

  • 使わなくなったついでにソフトバンク回線を試したかったのでYmobileにMNPをしようとした。(というかキャンペーンがあったので…)

  • MNPをするために家電量販店に行った。この時点でMNP予約番号は出していなかった。(本来出す予定であったが失念してた。)

まず、ご存知のとおりiPadではSMSの受信ができない。では「メッセージ」アプリは何だったのか。それはApple独自の「iMessage」用のものである。
次に、povo 2.0のMNP予約番号を発行するにはSMSによる2段階認証が必要である。この時点で察した方もいるだろう。

2段階認証ができない!!

SMSが届かないため2段階認証ができないのだ。この時点ですでに詰みである。どうするのか?

そうだ、esimをスマホに移そう。

幸い、手元にはiPhoneがある。Appleには「eSIMクイック転送」という素晴らしいものがある。ただしiPhone同士のみ転送可能で、iPadとiPhone間では転送ができないのだ。しかも端末はiPad mini 5世代。そもそも対応してなかった。
結局、SIM再発行という扱いでPovoアプリを操作することになった。このとき、eKYC(本人認証)が必要である。かなり前に「SIMスワップ詐欺」というのもあったため、そこらへんの対策であろう。(というか大事な手続きなので本人認証は必要なのが普通。)この時点で「当日のMNPは無理」と思ったので一旦窓口から離れて手続きした。

SIMを移し替えても詰み。

SIM転送(再発行)は手数料は不要らしい。ということでおおよそ1時間、本人認証が完了しSMSが使えるiPhoneにeSIMを転送できた。時間に余裕があったのでもう一度家電量販店に行く道を歩いた。その間にMNPの予約番号を発行する手続きを行った。

手続きを行った当日のMNP予約番号の発行は無理。

見出しの通り、eSIMの入れ替えを行った当日でのMNP予約番号の発行ができないのだ。つまりこの時点で当日の契約は無理である。まだ量販店に到着していなかったため、いったん家に帰ることにした。

MNP予約番号発行&MNP完了

翌日、通常通りアプリ内でMNP予約番号発行手続きをした。iPhoneにはちゃんとSMSが受信できるので問題なく二段階認証をし、MNPを行った。MNPの手続きはおおよそ40分で終了した。はやっ
新しく契約したのはY!mobileの「シンプルM」、15GBのプランである。15GBあれば動画の視聴には困らない。

手こずった原因についての研究

iPadは二段階認証に弱い。

まず大きな原因として、「iPadはSMSを受信できない」ことが挙げられる。先ほども述べたが、「メッセージ」アプリはiMessage専用のものなので、SMSを使うにはいったんSIMカードを別のスマートフォンに挿入する必要がある。受信するまではサーバー側に保存されているため、SIMを差し替えて通信が始まったらすぐに二段階認証コードが届くだろう。

eSIMは簡単には取り出せない&差し替えできない。

ここでeSIMが絡む。ご存知の通りeSIMは物理形状がなく、取り出すことができない。eSIMを使えなくするには、「eSIMを削除」しかできない。

SIM再発行当日はMNP予約番号発行不可

simを再発行する、つまり別の端末に移るため、もし移した端末が別の人の端末だったら大変である。多分そういうことじゃないのかと思うが、やはりセキュリティの都合上あるいはシステム上SIM再発行の当日はやはりMNP予約番号発行ができない。オンラインチャットで「発行できない」と問い合わせたところ、真っ先に出た答えが「当日に契約orSIM再発行」という結論だった。

このことを二度と起こさないようにするために

これだけ先に言っておきたい。

iPadを使う際は必ず物理SIMにしておけ!

物理SIMのメリットはやはり「差し替えが簡単」であることだ。SIMピンさえあればSMSが受信できる端末にいつでもどこでも差し替えることができる。なんならiPadではデータ通信しか使わないからデュアルSIM運用できないのでeSIMと物理SIMを併用するメリットが一つもない(個人的に)。

どうしても当日に開通させたい場合は

家電量販店に行こう。家電量販店で契約する携帯回線はほとんどの場合物理SIMである。また、Povoみたいに維持回線にしたいという方には、0円で運用できないが格安なプランが多数あるため幅広く検討できる。私はDocomoの「Irumo 0.5GB」または楽天モバイルを3GBで抑える運用が良いかもしれない。

楽天だったら店頭でいろいろできる

私自身楽天モバイルにはかなりお世話になってる。楽天モバイルの最大のメリットは「大手4キャリアの新料金プラン(LINEMO,Povo,ahamo,楽天)の中で唯一サポートが充実している」点であることだ。eSIMの差し替え、物理SIMの変更等いろいろな手続きが店頭でできる。つまりMNP予約番号発行も任せられるかもしれない。しかも二段階認証が利用中の携帯電話ではなくメールアドレスなので店頭に行かずiPadにeSIMを入れたままMNP予約番号が発行できる。

あとがき

iPadがSMSを受信できないと知ったのは手続き当日だったため、私のリサーチ不足が一番の原因だと思う。今後はしっかりと調べることが重要だと思った。契約時、量販店の店員さん(Softbankのクルーさん)と話していたが、談話している際に「契約するときはサッと終わる。解約するときの時間が長すぎる」という話題が出てきた。そのため、各社には解約する際の手間はしっかり省いてほしい。(ちなみに楽天モバイルの解約手続きのスピードがいちばん速い)
最後に、契約の際にいろいろ手間をかけてしまったソフトバンクのクルーさんに深くお詫びをするととともに感謝の気持ちを伝えたい。

登場する端末類

  • [主犯] [22T011] iPad mini 第五世代 64GB

  • [eSIM転送補助] [23S002] iPhone 13 128GB

  • [新規契約したスマホ] [23S012] OPPO Reno9A

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