追憶

日記をちゃんと書いていたことって、自分でホームページを作った頃の20年くらい前の話だ。
数年ちゃんと書いていたのだが、書かなくなると本当にもう復活しづらいものだ。そんな虫食い状態の日々の中で、手元にある3月29日を遡ってみることにしたのだ。
きっかけなどない。ただ単に、ちょっとあの頃の俺はどうしてたんだろうなあって思い立ったからに他ならない。
例えば、2003年3月29日を見てみると。

今日はいよいよ引っ越しである。
朝からばたばたといろいろなものを出し始めてみると私が把握していないようなものまで出てくるしまつである。
まったく自分でもあきれる。
今日はひたすら手で運ぶことになっていたのでできるだけ小さいものや、面倒なものを運んできた。
朝の10時頃に始めて、終わったのは夕方過ぎである。
今日はいらない本を箱につめて、そのほかショッピングカートなどで運べるものや、キャスターがついているものにいろいろなものを乗せて運んできた。
こういうときにしか活躍しない大きなスポーツバッグも大きな力になったのではないかと思う。
なんとなくこの新しい部屋に生活感が漂ってきてなんとなく不思議な気分である。
今日からこの部屋で眠ることにする。


みたいな感じである。
全文を載せてしまったけれど、恥ずかしいとも思うけど懐かしいとも思う。
こうやって見てみても文体を含め、ぐだぐだっぷりは変わってない。今年の1月に二十歳の集いみたいなものに参加したような人が生まれた頃から俺は全く進歩してないのじゃないかと思ってしまう。
それでもこんなものを世の中に出してみるというのは、俺みたいな人がいるんじゃないかなあ?って思ったりしているからである。
23歳になる年、そして44歳になる今年の共通点、それは就職できてないことだろうか?
離職して半年はたってしまったから、新しく何か見つけられなきゃ困るなあって思っている。
この東京の片隅で、あの頃と違うのは、相棒の盲導犬がいること、愛する妻がいることだろうか。
これだけは人生の良い選択だと思っている。

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