カクヨムのなろう作品に入門した
ちょっと、あまりにも特定ジャンル作品の基礎教養が足りないことに気が付いたので、カクヨム上でランキングの上位や話題作としてマークされている作品を、砂を噛む思いで第一話のみ、たくさん読んでみました。
※カクヨムのなろう作品:カクヨムに掲載されたなろうっぽい作品のこと(偏見)カクヨムのなろう作品のテンプレート
主なストーリー展開
・異世界に転生・転移する
・現在の身分から追放される
・追放した相手にざまぁと言う
異世界転生・転移の理由
・トラックに轢殺される(ほぼすべてを占める)
・末期がん等
・焼肉食べ放題の間に気が付いたら転移
転生手続中(スキップされることもある)
・転生コールセンターみたいなところで女神と出会う
・必要な「チート」「スキル」「職業(クラス)」を設定される
・カスタマイズ交渉が可能な場合もある
・どうやら規格化されているらしい
・この場面をスキップした場合は「成人の儀式」へ
成人の儀式(転生手続がない場合はこちらへ)
・15歳になるとその人物にふさわしい「職業(クラス)」が認定される。
・職業は初期クラスのこともあれば、永続クラスのこともある。
・職業はランダムで決定されるが、血脈や訓練により若干の操作が可能
・選択されるクラスには作者のセンスと倫理観がダイレクトに反映される
前提知識
・前世の記憶をもち転生先の異世界についてアドバンテージを持つ
・正しい知識を有しているが、社会環境がその行使を許さない
・社会に対する革命が物語の推進力となる。(白人酋長類型か?)
追放する人
・主人公の家族(貴族や豪族)
・Sランクパーティ(頻出)
・魔術学園的なやつ(他の要素と複合する)
・ジョックやハニービー等の学内カースト
追放される理由
・優秀すぎる
・無能すぎる
・なんらかの陰謀
・能力がバックオフィス系で地味
・酒を飲みすぎる
・発現した職業が弱い・ダサい・イメージが悪い
ヘラルドとメンター
・第一話でそれらに出会うパターンは少なかった
・偏見を持たない純粋なこどもたち、というステレオタイプが散見された
・ゲーム系では企業攻略Wikiの知識がそれに対応するようだ。
ステータス・パラメータ
・明確に数値化されていることが多い。
・空中にディスプレイ表示される(スマート・ゲーム系に多い)
・石板や羊皮紙に表示される(アナログ・ファンタジー系に多い)
ストレージ
・荷物は無制限に持ち歩けるのがスタンダードらしい。
・「そういうもの」とされており仕組みを説明されることは少ない。
作劇のポイント
・主人公を被害者側に設定すること
・追放する側をあからさまに悪役として描くと薄っぺらくなる
・主人公側にもマイナスポイントがあると物語にうねりがでるかも
特徴
・カクヨムのなろうの「第一話」は「第一話ではなく、原稿用紙の切れ目」を意味する。
・連載をするとセクションごとに「第一話」「第二話」と自動で表示される仕様の影響下にある。
・意外と「ざまぁ」を称する作品が「ざまぁ」にたどり着くことが稀でインスタントな楽しみ方はできない。
・執筆ノートや感想を読むと、題名先行の作劇方法が多いようだ。
疑惑
・上位作品や話題作の設定がかなり似通っている。
・上位に来る作品の一部は、話数ごとの応援回数のブレがなく人工的な数字を感じる。
感想
・あまりにも同一設定作品が乱発された結果、物語の共通規格内の差異を売り物にする大喜利状態になっている。
・それは新規参入の敷居を下げることに成功しており、若年層がどんどん執筆しては筆を折る好循環を生み出していると思う。
・創作の志が低い=筆力が低いというわけではなく「おっ」とさせられる場面もないこともない。
・継続して長期連載をできている作品は、おそらく初期設定以外の物語のうねりを丁寧に生み出し、本質的におもしろい物語が書けているのだと思う。続きを読んでいないので、これは祈りのようなものだけど。
まとめ
あまりに玉石混交すぎて、健全に楽しむには砂抜きが必要。
いじょうです。
続きを書きました
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