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「ロックマン2(FC)」そんなに好きならメタルブレードと結婚すればいいじゃない。

「そこはメタルブレードっしょ!?」
「なんで最初にメタルマンいかないんスか?」

高田の非難の声を尻目に俺は「クイックマンステージ」を選択する。

「マジっすか? 意味わかんない」
「そんなの最後でいいじゃないスか」

俺は巧みなパッド捌きで高速レーザー地帯を抜けクイックマンと会敵する。

(ドーモ、メガマンです)(ドーモ、クイックマンです)

脳内であいさつが交わされ戦闘開始。この時点でメガマンは空中にありシャッターに半ば挟まれたような位置にいる。これは脳内での補完映像だ。

決着は着地するまでについた。射程に問題のあるクイックブーメランの射程外から放たれたロックバスターは自慢のV字ツノを粉砕。ヤツを戦闘不明せしめる。これでクイックマンは老衰死を免れた。メガマンはクイックブーメランを装着しピンク色に染まる。

「高田よ......クィックブーメランが有効なボスを知っているか?」
「知らないっす、どうせいつも最後にとってたから」
「うぬも知らぬ! 」
「えっ?」

俺は次のステージを選択する。

「次こそメタルブレードに......アッ」

高田が悲鳴を上げたがもう遅い。
メガマンが溶鉱炉から放たれる放射熱に染まったステージにスーパーヒーロー着地した。

「そんな!2ごうもなしに!?」

メガマンは華麗なサイドステップで溶鉱炉の柱を飛び渡り、一定のリズムで出現する通路を苦もなく通過していく。大溶鉱炉であろうと問題ない。

(ドーモ、メガマンです)(ドーモ、ヒートマンです)

脳内であいさつが交わされ戦闘開始。この時点でメガマンは空中にありシャッターに半ば挟まれたような位置にいる。これは脳内での補完映像だ。

ヒートマンの突進! 間一髪で頭上を飛び越え空中で背後に向けて射撃! BLAM BLAM
ヒートマン再突進! 間一髪で頭上を飛び越え空中で背後に向けて射撃! BLAM BLAM
ヒートマンの突進! 間一髪で頭上を飛び越え空中で背後に向けて射撃! BLAM BLAM
ヒートマン再突進! 間一髪で頭上を飛び越え空中で背後に向けて射撃! BLAM BLAM

ヒートマンは後頭部に受けたロックバスターにより蓋が締まり鎮火。おとなしくなった。泡まみれにして酸欠死させるよりよほどいい。メガマンは灼熱に染まるアトミックファイヤーを身に着けると上空へ飛び去った。

そこで俺はコントローラを置きリセットボタンを押しながら電源を切る。
もう高田の姿は見えない。そもそも最初から高田なんていないのだ。

ゲームは1日1時間。 ここまでで15分。やりたいところだけやって、終わったら終わる。

こうして残り45分の自由時間が始まる。

#コンテンツ会議 #ファミコン #ロックマン #メタルブレード #メガマン


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