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『BLADE/刀』(1995年の映画)

『片腕必殺剣』を名匠ツイ・ハークがリメイク。爆発的な超スピード剣術アクションとして生まれ変わった、のだが、カメラがぶれすぎる。照明が劇的すぎる。アクションスピードが速すぎる。お前の剣は遅すぎる。様式美すぎる。あらゆる面での過剰さを追求したような作風はチョットヨクワカリマセンデシタ。

あらすじはこうだ。
空飛ぶ盗賊に父親を殺された刀鍛冶の弟子は色々あって片腕が取れたが独自の鍛錬で片腕必殺剣を磨き上げ復讐を果たすのであった。

片腕必殺剣をオマージュしたシーンはあるものの本筋はまったく変わっており、ロングスケールのエンディングはどこか儚さを感じさせる。ストーリに関しては迷うところがないのに迷走しているように感じるのはナレーション女性の独白のせいだろうか。

それはさておき、本作の見どころは圧倒的スピード感の殺陣である。
片腕の必殺性をさらに高めた超スピード回転斬撃。「剣術のタツジン」というイメージからかけはなれた「暴力の台風」が炸裂する。木につるされながら回転する特訓、チェーンを利用した移動、チェーンを遠隔操作しながら回転し続ける刀、景気よく引き裂かれる唐竹、後半15分くらいで一気に描写がエスカレートして、ふわっとはかなげに終わる。

独特な描写やカメラワークで好き嫌いが分かれやすそうな作品だけど、私は苦手です。(後半の描写はまったくすばらしかった!)

とにかく人間の動きではないアクション、わけわからんほど入り組んだ色街、この辺りに興味がある方にはオススメです。

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