国技館ロイヤルランブル外伝【七人の限界力士編】
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国技館ロイヤルランブル外伝【七人の限界力士編】

限界力士とは?
大観衆の前で完全脱衣して視線を集めることを目的とし意図的な不浄負け(モロ出し)を繰り返すため各部屋で封印された不浄力士達の総称。相撲と限界露出に対する気持ちは真剣であり心技体兼ね備えた強豪力士が多いが前述の悪癖により昇進からは遠ざかっている。

七人の限界力士

露出強(ろでつよし)
露出を好むあまり幕下へ降格した元関脇。化粧廻しの下に何も身に着けていないことがあり人気力士だった。

円出(まるだし)
露出強に憧れる若手力士。NHK地上波での優勝決定戦ペア限界露出を目指していたが露出強の降格により夢破れる。

謎乃光(なぞのひかり)
現役限界力士の中では最高位の小結。取組中に廻しが外れること多数だがカメラアングルや発光現象により大事には至っていない。

門左衛久(もざいく)
無修正とは双子。不浄負けは奥ゆかしくあるべきと規律を重視する。

無修正(むしゅうせい)
門左衛久とは双子。不浄負けは自由であるべきだと取組相手の廻しを外す小技に長ける。

大解放(フリーダム)
キューバ出身。常に葉巻をくゆらせた幕下で革命が口癖。

素肌(すはだ)
餅肌部屋の幕下頭。廻しが定着せず何度も十両昇進を逃しているベテラン。

那智裏(ナチュラ)
ウラル出身、狼のような剛毛と獰猛な取り組みで知られる。

◆◆◆

両国国技館。平成32年3月場所初日。

「来たようだな」
横一線に並び国技館へ向かう七人の力士達。総じて廻しは緩く臨戦態勢であることが見て取れる。潮測ら一般力士も横に並び彼らを迎え撃とうとしていた。

「今場所、我々は自由に相撲を取る」
「今までの俺たちじゃないぞ」
「行司が衣擦れに気が付く前に脱ぎます。覚悟してください」
「兄ちゃん、こいつら脱がしてもいいのか」
「やめろ、取り組みを待て」
「我が革命の火は灯った!」
「さぁ肌を合わせようぜ」
「無観客ナラ怖イモノハネエ!」

一般力士と限界露出力士が睨み合い、球形のガラス玉のような力場が生まれる。ビキビキと音を立てて空間がひずむ。

「貴様らに一つ言っておく……
 無観客でもTV中継はあるから露出はダメ!」

「!!!!!!!!」

こうして限界露出力士は各々の封印部屋へ帰っていった。

【おわり】

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お望月さん | 珍評家

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ファンタスティック映画が好きな珍評家。映画・小説・書籍の感想を記したり小噺を載せたりしています。既知作品の初見感想が大好き。みんなもエンタメのカルマ調整をしようネ!