見出し画像

ubisum by ubies 初代覇者の河野ルルさんが "アジアの子どもたちに壁画をプレゼントするプロジェクト" を始動!

2020年、アジアを舞台にしたクリエイティブトーナメント”ubisum by ubies”の第一回大会は、河野ルルさんが初代グランプリに輝きました。その副賞に贈られるのは、50万円相当のアジア旅。ルルさんが、クリエイターとしてアジアでやりたいことを叶えるべく、ubiesが旅をコーディネートします。

ルルさんはこれまでに、台湾、アフリカ、タイ、メキシコ、中国など様々な国で壁画を描いてきました。しかしそこでは、様々な事情で生活もままならず、自分の将来を自由に描けない子どもたちがいることを目の当たりにします。

そんな中、壁画を残した現地の人たちから「ルルさんがたくさんの色で壁を明るくしてくれたことで、この場所が明るくなり子供たちの笑顔が増えたよ。」「子どもたちが絵を見ることや描くことを自然と好きになりました。」といった感謝の言葉が届きます。

この経験から、自らが壁画を描くと喜んでくれる人がいることを知ったルルさんは、今回の旅のテーマを「アジアの出来るだけ多くの国に行き、学校・病院・孤児院・障害児施設に壁画を描く」に決めました。

しかしながら、新型コロナの影響でアジアへ渡航できない状況が続いています。そんな今こそubiesに支援できることはないかルルさんに投げかけると「コロナ禍になってから描いた絵本があります。それを出版して活動資金の足しにして、出来るだけたくさんの国で壁画を描きたいです。」と、ルルさんらしい前向きな答えが返ってきました。

その絵本とは “ふしぎなほし リンピアピーパスの住人”。虹色のうんちをするかいじゅう、あたまからパイナップルの羽が生えた鳥など、ルルさんの想像上の生き物がたくさん登場する、子どもたちの喜ぶ顔が目に浮かぶような楽しい作品です。

「ふしぎなほし リンピアピーパスの住人」から

そしてルルさんの「このプロジェクトを絶対に一緒にやりたい方たちがいます!」との希望で、しまや出版の小早川さんと、大村製本の齋藤さんにお声がけさせていただき、チームでクラウドファンディングに挑むこととなったのです。

ubisumで数多くのレビュー投票を集めグランプリとなったルルさんは、今回のクラウドファンディングでもその強さを存分に発揮し、開始まもなく目標額300万円の50%を越え、今現在も順調に推移しています。

そんなルルさんの作風や作家性に魅了された一人として、ubisumではメンターの立場でルルさんを支えた、堤たか雄さん(セゾン現代美術館代表理事・館長)も応援のメッセージを寄せてくださったので、ここでご紹介します。

「河野ルルさんの作品に初めて出会ったのは、数年前のUNKNOWN ASIAだった。蝶などの昆虫のモチーフと、そのカラフルでまばゆいばかりの色彩が網膜に焼き付いた。様々な作品を見る機会が増え、批評的なものを求められることが増えていたため、作品を既存の手法と照らし合わせて批評しがちであった当時の私に、美術作品を好きで見始めた頃感じた『美術作品は平和のために存在するんだ』という、純粋な感情を想起させてくれたのだ。調べれば彼女は、世界で常に客体にされてきた地域を旅しながら壁画を描くアーティストだった。コロナ禍の直前に1度だけ彼女に会って確信した。彼女こそ真の、平和のためのアーティストだと。」

堤たか雄さん

そして最後に、今回のプロジェクトをやるにあたって河野ルルさんご本人から、ubisumで見守ってくださった皆様へのメッセージです。

「今回ubisumでグランプリをとれたことは、『皆さんのおかげ』につきるもので、わたしには味方がたくさんいるから絵を描き続けられている、ということを改めて感じ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。この賞は皆さんにプレゼントしてもらったような賞なので、これからも自分の絵で人を喜ばすことで恩返しをしていきたいと思います。本当にありがとうございました。アジアに行けるようになったら、また現地の人やアーティストや今回のubisum の審査員の方々と直接会えるのがとても楽しみです。壁画もただわたしが描くのではなくそこにいる方々と一緒に作っていき、また新しい友だちをアジア中に作れたらいなと思っています。この楽しい計画を実現できる日を心待ちにしてます!」

河野ルルさん


絵本"リンピアピーパス"や、プロジェクトに関しての詳細は、下記のクラウドファンディングのプロジェクトページをご覧ください。それぞれの思いをルルさんに託し、アジアの子どもたちの笑顔を少しでも増やせるよう、共にご参加いただければ幸いです🎨


📩 このコンテンツは、2月14日配信の ubies Newsletter vol.7 に掲載されたものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?