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いま日本に紹介したいアジアのクリエイターを毎月ピックアップ!11月のProspectiveは🇹🇼 紅林 ( ホリー )

Prospective
いま日本に紹介したいアジアのクリエイターを毎月1組ピックアップする ubies Newsletter 内の企画。今月の選者は、台湾の ann 高毓安

選者 : ann 高毓安 のコメント :

「イラストレーター ?どんなキャラクターを描いているの?」と聞かれることがまだまだ多い、台湾のイラスト事情。そんな中、今回ご紹介するのは紅林( ホリー )。イラストレーションの可能性を無限に感じさせてくれるクリエイターだ。

July 2015 Filed under group exhibition HK

紅林の作品を初めて見たのは、2016年頃。台北の中山区にある映画館"光點台北"に併設された小さな書店だった。大小さまざまなココナッツの木のモチーフが壁面に展示されていた。バッグにプリントされていたり、壁に小さく貼られていたり、壁際にはピザの箱が高く積み上げられていて、中にはココナッツの木がプリントされているTシャツが入っていた。一見シンプルなラインでありながら、紅林の作品からはとてつもない自由を感じられた。

2016年 光點台北でのPOP-UP Exhibit

イギリスの名門大学 University of Birmingham で芸術展示を学びに留学していた紅林は台湾に戻り、イラストレーションのみならず、クリエイターとして表現の可能性を数多く見せてくれている。紙に描かれた絵を立体物にして見せたり、写真家の撮影作品にイラストを描いてコラボレーションしたり、時には絵にポエムを付けることも。

特に、近年台北で開催される“TAIPEI ART BOOK FAIR”では、彼女がどんなブースを出すのが、ファンの私は毎年楽しみで仕方がない。カルチャーの一面だけでなく、最近はイベントのビジュアル制作や、書籍の表紙、新聞の挿絵など、活躍の場を広げている。

彼女を見ていると、台湾の”イラスト”の可能性は、まだまだこれから発展していけそうな気がする。

2018 TAIPEI ART BOOK FAIR
2019 Little Woman 書籍表紙


紅林 ( ホリー )

台湾生まれ、台北在住のイラストレーター / クリエイター。2013年からフリーのイラストレーターとして主に書籍や雑誌の挿絵、ミュージシャンのグッズなどを手がけている。2015年3月に東京、名古屋、大阪、佐賀での全国巡回個展を行う。2016年春、コラボアーティストとして台中勤美術館によう川島小鳥明星展に参加。文庫本《椰子夢》《是笨蛋吧》《豪華論》発売中。

👉  紅林's Website
👉  Instagram


📩 このコンテンツは、11月30日配信の ubies Newsletter vol.5 に掲載されたものです。

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