見出し画像

【ubisum by ubies】ファイナリストのメンターインタビュー:小林功二(日本)

アジアを舞台とした「越境」と「共創」のクリエイティブ・トーナメント「ubisum by ubies」で決勝進出を果たしたファイナリストの8名。その彼らを見出したメンターたちに選出理由や共創の様子を語っていただきました!

選出したクリエイター:みっちぇ
https://ubisum.ubies.net/finalround?artist=50819

スクリーンショット 2020-07-12 14.34.07


Q1. 自己紹介をお願いします

合同会社ランプライターズレーベル共同代表。
2000年からDTP専門誌『DTPWORLD』編集に関わり、2006年よりデザイン・DTP専門誌『+DESIGNING』の編集を担当。
2014年、合同会社ランプライターズレーベルを設立し、現在は雑誌や書籍、カタログ、パンフレット等エディトリアルをはじめ、展示やプロモーションの企画・制作、プランニングを行なっています。

Q2. ubisumトーナメントのメカニズムについてはどうでしたか?
これまでのコンペティションは、参加作品に対して審査員がジャッジする、または投票で決定するというのが基本的な枠組みでした。

ubisumは参加するアーティストがメンターたちと協力をしながら、より魅力的な作品を作りあげていくという点は、非常にユニークですばらしいと思います。アーティストは一人で戦う必要はなく、客観的な視点を交えながら作品を磨き上げていくことができるからです。

(自分を含めて)メンターのコメントはアドバイスは有益なものもあれば、必ずしも有益ではないこともあるかもしれません。しかし、いずれもひとつの意見として取り入れられることが次の創作につながるのなら、それはとても意味のあることだと思います。

Q3. 選出したクリエイターのどんなところに惹かれましたか?
一番の魅力は「想像すらしたことのない、静かでおだやかな、どこか物寂しい世界観」です。

無機的であり有機的でもあるその造形、圧倒的なスケール感、
未来的でもある一方で文明が滅びたあとかのような荒涼とした風景、
そして、広がりを感じさせる構図、カラフルな色彩が違和感なくなじむ色使い、……と魅力はたくさんあります。

絵を通して、あたらしい世界に想像を馳せるというのはイラストレーションの楽しみのひとつだと思いますが、みっちぇさんの絵はまさにそうした楽しみを思い出させれてくれる、“世界に浸れる絵“だと感じました。

みっちぇ


Q4. メンタリングにあたってはどうでしたか?
正直なところ、みっちぇさんのイラストの完成度はすでに非常に高かったので、アドバイスらしいアドバイスはできていません。絵に対してどこがいいと思ったのか、見てどういう気持ちになったのか、どういう印象を受けたのか、を伝えることしかできませんでしたが、それがなにかの創作のきっかけになっていたらと願うばかりです。

Q5. あなたが「これは良いな」と感じたレビューがあれば教えてください。
同じ絵を見て、同じような感想、気持ちを書いてくださった方がいたのはうれしかったですね。絵を見てどのような印象を持つかは人それぞれですが、多くの人が魅力と感じた部分は、アーティストの強みということです。

客観的にそうした強みを知ることができるというのもレビューのよいところだと思います。


Q6. オーディエンスへメッセージをお願いします。
みっちぇさんの決勝進出は一般レビュアーの方の力もあってのことだと思いますので、これまでの応援、本当にありがとうございます。

決勝の作品はみっちぇさんの魅力がさらに引き出されたものになっていますので、ぜひご覧いただいて、レビューをいただけたらと思います。みっちぇさんの絵は、心を落ち着かせて、ゆっくりと、じっくりと、
その世界の住人になったような気持ちで見るのがオススメです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?