#2 UBER配達員が暴行を受けた話(そして警察の捜査は進まない)

前置き

事件があったのは2月上旬。
と、早速の本題から入る前に少し前置きから。
(というか書きだしたら前置きが長くなってしまっただけなので、不要な方は飛ばしてください。)

その頃はSNS怖いなと思って距離を取ろうとしていた時期(ちょうど『寿司テロ』みたいなのが多かった時期)で、Twitterとかもやってはいなかったので、世間というか他の配達員はどうなのだろう。みたいなこともわからない中で、フーデリにたどり着いた経緯なんかもあるのですが、それは置いておいて、自分なりにあれこれやっているような状態で。

ただとても健康的にというか、できる時には6時台ぐらいからオンして、無理でも昼前からとか始めて、あとは無理ない範囲で昼休憩とか挟んで夜までとか、予定がなければそんな感じのルーティンが出来上がってるような感じで、いわゆる跨ぎクエストとかも大体90(70+10+10)を完クリするかしないか、たまに130(90+20+20)が出て、頑張っても自分の予定を優先したいから、それはキツイな。
というので、今思えばだいぶUBER側に煽られてたな、と思ったりもするのですが(笑)

まあそれぐらいの感じで稼働してると、当然というか、それなりに配達のサポートを利用しないといけなくなる機会というのも出てくるわけですが、当時はUber Eats Proの『優先サポート特典』なるものがあった(2023年3月12日にひっそりと終了もまだ表示などは残ってる)にも関わらず、まああてにならないといいますか。
そういうのでサポートには可能な限り頼りたくないとは思いつつ、ダブルでわざわざ目の前でドロップできるのを通り過ぎるような、さすがにこれはと思ってキャンセルすれば、「キャンセル率がダイヤモンドに影響を」みたいなアラートが出たり、そういったものでキャンセルとかする場合にはサポートを通すようにして…。というので、割とごちゃごちゃしてたというか。

割と注文自体を待つのは10分ぐらいだったら平気な方なのですが(無心でボーッとするのが得意かもしれない)、さすがにそれを超える待ち時間だったり、あとは何度か店で売り切れの商品を頼まれてしまって、到着したはいいけど店側がUBERのサポートに連絡してて待たされる。みたいなのが何度かあって。
あれって、何か店の人が端末触りながらサポートと必死で電話して相手に連絡を取ってどうこうというのが大変なのか、「あー、UBERもういい」ってぐらい毎回面倒くさそうにされてて、こっちもこっちで、そういう状況なので連絡してサポート側でキャンセルしてもらおうとすると、やれ「店の方は何されてますか」とか、それはサポート側で調べろよ。ってか、なんでこっちがサポートのサポートしなきゃいけないんだ。みたいなチャットのやり取りをした末に「ご自身の判断で勝手にキャンセルどうぞ(意訳)」みたいな話で終わったりしてたので、リクエスト拒否しても影響ない。という公式見解も出て、その辺の見切りをつけてからは、そういった精神的負担はだいぶ軽減されたかなとは思います。

割と今回の件においても、まあサポートというかUBER自体のスタンスも知ることができたので、前置きながらそれはそれとして重要かなと思う部分でもあります。


事件の発生まで

といったところで本題へ。

事件があったのは2月上旬。
正月ほどは伸びなくなってきたの感じる中、その日も早朝から稼働(朝一のスタートが7時過ぎから)。
で、昼過ぎまで9割マクドのほぼスリコなのは金額というよりクエスト目安で仕事する分には問題なく昼過ぎ(14時前)まで稼働し、一旦休憩。
その後、19時台に再開。ドロップ先が八尾の山手の方で、北→南といったのが南→北と戻ってくる感じで、ちょっと疲れていて翌日は週末の雨予報だったのもあり、今日は早めにあがろうかと思ってたところでそれは鳴りました。

20時過ぎ、外環状線を北上して鳴ったのを、基本全受けなのであまり確認もせず取ったところ、ちょうど通り過ぎたところの餃子の王将だったので、すぐに引き返してピックアップ。
たしか天津飯セットだかで、一人前、1袋。
特に待ち時間が長かったわけでもなく、すぐに受け取りバッグに入れ配達開始。

配達先は山手に入っていく方だが、正直そこまで遠くはないなと。多分Googleマップでも10分あるかないかだったと思う。
ただマンション名もなく、ピンが刺さってるのが道と道の間のだだっ広いところのど真ん中で、こういうのでGoogleマップの案内通りに行って、着いたらマンションの裏だった。なんてことも少なくなく、山手の道で間違うと大回りすることにもなるので、その北に出る方か南に出る方か、Googleの案内だと南の方に行かせようとしてるけど大丈夫か?
と一旦分岐のところで止まったのは覚えている。

ただまあこういうのは考えても初めて行く場所ならわからないし、行ってみて裏だったら急いで戻って、最悪荷物持って走るしかないか。
というのは常でもあるので、とりあえず南側に向けて動きだしたところ、メッセージが着信。

「そっちから入れないので、●●●●(喫茶店らしき店名)の方から来い」
音声読み上げに反応する形で、少し道の端にバイクを停めてそのメッセージを確認。
※この辺りのメッセージはUBERからの情報開示がなされないので、微妙なニュアンスは少し変わります。

自分は基本的に配達中(走行中)に返信はしないようにしているので、玄関先受け取りで「置き配でお願いします」的なのや、「●●(裏口からetc)お願いします」的なメッセージの場合はそのまま無視して配送先に向かいます。
ただ、この時は直前に迷ったのもあり、一旦停止して確認したメッセージがそれで、文面からだとまあある内容なのですが、何かその時にすごく"嫌な感じ"がしたんですよね。

それで、一応その停止した状態で
「この辺りに土地勘があるわけではないので、そういった店名などではなく、南北など方角で言って頂かないとわかりません。」
と、返信。「~わかりません」という言い方は、ぶっきらぼうな感じはするかなと思いつつ、そこは相手なりというか。
それこそ、よく同様の誤配というか、おそらく違う方の道を進み始めてすぐにメッセージが来たので、GPSを見ながらメッセージを送ってきてるのは直感的にわかってというか、それも今になって思うことなのだけど、その時は配達しなきゃと思って動いてる中でそこまで意識せずにそう返したのかなと思います。

実際にこの件だけでなく、他の配送でも、配達先のピンの位置に着いたら、名前とか「おにゃんこ」なんちゃらとかになってて(姓名が配達員に全部表示されているわけではない)、住所も並びの一軒家で番地が同じところで、着いてから
「すみません、こちらには『おにゃんこ』様としか表示されていないのですが、表札のお名前はどちらになりますでしょうか?」
みたいなメッセージを送ったり、というのをこちらとしては大真面目にやっているので、そこまで構っていられないというか。

もっと言えば、本当にちゃんとした人は事前に丁寧なメッセージとともに
「マンションのこちら側の階段から上ってもらえればすぐです」
とか送ってくれる人などもいるので、そういう方にはこちらも丁寧にメッセージ返したり、というのは自然とそうなるというか。

そういった感じで、そう返信しつつ、その喫茶店か何かわからない店は検索しても出る保証もないし、要は北側だったんだなと思いそちらに向かって走り出したところで再びメッセージが着信。

「てめぇで調べて来いよボケ」
まあそれまでの口調というか、それはいいとして、最後の「ボケ」はね、アウトだなと。
それがまだ話をしてて、つい勢いで言われる分にはまだ自分は流せるというか。相手にしないで飲み込めたかもしれないけど。まだ着いてもいない段階で、スマホ持って「ボケ」と打って、送信ボタンを押す。というところまでしてくる相手は、もう「お客様」ではないなと。

そもそもの話、そんなGPSに張り付いて「そっちじゃない」と指示してくるのなら、事前に備考欄に書いておけば済む問題で、そういった注意事項みたいなのは他でいくらでもある。

とりあえず夜に街灯もほとんどなく、歩道も路側帯もないような道の割に車の行き来もそれなりにあったので、バイクを停めれる場所を探して少し移動し、近くにあった自動販売機の横に停め、バイクにまたがったままの状態で、サポートにチャットで「今チャットでお客様から暴言吐かれていまして、配達をキャンセルしたいです」と相談。


いつもの自動応答のメッセージに苛立ちながら、返ってくるのは「アプリより自身でキャンセルできますよ」(意訳)という内容。
だから、これってそういう話なの?それでこちらが悪いことしたかのようなアラート出すじゃないですか。みたいなことで当時は頭が一杯だったように思う。

そんなことに思考を巡らせてながら、キャンセルしてさっさと帰ろうとサポートとのチャット画面を前に考えていると、何やら作業服を来た男2人が、何やら大きな声で喚きながらこちらに近づいて来ていたことに気付く。

どうやら自分がバイクを停めたその場所は、配送先の工場?に偶然ほど近い場所だったようで、おそらくGPSを見てわざわざ出てきたらしい。
自販機と壁を前に停めたバイクにまたがった状態で、男2人に囲まれる形で絡まれ始める。

ちなみに、まだキャンセルできてない配送画面のチャットを見ると
「着いてんのか?」
「聞いてんのかボケ」
とか送られてきてたけど、チャットだから聞こえてないし、サポートとチャットしてたのでそんなの読んでませんでした。

というところから、事件が始まっていくわけですが、こうして思い出していくだけでも、なかなかにはらわたが煮えくり返るような思いがあったりもして、過激な表現なども入ってきてしまいそうなので、次回以降は一部、もしくは全文を有料エリアでの公開を考えております。
価格なども気楽に買われてしまうな設定にはしないつもりですので、ご了承ください。

そのような中でも、この事件から考えられるUBERへの提言などはできる限り無料で問題提起できればと考えておりますが、今回で言えばカスタマー側にこういった発言などの予兆がある際には、GPSで配達員が追跡されるおそれがあることや、配送中の場合は配達員に対して連絡が取れてしまうことには改善の余地を感じました。


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