This is Me/The Greatest Showman
『見られても怖くない
謝まる必要もない
これが私』
重度発達障害の子供と生きていると、子供の社会性のなさから問題行動ばかり起こしてしまい、親としては卑屈になってしまう。
社会や支援者に対して、親は、愛想笑いしながら、無駄に謝ってしまう癖がついた。
『私にも愛される資格がある
値しないものなど 何ひとつない』
梅子さんのようなコミュニケーションもまともに取れない重度発達障害者が他者から愛される資格や価値などあるのかな…と思っていた。
『私たちは戦士
戦うために姿を変えた
心の誇りは失わない
居場所はあるはず
輝く私たちのために』
梅子さんが小二の時、県外のトモニ療育センターに行くと決めた時を思い出した。
早期療育で適切に育てることで、梅子さんにも周りから愛されて受け入れてくれる居場所があるのではないのかと思ったことを思い出した。
でも、河島先生からは「愛されるより 愛したい」とヘルマンヘッセの言葉を教わった。
何事も無関心だった梅子さんに「人と関わりたい」という思いを育てるため、人から愛されたい…という私の思いは捨てて、梅子さん自身「人を愛したい」という思いを育てようと思った。
そのために努力は厭わなかった。
山登り・早朝マラソン・毎日、絶望の淵に叩き落とされるような課題学習、身辺自立、料理、水泳など…
課題学習を通して、人から(物事を)学ぶのだ…という事を教え、分かりづらいことでも、何年もかけて分かるまで教え、達成感を与え、その努力を褒め続けた。
どれをとっても『心の誇りは失わない 居場所はあるはず 輝く私たちのために』だったと今なら思う。
『バリケードを破り 太陽へと手を伸ばそう』
重度でまともに喋れないし、書字困難と言われたし、数字なども覚えられない、社会性もないと言われた人間の限界を超えて、自由と精神的豊かさをを掴み取るような生き方をさせたい。
『気をつけろ 私が行く
自分で叩くドラムが伴奏
見られても怖くない
謝まる必要もない
これが私』
そして元気な時は自分を鼓舞しながら、梅子さんに向けて「私についてきなさい」という姿勢を見せ、共に生きていきたい。
This is Me
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