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ユニクロの試着(小学校編)

療育センターの先生から一言


「梅子さんは、自分で服を選んでいますか?
試着はできますか?
例えば、ズボンのサイズでもキツイサイズ・ちょうど良いサイズ・大きいサイズを自分で選べるように教えてあげてください。」

…もちろんさせたことがない。
考えてみたら、そろそろ中学生。
試着も教えないとな…と思っていた頃だった。
梅子さんは、重度発達障害だから、服を選べるなんて思ってもいなかったことだった。
そこも課題学習だと思って梅子さんをユニクロに連れていった。

まずは「サイズ」から教えようと思い、すっごくキツイサイズとちょうど良いサイズとすごく大きなサイズの3種類を用意した。
梅子さんは試着室に入るのも初めてだったので少し不安そうな顔をしたが黙ってついてきた。

試着室に入ると自分の履いていたズボンを脱いでもらった。
A.キツイサイズ
B.ちょうど良いサイズ
C.大きなサイズ
と「ABC」方式を用いた。
ちなみに梅子さんには選択肢は大体2択で示すことが多い。
多い時で3択だった。
1枚ずつズボンを履いてもらうたびに「A」「B」「C」と言って伝えた。
「C」まで履き終わると、もう一度、私が「A」「B」「C」と言って指で示し、「どのズボンが1番良い?」と聞いた。
梅子さんは少し黙ってから、指差しで「D!」と答えながら自分の家から履いてきたズボンを指した。

D!!!

その発想はなかった。
いや…
その前にABCしか知らんのちゃうの?
何故、Dを知っとんねん‼️
そっちがびっくりやわ((((;゚Д゚))))

梅子さんは、どうもユニクロの試着室で「さ〜て、さっきまで履いていたあなたのズボンはどれでしょう〜♪」と質問されてると勘違いしていたようだ。
なんでやねん😂
私が聞きたいのは、ちょうど良いサイズを選んで欲しかっただけ。
サイズを選ばせるのも道のりが遠い重度発達障害の梅子さん♪

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