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冠婚葬祭と重度発達障害者(初七日編)

葬儀の後、直ぐに初七日がきた。
時が経過するのは早いなぁ…とつくづく感じた。

初七日は、葬式の時より親類の数は減ったが叔母達は来てくれた。
ちなみに、祖母の自宅(戦前から建っていた古い家屋)で執り行われた。

この中に私の父親の姉(姉叔母)にあたる人がいて、少し変わった人物だった。
昔、祖母より先に亡くなった祖父の葬式の日、お坊さんが到着し読経が始まっても2階からなかなか降りて来なかった。
私も含めて、親族らは「きっと泣いているに違いない😭」と話していたが、父親の妹にあたる叔母(妹叔母)が心配して呼びに行くと、ようやく2階からおりてきた。
妹叔母曰く、泣いていたのではなく、昼寝していたとの事だった。
(・ω・)

他にも、祖父の葬儀後、私の母に姉叔母が笑顔で「お父ちゃんがお通夜の時に寝ていたお布団、ふかふかそうなのでちょうだい❣️持って帰る(自宅は県外)」と言ったので母が慌てて、「捨ててしまった💦」と嘘をついた。
今回、祖母が亡くなった時も警戒して、布団は直ぐに処分した‼️と言おう🙋と話し合った。

そんな親族の中で、お坊さんの読経が始まった。
いつもの如く、私達家族は、1番後ろに座った。
今回、お坊さんは、葬式の時のようにお経を落とすことなく無事、読み終えようとしていた。
ホッとしながら聞いていたら、読経が終盤に差し掛かかった。

前に座っている親族からお焼香が始まった。
古い家屋なので場所も狭く、身動きの取りづらい状態なので、コンパクトな焼香台そのものがバケツリレーのように回ってきた。
我が家の所まで、焼香台が回ってきた時、私は「もう梅子もお通夜や葬式で2回くらいお焼香したのだから、そこそこ覚えてるだろう。単純な動きだし。」と考えた。

(ここで梅子さんが重度発達障害者だということを忘れている私)

旦那氏と長女と私がお焼香を済ませると最後に残った梅子さんの前に焼香台が置かれた。
梅子さん、5秒くらい煙の出てる焼香台を見つめていたが、おもむろに「ふ~~~‼️‼️‼️」と言いながら、クリスマスケーキのロウソクを消す勢いで思いっきり息を吹きかけた。

(´・ω・`)

お焼香の灰が一気に舞い上がり、辺り一面、灰だらけになった。
見事に親族の上に灰が降りかかった。
まるで雪のような光景。

その灰の中に大きな火の粉が一緒に舞い上がり、空中をふわふわ漂った後、私と長女の目の前に落ちた。
古い畳の上だったので、「うわぁぁぁ‼️」と叫びながら長女と手でパンパン叩きながら、火の粉を必死で消した。
直ぐに火の粉は消火されたが、お焼香の灰が半分以上減った。

読経中なので、長女は小声の大声❓で「こらぁ‼️‼️‼️‼️‼️梅子ぉぉぉぉ‼️‼️‼️」と叱った。
梅子さんは、嬉しそうにニコニコしていた。
多分、灰が空中に飛散したのが面白かったらしい。
その間も読経は続いていた。
(騒いですみません💦)

私は、突然の梅子さんの行動に叱らなければいけないと思いながらも、何かが切れたかのように声を出さずに爆笑してしまった。

長女は仕方ないので、そのまま、半分以上減った灰のお焼香台をバケツリレーの如く、お坊さんの所まで返還された。

きっとお坊さんは、あれ❓心無しか灰が減ってなくない❓❓❓と思うだろうなぁ…
知らないふりをしておこうと決めた。

あれほど、お焼香が上手く出来るようになったと思ったのに、途端にとんでもない事をし始める…
理由は、至ってシンプル。
退行したのではなく、中途半端に見えてきたから思わぬ行動をとったのだ。
焼香から煙(火の粉)が見えて、その様子から何気にロウソクに見えたのだろう。
このベクトルの違う想像力(総じて勘違いともよぶ)がとんでもハプニングを起こすのはよくある事だった。

油断も隙もないのが重度発達障害者。
経験を通して1つ1つ教えていくしかない💦😭😭😭

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