展示会、2日目に～

七夕の逢瀬の様に、年に一度だけ会うお客様が次々と来て下さり
2日目も3日目も楽しい時間が持てました。

展示会は10時からなのに、8時頃に「おはようございます～」の声がして、何事かと小走りで入り口に行きました。
そこに、昨日のお客様がおられて、
「ごめんなさい。昨日試着していた上着を着たまま帰ってしまいました。」といって服の入った袋とパンの袋を手渡されました。
焼きたての美味しそうなパンはお詫びの印だそうです。
試着のまま帰った～なんてありそうで無い話なので、二人で顔を合わせて大笑いです。

試着を着たまま帰ったので～

10年ほど前に、「展示会をやるといいよ」と何度も背中を押してくれたのがおけいさんです。その上、友人を沢山引っ張ってきてくれたのです。正直、おけいさんあっての今のうばゆりだと思っています。その恩人おけいさんの娘さんが二人来てくださいました。
うばゆりの展示会の来訪者は70歳代が圧倒的に多いので、若いお二人が立つただけで突然部屋が明るくなりました。
「これどう？」「似合う・似合う」「どっちがいいかしら？」と、試着するときの様子がおけいさんそっくりで胸に迫ってくるものがあります。
まさに昨日はおけいさんの3回忌の日でした。

「有難う、おけいさん」
ちゃんとお礼を言わないままお別れしたことが今も心残りです。