アフターコロナチルドレン

チルドレンって付けると途端にエヴァンゲリオンぽくなる。

私は新米お母さん。
母と名乗るには人間ができておらず10万年早いと思っているので、妊娠中から毎日自分がもう既に母親であると声に出して言い聞かせております。ドイツの実験みたいですね。

妊娠中は辛い悪阻が治まったら友達や恩師に会ったりカラオケに行ったり、子連れじゃ入れないような前から決めていたお店で洒落こもうとおもっていたのですが、あれよあれよとコロナな世の中になってしまった。
この前まで紅白を親戚と集まって肩並べて見ていたというのに。

J-WAVEで別所哲也さんが毎朝スペシャル優しく『新しい日常…ニューノーマルですよ』って励まし語りかけてくれる度にもう以前の生活と違うのがひしひし伝わってきてすこし辛い。
そのあとの番組DJのサッシャさんが『元気元気!』って言いながら発熱と倦怠感で陽性になり、サッシャさん代理の方も濃厚接触者の為名刺代わりに濃厚接触者恐怖体験が語られ
そして別所さんはここ数日休みなんだけどどういうこと?SNSでおやすみ事情調べた方がいい?ゾンビ映画でそういう展開なかったけ??

出産は難産で大変だったけど、よく育児漫画やエッセイ等で見かける
『立ち会い出産で旦那さんが泣いた』
『母乳が出なくて泣きそうだった』とか
『授乳室に行くと回りの母子と比べられてるようで落ち込んで産後鬱』とか
そういうエピソードを読んで気合いを入れておりましたが次元が変わってしまっていて、勿論立ち会いや見舞い不可。

母乳が出る出ないじゃなくて密着して指導してくれる助産師さんやお医者さんから感染したらどうしようとか
いやむしろ同室の患者さんがそうだったら、とかそんな雰囲気で日々院内で貼り出されるコロナの影響による病院対応状況を見てはハラハラしていました。

ぶっちゃけ産後鬱で助産師さんにお世話になって感染リスクが上がるぐらいなら隠し通すくらいの意気込みでしたが
もちろん感染リスクは医療スタッフからしてみても同様なわけで
そんな中笑顔で『うちにも息子がいるんですが、大丈夫!子育て大変だけど楽しいですよ!』
とか話しつつ赤ちゃんと私のケアをしてくれて彼らは給料以上のお金で換算できない働きをしていて、私は涙が出そうだったし、それは多分産後鬱の影響ではない。

おそらく私がそこそこの潔癖性を持ち合わせていたせいで過敏になっているのが更に悪化しているのは確かで、外出がとても怖い。産休中の癖に。世の中は必死で動いているというのに。
外出どころか物に触れるのも怖いし、いくら洗おうとこの手で赤子に触れるのも結構怖い。
多分こっちは産後鬱ってことなんだろうが
このままでは赤子の成長にも良くないので引きこもってばかりではいられないと思っていて少しずつ外出し、そして室内においてはある程度の除菌をしたら大丈夫であるとこれまた自分に毎日言い聞かせているわけなのです。

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