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アイドルオタクは難しい ~ナナニジメンバー卒業に関するあれこれ~

22/7(ナナブンノニジュウニ:通称ナナニジ)にドハマりして約1年。FCに入会して海乃るりを推しメンに登録してから、そろそろ300日になる。基本的に箱推しではあるが、最も推しているのは海乃るり。2021年9月30日。その海乃るりを含む3名の卒業が発表された。卒業するのは海乃るり、倉岡水巴、武田愛奈。帆風千春が卒業したのは2月28日。それから1年も経たず、海乃るりと倉岡水巴は11月末、武田愛奈は12月末に卒業する。

とてつもない衝撃だった。正直に言えば、このnoteを書いている10月15日になっても寂しい気持ちでいっぱいである。

今回思い知らされたのは、アイドルオタクではなかった人間がアイドルオタクを続けることの難しさだ。日本の女性アイドルは一部のグループを除いてはメンバーの卒業と加入を繰り返す。そのことに免疫のない人間は心を保てそうにないのだ。今回のことで色々と思い知らされたあれこれを書いてみようと思う。

バンドのメンバー脱退とアイドルのメンバー卒業

私はもともと音楽が好きで色んなバンドの音楽を夢中で聴いていた。バンドにおいてもメンバーの脱退は起こり得ることだ。今まで熱心に聴いてきたバンド、特に海外のバンドなどはメンバーの入れ替わりが激しい。その時はもちろん残念に思うし寂しい気持ちにはなるのだが、アイドルの時とは随分と事情が異なる。

バンドはあくまでも音楽が中心にある。メンバーやビジュアルに興味を持つことはあるが、あくまでも音楽ありきだ。クリエイティブに多大な影響を持っていたメンバーが脱退してしまうときには確かに不安になる。だが、その次にリリースされた曲を聴いてカッコよければそれでいい。だから、それほど大きなショックは受けないのかもしれない。

ナナニジも初めはコンテンツとして面白くて見ていた。バラエティーではキャラクターが生き生きとアイドルバラエティーをしているし、曲はバラエティーとは相反するように内に秘めた葛藤を歌う良曲が多い。メンバーのルックスが良いのももちろんあるが、仲良くワチャワチャと楽しそうにしているのを見ているのも微笑ましかった。

そのコンテンツを作り出しているメンバーも個性的で、深く見ていくとグループの魅力だけではなくメンバーそれぞれの魅力も感じるようになってくる。すると、グループとしての魅力と個人の魅力が掛け算になり、ひと際強い輝きを放つメンバーが現れた。私にとってはそのメンバーが海乃るりだった。

私のようにグループからハマる人間もいれば、メンバーからグループに興味を持つ人もいる。いずれにせよ、特定のメンバーがそのグループをさらに魅力的にするという側面はありそうな気がする。アイドルの卒業が重いのは、そのせいなのかな…などと思う。

ファンに募る不安と不満

だいぶ落ち着てい来たと思うが、今回の卒業発表はファンに大きな動揺を与えた。特に運営に対して不満を持つ人は多かったように見受けられる。アイドル活動において全体の方向性を決めるのは運営と呼ばれるスタッフだ。メンバーに活動について希望を聞いたりしていた様ではあるが、それでも運営の示す方向性の中で物事は進んでいく。今回の3人同時の卒業発表は特に運営に対して不満を感じる人が多かったようだ。

確かに人数がそれほど多くないグループから、しかも2月末にリーダーが卒業したばかりのグループから3人の卒業はインパクトが大きい。自分たちが好きなものが変わってしまう。壊れていくように見える。そこに不安を感じるのは仕方がないことだろう。そのせいで批判したり怒ったりと良くない方向へ進んでしまったファンもいたようだ。

私個人としては運営が批判されるのも仕方がない気はするが、怒りのような感情はあまりない。どちらかというと、メンバーのブログの方を信じるようにしている。彼女たちが批判をしないのなら、自分も批判はしたくない。ただ、ファンの間でネガティブな言葉が飛び交う様子は見ていてなかなかしんどいものだった。

悲観することよりも

ナナニジには「未来があるから」という曲があるが、その歌詞がまさしく現状を表していると思う。

嘘はついていないけど正直でもない

何もかも全てを打ち明けることは難しい。それでも卒業するメンバーはできるだけ正直にブログを書いているように思う。どうしても情報は断片的になってしまう。ところどころわからないことがあるから憶測が生まれるのだろうが、これは当たり前のことなので理解してあげてもいいのではないだろうか。

ファンにとって間違いのない真実は運営の発表と、メンバーの言葉と、結果だけだ。それ以外は感想や憶測でしかない。ならば、悪い憶測で批判をすることよりも、悲観することよりも、もっと明るい未来を信じて応援したらどうかと思う。本当にグループやメンバーが好きであるならば、それに関わる人たちも応援した方が建設的ではないか。

運営に対して思うこと

ただ一つ思うことが運営に思うことがあるとすると、帆風千春のときのように卒業するメンバーを華々しく送り出す場を用意してほしい。直前にアニバーサリーライブがあるが、もっとしっかりと卒業の挨拶ができる場を作ってあげてほしい。

海乃るりも倉岡水巴も武田愛奈も、ここまでナナニジを支えてきてくれた功労者なのは間違いないのだから。

卒業する3人に思うこと

私は卒業するメンバーよりもだいぶ年上だ。まだまだ若い彼女たちが自分の人生を左右するような重大な決断をしたことについては、ただただ凄いことだと感心してしまっている。

簡単にできる決断ではない。会社員の転職よりもはるかに難しい。私には同じくらい重大な決断をすることは出来ないと思う。

そんな決断をできる彼女たちは人として尊敬できるし、応援したい。ぜひとも自分たちの幸せをつかみ取ってほしい。

推しの抜けたグループとの付き合い方

ナナニジは箱推しであったが、その核であった海乃るりの卒業は非常に大きい。今まで通りという訳にはいかないかもしれない。アイドルオタク初心者がこのままオタクを続けるのは難しい。

それでも、暫くはゆるりとファンを続けていると思う。

推しの海乃るりがいた場所、海乃るりが好きだった場所を嫌いにはなれないし、応援したいと思う。

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