鷲見友美ジェナさんのsoranjiカバーMVを見て

2024年6月16日、シネマハウス大塚で行われた「JIENA COVER トークイベント」の第二部に行ってきました。このイベントはMrs.GreenAppleさんのsoranjiという曲を鷲見友美ジェナさんがカバーし、かなり力の入った短編映画のようなMVを作成され、その公開を記念にちなんでのものになります。たぶん、ファンとの交流というのも目的だったと思います。(ジェナさんはファンを大切にする方なんだなというのもすごく感じました)
自分が行った理由はMVにも出演した吉宮瑠織さん(るーりー)がゲスト出演されるからです。簡単な話、るーりーのオタ活です。長らくオタ活の記事を書いてませんでしたが、しっかりと続いております。
とても素敵なMVだったので、イベントの話を交えながらMVの感想を書いてみようと思います。


soranjiという名曲

まずsoranjiっていう曲が素晴らしい。自分はどちらかというと洋楽を中心に聴いているので、邦楽には少し疎いところがあります。Mrs.GreenAppleというバンドの名前は数年前から知ってはいたものの、楽曲は知りませんでした。るーりーがジェナさんのMVに出演されるということを知って、一度聴いておかなければ!と思い聴いてみたのです。とりあえず、Youtubeのリンク貼っておきます。

リンクを貼ったついでに聴きなおしたのですが…すごい曲です。すごくすごくパーソナルな歌なのに、壮大な世界観のメロディーとアレンジが感動的です。この曲の中で一人一人の人間や小さな希望を信じることの大切を歌っていますが、それこそが自分を取り囲む世界を美しいものにしてくれるということを楽曲全体で表現されているように感じます。この曲を聴いて前向きになれる方も多いはずです。このあと、ジェナさんのMVや歌の感想を書いていきますが、この楽曲おかげでより一層想像力が膨らみ、感動できたというのはあると思います。
Mrs.GreenAppleさんはコロンブスのMVで批判されてしまいましたが、その才能は疑いようがありせんね。

ジェナさんのMV

短編映画のような作品

ジェナさんのカバーMVはsoranjiの曲から作り出した短編映画のような映像作品になっています。世界観は文学的で、より内面に向かい合うようなストーリーになっている気がします。歌詞から受けるイメージを抽出して映像作品にしたのかもしれません。正直なところ、想像していたよりもメッセージ性の強い作品になっていて驚きました。もっと深い話を聞きたかったので、監督・脚本を担当された大部恭平さんがゲストの第一部も行っておけば良かったと後悔してます。大部さんが絡んでいる時点でこういう作品になることに気が付けた気もするので、なおさらです。以降、若干のネタバレを含むので、先にジェナさんのカバーのリンクも貼っておこうと思います。

ジェナさんの歌を聴くと、オリジナルよりも自分の内面と向かいうような側面が強くなっている気がします。歌詞は「貴方」に向けての言葉になっていますが、貴方だけでなく「私」にも向けられているような印象です。同じ歌詞、メロディーですが、Mrs.GreenAppleさんは外に広がっていくのに対して、ジェナさんは内側に浸透していくようです。MVでもそのようにストーリーが描かれている気がします。

MVのストーリー

MVの初めは二人とも何となく物憂げな表情をしています。全体的な表情は普通なのですが、目にあまり力が入っていないようで、繊細な印象を受けます。二人の手元がアップになるシーンでは、指先が歩みに対して少し遅れ、机やベンチをなでるようなしぐさが、一つ一つのものを愛でるようであり、未練があるように感じられます。曲が進むにつれて、少しずつ二人の表情が明るくなり、視線に力強さが戻ってきます。ターニングポイントになるのは、るーりーが窓に触れ何やらつぶやくシーンです。このシーンでるーりーの視線が明らかに力強くなります。文通を通して、自分の希望を信じようという気になったことが伝わってきます。ちなみに、イベントでこのシーンでは何と言っているかにも触れていましたが、伏せておいた方が味わい深いと思うので書きません!

るーりーの演技

るーりーの持つ透明感と繊細な表情がMVの文学性を高めてくれているような気がします。指先の演技は先に撮影していたジェナさんの演技を見てインスピレーションを受けてやったそうですが、それもとても良いです。ただ演じるだけではなくて、ちゃんとそこにはそのキャラクターの感情がこもっていたと感じます。普段は元気で明るいるーりーですが、こういう演技が最高にうまいです。るーりーが演じていたのは何者なのかも、自分で想像する方がMVを堪能できます。文通を通してジェナさん演じる主人公が自分と向き合いなおし前を向けるようになったわけではありますが、るーりーが演じた白いワンピースの女性は何者で、なぜ白いワンピースの女性との文通で前向きになれたのかは想像をめぐらせた方が楽しいかなと思います。ちなみに、コメントの中にイベント内で言われていた答えが書かれたものがあります!

イベントについて

こんな美しくて感慨深いMVなのに、イベントは笑いが絶えない楽しいものになりました。るーりーって誰かと絡むと必ずその場を楽しくしてくれるのがホントすごい。トークがうまいっていう感じではないと思うのですが、機転が利くし瞬発力があるんです。あと、相手のいいところを見つけるのがうまい。ジェナさんのエピソードを話したときに、ジェナさんのファンの方が思わず「かわいい」って声をあげてしまっていたことが印象的でした。ジェナさんファンにも喜んでもらえたはず!お互いのファンにとって嬉しいイベントになりました。

おまけ

開場前の待ち時間に会場の外で待っていたら「すいません…」という女性の声が聞こえて、「あ、邪魔かもしれない」と思って道をあけながら声の方を見たら、小柄できれいな女性が…。
ジェナさんでした!
で、すぐ後ろに背の高いかわいらしい女性が…。
るーりーでした!
会場正面からファンの間をお二人(とスタッフと思われる方二名)が入っていくという激レアな瞬間に立ち会えたのは一生の思い出かもしれません。二人ともちょっと気まずそうでしたw

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