WHY 42?: ピアツーピアの起こす教育革命
みなさんこんにちは、42Tokyo Advent Calendar 2021 の12日目を担当する、在校生の U(ユウ) です。今日はWHY 42?と題し、自分に最高の教育を選ぶをテーマに、”ピアツーピア”について考えていこうと思います。
まずさらっと自己紹介をさせていただくと、自分は2020年1月に42Tokyoの初Piscineを受けてからはや2年、入学当初は42Tokyoと大学の二足の草鞋を履きながら、今は紆余曲折あって大学を休学して、42Tokyoにフルコミットしている、そんな一学生です。
今ではコーディングは趣味第1位にランクインするほどですが、実は、42Tokyoに出会うまではコーディングとは縁もゆかりもなく、42Tokyoに入学するきっかけも”プログラミングが勉強したい”というよりも、その革新的な”教育システム”に魅せられて、ぜひ自分で最先端の教育を体験したい!と思ったことでした。
ですので、今日は初心に立ち返って、自分が教育に求めるものを振り返り、我々42Tokyo生が日々体感しているピアツーピアはなぜ革命的とまで言えるのか、という話をしていこうと思います。
もし42Tokyoってどんなところ?と言う方がいらっしゃいましたらぜひアドベントカレンダー1日目のぐーすかきつねさんの記事も読んでみてください。
学校に行く意義
ピアツーピアについて考える前に、まず、学校教育について考えてみます。
突然ですが、学校に行く意義ってなんですか?
今や、初学者のためのブログ記事や、1から細かく説明してくれるYouTubeなど、独学で勉強するためのコンテンツがネット上に溢れ、以前よりもずっと”自分一人で学ぶ”ことがたやすくなっていると思います。
学校で先生に教わることってすでに全てネット上に転がっていませんか?
もしそうだとすれば、理論上は学校に行かなくとも独学で十分ということになりそうです。
自分は、中学生時代には生意気にも
先生って教科書の内容を説明するだけだし、それなら教科書とドリルさえあれば、家で自分で勉強できるから、学校に行く意味ってなくね?
と思っているタイプでした。高飛車…
今になってみれば、学校での出会いと経験は自分の財産とストーリーになっているので、学校に行けたことに感謝しています。
独学の限界
学校で学ぶことが独学でも習得できると考えたときに、次に重要なのは、”独学は自分にとって最適解なのか”という問題です。
そこで、自分にとっての独学のデメリットを大きく2つに分類しました。
まずは勉強の計画性について。
ダラダラしてしまって思うように進まない、何をどのような順序で勉強すればいいかわからない…そして1人であることに対する限界について。
モチベーションが続かない、わからないところがなかなか解決しない、知識や興味が自分の範囲を超えては広がらない…
もし、これらの”独学の限界”を学校が解決してくれるならば、自分にとって学校に行くことは大きなメリットになり得ます。
つまり、
1. 勉強に計画性を持たせる仕組み
2. 共に学ぶコミュニティー
【この2つを提供してくれる場所=自分にとって最高の”学校”】
という方程式が見えてくるのです。
そこで今回の話と関わってくるのが、”共に学ぶコミュニティー”です。
プログラミングを勉強するにおいて、このニーズを完璧に満たすのが42のピアツーピアである、という話なのです。
もちろん、”勉強に計画性を持たせる仕組み”についても最高の教育を選択するにおいて重要な点ですので、それについては別の回で書こうと思います。
共に学ぶコミュニティー
独学では得にくい”共に学ぶコミュニティー”でしたが、これが42のピアツーピアのシステムによってどのように提供されるのか、という点について考えていきます。特に42の独自性を理解するために、義務教育で通ってきたようないわゆる”学校”と比較しながら分析していこうと思います。
お互いに学ぶ環境
まず、学校に行くだけで、クラスメイトがいたり、同期がいたり、そこには共に学ぶ仲間がいます。
でも、義務教育の時に通っていた学校を思い出してください。
クラスメイトと共に教え合っていましたか?
実際には”共に勉強する”と言うような関係だった人は、いたとしても、ほんのひと握りだったのではないですか?
自分は、実際に共に勉強したのは、数人のとても仲の良い友人とだけでした。友達であっても教え合い学び合う仲間では無かった人がほどんどです。
つまり、一般的な学校では、あくまでも『先生→生徒』が学びの関係図の主力であり、”共に学ぶ仲間”と形容されていても、クラスメイトや友達は、自分の学びに直接的には関わらないことが多いです。
この環境が42では180度違います。
42Tokyoでの学びの関係図の中心は”ピアツーピア(peer to peer)”という文言からもわかるように、『生徒↔︎生徒』です。
42のピアツーピアの学習システムにおいて代表的なのが、レビューのシステムです。レビュー(生徒が課題を他の生徒に説明しながら採点してもらう仕組み)では、相手が友達・知り合いかどうかにかかわらず、相手と共に勉強する時間になります。
必然的に生徒が、レビューを通じてより多くの学生と関わって、その中でお互いに学んでいく環境が創り出されているのです。
“教える”チャンス
また、42は、質問するのが当たり前の環境なので、知らない人にでも質問することが普通です。学校ではわからないことがあれば先生に質問するのが定番ですが、42には先生がいないので、1人の疑問点に対して複数の生徒が関わって解決する光景が日常で、質問された側にも新しい学びがあることが少なくありません。
これは言い換えると、42では誰にでも”教える”チャンスがあるということでもあります。学校では、友達に勉強を教えていたような人でなければ、自分はいつも”教わる側”で、学んだことを誰かに教える機会はなかったのではないかと思います。
教えることが最大の学びになると言うような言い回しを誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。そう考えると、学校に行くことでいつも”教わる側”になるのはもったいないさえ言えると思います。
共に学ぶコミュニティーの中で、教わるだけでなく教える=教え合うという最大の学びを日々得られるような環境が、42Tokyoのピアツーピアなのです。
超カラフルなコミュニティー
そして、42を語る上で欠かせない点が、42Tokyoコミュニティーの多様性です。
学校という場所は特に、似たような人たちが集まりがちな場所だと思います。小学校だと学区が近い人だったり、高校だと学力レベルが近い人だったり、私立校だと経済的な環境が似通った人だったり、と学校で出会う人は自分と近い経験をしてきた人が多いのが一般的ではないでしょうか。
一転、42Tokyoで出会う人は、ここに来なければ一生出会うことのなかったような人たちばかりです。
自分は、かつてめちゃくちゃ多様性の高い高校に通っていたので、コミュニティーの多様性に関しては辛口採点をする方だと思うのですが、それでも42Tokyoのコミュニティーの多様性には日々驚かされます。
自分と全く違う環境で過ごしてきた人と話すことは、それだけでも自分非常に勉強になりますよね。
プログラミングについて学ぶ中で、いろんな人生を送ってきた人と出会い、自分の見聞を広げたり価値観を育てたりと人間としても成長できる点が多様性の高いコミュニティーの魅力です。
WHY 42?
学校に行く意義を考えた時に重要となる”共に学ぶコミュニティー”の構築において、42のピアツーピアは類を見ないメリットを提供しています。
お互いに学ぶ環境
誰かに教えることで学ぶチャンス
多様性のあるコミュニティー
これらは従来のシステムの学校に通うだけでは得られない部分で、それでいて自分が最高の教育に求める理想の環境です。
そして、ピアツーピアによって、勉強に”先生”が必要なくなる。むしろ先生がいないことで、より多くの学びが得られるようになる。
これが自分が42のピアツーピアは教育革命だ。と考える理由です。
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回は ”勉強に計画性を持たせる仕組み”、42のBlack Hole x レベルのシステムに着目していきたいと思います。
アドベントカレンダーの方は、明日はyootakiさんが”イケてるデスクトップ環境を作る”というテーマで13日目を担当されるので、ぜひみなさんチェックしてくださいね!
Bye :)
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