野に出る文系魔女、もしくは屋外原稿女の夢を見て(初めてのソロ・デイキャンプの記録)
この記事では、以下の話をしています。
初めてのデイキャンプ(ソロ)で借りた・持参したもののメモ
今後欲しいもの
筆者は同人二次創作小説書きで、プロットを屋外で立ててみたかった。プロットはたいして作業できなかったが、全体に満足なソロキャンプだった
自分用のメモです。次回のために。
行く前のあらすじ
せっかくだしキャンプでもしてみるか
今は自然豊かな土地にいるので、ここでしかできないことをたくさんしようと思いました。
キャンプは以前、「最初からテントが張ってあるキャンプ」に、友人たちと一回だけ行ったことがありました。それが割と楽しかった。
近頃は、休日のアクティビティについて考えるとき、キャンプはぼんやり浮かんでいて、ゆるキャンのアニメを見てみたりした。
それから、ばたばたしていた時期が終わって心に余裕ができて、「とりあえず行ってみるか〜」と、勢いで近所のデイキャンプを予約した。テントとテーブルとチェアだけレンタルで。
その時には「屋外でプロットが立てられたら楽しいかな」という程度だった。自宅を離れて作業をしたいことがよくあるので。
キャンプ用品店の店長さんの話
デイキャンプの直前になって、さすがにキャンプのこと知らなさすぎるなと思い、キャンプ用品専門店に行ってみた。すると、熱心な店長が、キャンプについて色々と教えてくれた(何のジャンルであれ、その道のオタクに向かって「初心者なんですが、やってみようと思っていて」と話しかけたらどうなるか、想像に難くない)。
店長さんは、「キャンプは色々なことができるから、何がしたいか考えた方がいい」と、展示されていたキャンプ雑誌をたくさん積んで、自由に読ませてくれた。
色々なキャンパーたちの設営記事をバーっと浴びるように見た私は、「このスタイルには興味がある、これはかなりときめく、これは全然惹かれない」というのがわかってきた。
さらに、店内に、とてもかわいくて座り心地のよいチェアが置いてあった。「良! これに座って原稿をしたい!!」という気持ちになり、「快適な原稿デイキャンプをするには……?」と、検討の軸ができた。
店長さんからはYouTubeも勧めてもらったので、帰宅後、「ソロキャンプ デイキャンプ 女子」とかで検索して動画を見まくった。時すでにデイキャンプ二日前。すごい付け焼き刃。
その中で、ソロのデイキャンプって楽しそうだな、と思えた動画。私は物語仕立てに弱い。
スローガンを決める
私は何かをするのにスローガンを決めないと動けないことが多い。逆にスローガンを決めると物事が進みやすくなる。(おそらくスローガンは、私にとって「最小の図面」なのだと思う。)
それで、キャンプ活動にあたっても、スローガンを立てることにした。付け焼き刃のキャンプ知識と、自分がやりたいことを、お風呂でもやもやと考えて、こうした:「野に出る文系魔女」。(※私は文系魔女を目指しています。)
というわけで、キャンプにあたって何かを検討する際には、「野に出る文系魔女」っぽいかどうか、を基準にしています。今のところ。
実際のところ、最も大きい希望は「屋外で原稿したい」です。
初回のデイキャンプの目的
とりあえず行ってみる。
屋外で火を使う。
お湯を沸かしてお茶を淹れる。
ホットサンドメーカーでパンを焼く。
プロットを立てる。
結果:
1:テント設営から撤収まで一人でできた◎
2:完遂◎
3:プロット作業は10分くらいだった。時間と体力がなく、あと他の活動で割と満足もしたので、まあそれでよかった。
初めてのデイキャンプで使ったものと、所感
キャンプ場でレンタルしたもの
テント(OneTigris SOLO HOMESTEAD TC(ワンティグリス ソロ ホームステッドポリコットン))
テーブル(ブランド不明)
椅子(コールマン)
テントはいくつかから選べました。店員さんにおすすめいただいたやつを素直に使いました。
セルフ設営だったので、その場でYouTubeを見ながら立てた。こちらの動画がわかりやすかったです。
設営に1時間半かかった。手順を暗記するくらい慣れたら30分あれば立てられそうなのだけど、いかんせん何もわからない状態だったので、テントの仕組みを察する・設営の機序を察する・道具の使い方を知る・自分に合った設営動画を探すなどなど、やることがたくさんあった(店員さんは呼べば来てくれたのですが、私が好き好んで一人でやりました)。
なお撤収は1時間かかった。笑。
今後テントを選ぶときに考えたいと思ったこと:
設営でへとへとになると原稿ができない。設営が楽なやつがいい。できるだけペグダウン(長い釘を地面に打ち込むやつ)したくない(撤収のときペグが抜けなくてトンカチを破壊した)
前室的なスペースの左右が開いていると、なんとなく恥ずかしい。左右(少なくとも片方)が閉じるやつがいい
車移動なので、多少重たくてもいい
できれば見た目がかわいいのがいい
テーブルと椅子について:
調理するときには、意外なことに、テーブルがけっこう低くても使いやすい
しかし原稿をメインにするならiPadを使いやすいかどうかを一番に考えるべき
テーブルに熱くなったホットサンドメーカーとかを置くことを重視するなら金属製がいい
でも、アルミとかだと見た目があんまり文系魔女っぽくないんだよな……せめて黒っぽい金属がいい……テーブルは木製にして、鍋敷き使えばいいか……(木と金属が一緒になってるこれがいいじゃんと思うと欠品している……こっちのはまだある!)
椅子の座り心地は重要。作業するなら肘置きがあって、それなりに高さがあるやつ(あぐらスタイルじゃなくて)がいい。けどのちのち焚き火とかするなら、リラックスできるように、低くて背もたれしっかりついてるやつがあったほうがいいかもしれない……
持参したもの(画像付き)
厚手のレジャーシート:あってよかった。昼寝ができた(設営で力尽きてとりあえず寝た。風の通るテントの中で、天井に葉影が映る下で眠るの、とても気持ちよかった)。シートはもうちょっと厚い方が寝やすくて安心かもしれない(地面の状態による)。
ブランケット:昼寝するとき枕にした。寒くなってきたら身体に掛けるものも別途必要。
保冷バッグ:人からしっかりしたやつをお借りした。入れたものはよく冷えていた。もう少し文系魔女っぽい見た目のやつがあるといいのだが、自分がどのくらい料理にこだわりたいのかまだよくわからないので、必要容量がわからず検討しづらい。
保冷剤:四角いがっちりしたやつと、ケーキとかについてくる普通のやつ。保冷バッグの蓋の裏に四角いのを入れて、底に普通のを入れた。普通のはもう一つ入れてもよかったかも。
ガス台(soto レギュレーターストーブ ST-310):直前にキャンプ用品店で買ったやつその1。ガス缶がチューブで離せるやつと悩んでいたけど、店員さんが「ソロ用の調理器具サイズなら、心配はない」と太鼓判を押してくださったので、こちらのコンパクトなタイプに。原稿したいから、テーブルの上を加熱器具にあんまり場所を取られても困る(それならどうしてOD缶の直上で加熱するタイプにしなかったのかというと、OD缶の真上で調理するとあんまり長時間加熱できないみたいなのを見かけて、ずぼらな私は時間管理の自信がなかったから選択肢から外した)。使ってみて、簡単だしちゃんとお湯も沸いたし、しまう時はコンパクトでよかった。優秀。脚に滑り止めパーツを付けてあげたい(これでよさそう)。
ガスボンベ:3本セットで安かったやつ。問題なし。
風防(DAISOで300円):本当はもう一回り大きいサイズで300円のものを狙っていたのだけれど、店舗に在庫がなかったので、こちらを。ないよりましだったと思う。たまにけっこうな風が吹いたけど、お湯は沸いたしパンも焼けた。風が静かになったときを見計らって火を付けた。
900mlのでかいシェラカップ(uniflame):直前にキャンプ用品店で買ったやつその2。お湯を沸かすのに使った。これでラーメン作ったり炒めものしたりもできるらしい。私は屋外でホットケーキが焼きたい。シェラカップだけど目盛りはない。お湯を沸かして何かに注ぐとき、注ぎ口はないので注意。炊飯しないならメスティン要らないかなと思っているので、このでかいシェラカップで行けるところまで行こうと思う。
ホットサンドメーカー:家にあったやつ。とりあえずこれがあればパンが焼けるのでなんとかなる感じがある。ただし重たい。
りんごバター:食パンに塗って食べた。勝利。
(写ってないけど)食パン、ベーコン、チーズ:食べてしまった。
カップ:紅茶を飲みまくるのに使用した。屋外で飲む紅茶おいしい。もっと一気にたくさん紅茶を作りたい。でかいタンブラーにするかなあ。割れない素材がいい。気軽に扱いたい。
あとはポットとかやかんを使って、そもそも大量に湯を沸かすとか(1杯飲むたびにお湯を沸かし直していた。もはや魔法瓶でお湯を持っていけばいいのかもしれない。でも外でお湯を沸かすの、楽しい)。ティーバッグを避けておく小さい皿:ティーバッグを使い回すなよという感じですが、私は使うんだ! 木製のちんまいやつとか買いたい。安くていい。
リプトンイエローラベル:デイキャンプ直前にスーパーで買った。めっちゃおいしかった……残っているのでまた使う。
鍋敷き:あるべき。今回は自宅のを持参したが、この遊び用に買いたい。
皿(プラスチック):パン食べるときに使える。割れないので気軽に使えてよいが、木製のいい感じのやつがほしい。これも別に安くていい。
プラスプーン・フォーク:とりあえずはディスポのでいいか……という感じ。すぐ捨てられて楽。しかしできれば好みの食器で揃えたい。(食事自体にこだわりがあるわけではないけど、使う道具が好きなやつじゃないと嫌だなという気持ち)
昔のコンビニおしぼり:完全にドライになっていた。捨てる。
包丁とまな板:今回は使わなかった。使う時が来たら選ぶことにする。刃物はちゃんと使えるのを選びたいけど、まな板は適当でいいか……
ウェットティッシュ:手や皿を拭くのに便利(キャンプ場では洗剤で洗えないから)。キッチンペーパーがあってもよいかも。
ゴミ袋:絶対に必要。
水(2L):設営中にも飲んだし、お茶も淹れて飲んだ。デイキャンプなら1本で足りる……かな?
軍手:sotoのストーブの五徳が熱くなるので必須。テントの撤去でペグを抜くときにも使った。焚き火とかするなら、手袋は革のやつが必要になる。
iPad:商売道具。映すの忘れたけどイヤホンも持っていった。YouTube動画見るときに重宝した。
今後あった方がよいもの
買わないとないもの(優先度高)
チェア:これがキャンプ用品店で惚れたやつ。むちゃくちゃかわいい。座り心地もよかった。でもよりリラックスできるハイバックタイプとやや悩む……
テーブル:椅子と同じブランドで揃えたらかわいいな、Sサイズかな~。(しかし金属天板が最初からついてるこれも気になる……)
床をふかふかにするシート:昼寝のみにしても、シートがあればいいのか、コット(脚がついてて床から浮けるマット)も欲しいのか、要検討。
買わないとないもの(優先度低)
キャリーカート:テントとか買うなら欲しい。今のところ、保冷バッグが大きいので、調理器具とかもそこに入れている。
ガスボンベのカバー:見た目は大事。セリア先輩のがかわいい。
2段くらいの台(こういうの):作業台かつ物品の保管、ディスプレイとして。無意味に試験管を立ててドライフラワーとか飾りたい。野に出る文系魔女なので(?)。
卵ケース(こういうの):ホットケーキ焼くならあった方がいいかな、使う分だけでいいし。でかいシェラカップで目玉焼きもできるし。
買わないとないもの(泊まりキャンプをするなら)
寝袋:必要だよね。
焚き火台:文系魔女、火を焚きたい。焚き火料理はそんなに重視しないと思うので、火を眺めて楽しいやつがいい。しかしかわいいやつは高い……
ランタン:文系魔女、かわいいランタンを吊り下げたい。未検討。
表札:屋号がほしい。長いポールにランタンと一緒に下げたい(サークルの設営と混同している感がある)
持ってるけど専用に欲しいもの(優先度高)
タンブラー:割れない・でかい・かわいいもの。保温性はそれほど高くなくてもよい。
木製の皿(大):食べ物を取り分けるためのもの。
木製の皿(小):ティーバッグを置いとくためのもの。
カトラリー:スプーン・フォーク・ナイフくらいでいいか?
持ってるけど専用に欲しいもの(優先度低)
鍋敷き(熱いホットサンドメーカーを載せられるやつ。机が木製でなければ不要かも)
枕(昼寝用)
やかん:今のでかいシェラカップでいいけど、もっとこだわりが出てきたらやかんがあってもいいかもしれない。
食器用スポンジ:あった方が良い気がする。
持っていき忘れたもの
日焼け止め:盛大に日焼けした。
虫除け:夏は過ぎたが、虫はいなくはなかった。
感想
楽しかった!
今度は(※注)もう少し早くキャンプ場に行って、設営・撤去を素早く終わらせれば、もっと色んなことができそう。ちゃんとプロット立てるとか、本文を書くとか。人の同人誌を読んでひたすら感想書くとか。前室に籠もってひたすら動画見るとか(YOUは何しに屋外へ?)。
※初めてトライした後に、「もういいかな」じゃなくて「次はこうする」と思えるものは、趣味と呼べる第一歩な気がする。
テントを立てるのも、屋外で火を付けてお湯を沸かすのも、一人では初めてで、おそるおそるでした。しかし、「やればできるんだな……」と何回も思った一日でした。楽しかった。
デイキャンプに何回か行こうかな、くらいに思っていたけれど、設営したテントに寝転んだら、即座に「せっかく家が建ったから野営がしてえ~!」と思いました。それは通常、キャンプと呼ばれる。己がテントに泊まりてえ~。
あと、設営完了したときに「設営完了しました! 今日はよろしくお願いいたします!」ってツイートしそうになる。設営が完了したのにお客さんが来ない(新刊もない)。新鮮だ。
一人で設営に1時間半かかるというおもしろ体験をしたことについては、
いきなり高難度のテントを張ったことにより、多分経験値は貯まった(難しいテントだったらしい)
簡単なテントを張る時の感動がきっと増した
途中「一生建たんかもしれん」と思っても「私はビッグサイトで設営したことあるから多分大丈夫でしょ」と思えてよかった(ビッグサイトは設営していない)
という感じでした。
また行きたいです。お外でホットケーキ焼きたいよ。
あと、iPadがなかったら、「お外で原稿したい! デイキャンプ行くぞ!」とはならなかったと思う。あのときにお迎えしていてよかった。良い経験をさせてもらっている、あんスタのMVを見るだけじゃなくて。
はっ、もしかして、自分のテントがあれば、行きたい時にいつでも原稿合宿に行ける……!? それはすごく楽しみな遊びでは!?(そしてテント調べに行くのであった)
ごきげんオタクライフに使わせていただきます🌱