本屋が生き残るために

 こんにちは!1年後に実家の本屋の建て直しを計画している本屋のしょーちゃんです。

 先日ご紹介した本「2028年、街から書店が消える日」を読んでから1冊のマーケティングに関連する本を読みました。

 それがこの本です。

 「ドリルを売るには穴を売れ」
 出版社:青春出版社
 著者:佐藤義典
 定価:1,572円(消費税込み)
 ISBNコード:978-4-413-03623-8

 初版が2007年ということでこの記事を投稿した日から17年も前の本です。
 しかし、今でも重版されている事からマーケティング入門に最適の本なんでしょうね。
 簡単に感想を言うとマーケティングの本質をわかりやすく教えてくれる1冊でした。所々ストーリー形式で読み進められるのも読み手を飽きさせない工夫を感じました。素晴らしいです。
 マーケティングをこれから初めて学ぶ方にオススメの1冊、毎度おなじみですがお近くの本屋でお買い求めください。

 さて、この本を読んでまず気がついたことは”売り手側の都合で仕事をしている自分に気づかされた”ということです。最近の仕事は”買い手の目線”というものが抜け落ちていました。
 そんな気づきもありつつ、今後本屋をやっていく上で辞めた方が良いこと


 

 1.本屋の価値は本じゃない?

 もうここで改めて言うまでもないかも知れませんが、本屋・書店の価値は「まだ自分の知らない本との出会い」にあるところです。
 しかしここで気がついてほしいことが1つ。
 「本質的な一言だから、実際にじゃあどうやって自分の本屋に落とし込めば良いかわからない」という問題に直面しています。
 でもここで1つ思った事です。「だから自分なりに工夫できて面白いんじゃないの?」という事です。
 答えがないから自分自身で探求していく。その探求の結果を誰かから一言でも評価されるとたまらなくうれしい。私も来店したお客様からたまにお褒めの言葉を頂くことがありますがやっぱりうれしいですよね。
 本屋というのは店主の人間性や価値観・人生観が反映されるお店だと思っています。
 そうゆうと本屋の価値の根源というのはもしかすると「本棚をプロデュースする店主」なのかも知れませんね。

 

 2.本屋が提供できる価値は多面的にあるんじゃないか

 さて、ある日仕事で外回りをしていたときに思ったことが1つ。
 その日はカタログを配布するために市内の保育園を巡回していたのですが、市の児童館がやけに混み合っていました。「なんでかな~」と思っていたら世間はお盆期間中で保育園が軒並みお休みだったんですね。要は子どもが遊びに行くところがないという状況だったみたいです。
 子育て経験のある方なら一度は思った事があるかも知れませんが子どもと家にずっといるって予想以上にエネルギーが必要みたいです。子育てをしている友達や兄弟の話を聞いているとそれはそれは壮絶な生活をしているようで。
 そんな時に「子どもがおとなしく本を読んでくれてかつ親である自分も気分転換になるような本屋」があれば自然とお客さんは来てくれるんじゃないかと思いました。その他には「仕事帰りに気分転換できるような独身者の場所」etc
 これはあくまで1つの例ですが、人によって本屋に求められる価値は場所や時間帯・季節によっても変わるんじゃないかと思っています。

ということでいろいろと気づきのある1冊でした!
気になる方は書店でお求めくださいませ!
 
 

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