臆病者で何が悪い

「ゴルゴ13 」っていう劇画読んだことありますか?
つい先日コミックスが200巻を刊行しました!
なんと僕の生まれる前年(1968年)から連載されています!すごい!
ゴルゴ13を読んだことはなくても、主人公の「デューク東郷」こと「ゴルゴ13」のインパクトのあるあの顔はみんな知っているんではないでしょうか。

そういえば昔通ってた床屋さんで順番待ちしている時、
仕事始めた時通ってた食堂で日替わりランチを食べながら…等々
いろんなところに置いてあるもんだから、子供の頃から読み始めて(子供にはちょっと刺激が強いシーンもありますが…)、中学生になる頃には
「俺もゴルゴの様な強い男になりたい!」
と思ったりしたもんでした。

世界をまたにかけるスナイパー
屈強な肉体を持ち、頭脳明晰で何か国語も話せるマルチリンガル
依頼を受けたミッションはどんなに困難でも必ず遂行する
各国の首脳クラスからも仕事の依頼を受けるほどの最強の男
それが「ゴルゴ13」です。

50年も続いているのでもちろん様々なエピソードがありますが
僕の好きなエピソードの中で「ザ・スーパースター」というエピソード(コミックス28巻に掲載)があります。

このエピソードの中でゴルゴが出会ったある少年
彼は自分が仲間から臆病者扱いされるのを嫌がっていました。
そんな少年のある問いに、ゴルゴが返した言葉
「おれが、うさぎのように臆病だからだ…。」
「だが…臆病のせいでこうして生きている…虎のような男は、その勇猛さのおかげで、早死にすることになりかねない…」
「強すぎるのは、弱すぎるのと同様に自分の命をちぢめるものだ…。」

僕ら世代の親は、昭和の頑固親父の世代で、
「男は人前で涙を見せるな!」
「オドオドするな!」
と言われて育ったので、「臆病」であることはいけないことだ、と思い込んでいました。
それなのに、最強の男「ゴルゴ13」が「俺は臆病なんだ」と告白(?)したことで当時の僕は随分勇気づけられました。
臆病者バンザイ!

それから大人になり、いろんな経験を積む中で、
「どんなに簡単に思えることでも、慎重に(臆病に)なってきちんと確認する。」
という教訓としてゴルゴのこの言葉は僕の中で生きています。

そんな僕が一番、うさぎのように臆病になる時?
それは…「妻の機嫌が悪い時」です(*¯ㅿ¯*;)

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