妊娠糖尿病と分かった時にあったらよかった心のケア

妊娠糖尿病と診断が下った時は軽く絶望した。「うそやん…なんで自分が?」という気持ち。糖尿病という言葉が生活習慣病と結びついて自分の食生活が悪かったのかと自分を責めた。

頭の中では『妊娠糖尿病は食生活だけが問題なわけではない』と理解しているつもりだった。管理栄養士の勉強をしていたときも、先生から「1型糖尿病の患者さんに食事のことを厳しく言ったらダメ。食事が原因ではないから。」と言われていた。2型糖尿病の原因は生活習慣だが、1型糖尿病の原因は膵臓のインスリン分泌不全で食生活は関係ない。妊娠糖尿病だって100%自分の食生活が悪くてなってしまったわけではない。それなのにどうして自分を責めてしまったのだろう。

確かに、妊娠糖尿病の原因はまだはっきり分かっていない。胎盤から分泌されるホルモンの影響からインスリンの効きが悪くなるという説もある。しかしかながら、治療として一番最初にくるのは食事療法だったので、どうしても自分の食生活が悪くて身体を壊してしまった。赤ちゃんにわるいことをしてしまったと感じた。すぐに栄養士面談が入ったが妊娠糖尿病と診断されたことで上の空。

妊婦さんは妊娠が分かった時から1人の体じゃないのでかなり健康への意識は高まっていると思う。誰しもおなかのあかちゃんにとって優しい身体でありたいと思ってる。そこへ妊娠糖尿病と診断され、悪くなったらこんなことがおきるという怖い話をされ、食事指導されると誰しも自分の食生活が悪かったんだと思ってしまう。だから、せめて妊娠糖尿病と食生活の因果関係について100%あるかどうかわからないけれども、治療としては血糖値が上がりすぎない食事と必要な場合はインスリン注射をしていこうと行間を埋めるような説明(ホロー)があればありがたかったと思う。

その時の自分に言ってあげたい。『健康的な食生活に変わるチャンスがやってきたってことだよ!少し経てば身体が自分史上最高に軽くなるし、肌もプルプルになるからお楽しみに!』と。

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