お母さんに対する母乳育児の効果

 結論としては、授乳と糖尿病、高血圧、心血管疾患の発症との関連について高いエビデンスが得られている。US nurses'HealthStudiesでは15年以内の経産婦について、母乳育児期間が一年延びるごとに授乳経験のない女性に比べ糖尿病発症リスクが14〜15%減少したと報告している。

妊娠糖尿病の母親についても出産後のインスリン感受性、耐糖能の改善が報告されているが、妊娠糖尿病妊婦の母乳育児と糖尿病発症リスクとの関連については結論が得られていない。

乳癌や卵巣癌発症との関連についても多くの研究がなされている。12ヶ月以上の母乳育児を行った女性は乳癌のリスクが28%低下し、卵巣癌のリスクも低下した。母乳の産生は乳腺組織の分化をより促進するため、細胞の悪性化を生じにくくする可能性があげられる。

つまり、母乳育児はお母さんの身体にとっていいことがたくさんありそうだ。子宮の回復や愛着がでる以外は全く知らなかった。区役所やプレママセミナーでは保健師さんや助産師さんが「おっぱいは赤ちゃんとお母さんとの関係を構築する上でも大切です。頑張ってやりましょう。」と言ってもらったが、当時は謎のプレッシャー(母乳育児をしなければならない)を受けた。また、昔ながらの精神論に聞こえて拒否反応を起こしたのかもしれない。
もうプレッシャーはないので(笑)一から学び直そうと思った。


(引用…妊婦の糖代謝異常 診療・管理マニュアル)

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