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久しぶりの衝撃

ジャコ・パストリアスの音源といえば、既に出尽くしていると思われていた。

ウェザー・リポートを除けば、ライヴ盤でベストの音源といえばワード・オブ・マウス・ビッグ・バンドでの来日公演を収めた『Twins 1 & 2』であると思われていた。これを塗り替える音源と言われるのが、その翌年、渡辺香津美が、ジャコがスモールバンドで来日した際に、マイク・スターンの代役として共演した模様をPAから録音したアルバムである。

ところが、新たに1982年にニューヨークで録音されたジャコのビッグ・バンドの音源が発見された。

心配されたジャコの健康状態は万全で、来日公演のときよりも良いのではないかと思わせる。ジャコを含めたバンドメンバー全員が、やはり本国での演奏ということもあってリラックスしている。以前に発売された『バースデー・コンサート』を彷彿とさせられる。そして、何より凄いのが録音状態である。24チャンネルでの録音は、前述の日本公演を上回る素晴らしいモノで、ビッグ・バンドのすべてのメンバーの息遣いを伝えてくれる。

久しぶりに興奮しながら聴き込もうと思えるアルバムに遭遇した。

追伸

ウェザー・リポートの新たなライヴ音源も入手しており、こちらも後日レヴュしようと思っている。

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