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2022年10月5日の米国株相場

開場の日は毎日お届けしている、米国相場解説。
今日もマーケットの動き、経済指標結果と重要動向、明日の予定についてお届けします。

◆◆◆

水曜日は主要3指数がいずれも再びマイナス圏になりました。

S&P500

-0.2%📉 50日MA出来高 -9%、前日比 -13%

寄り付きからスコンとやれた一方で、引けにかけて上昇を続けたものの、最後の売りによって前日比 -0.2% で今日の相場を終えました。

引き続き上値の抵抗線を越えることはなく、今日の相場を終えることになりました。

引き続きどのような相場展開を進めることになるのか。一旦、今週末金曜日の雇用統計に注目が集まることは間違いないでしょう。

今日の相場は以下のとおりです。

株式

  • S&P500は-0.2%下落

  • ナスダック100はほとんど変化なし(-0.08%)

  • ダウ平均株価は-0.1%下落

  • Russell2000は-0.5%下落

通貨

  • ユーロは1%下落の0.9884ドル

  • 英ポンドは1.3%下落の1.1327ドル

  • 日本円は0.3%下落し、1ドル=144.56円となった

暗号通貨

  • ビットコインは1%下落の20,130.68ドル

  • イーサは0.8%下落の1,350.92ドル

債券

  • 10年物国債利回りは11ベーシスポイント上昇し、3.75%になりました。

  • ドイツの10年債利回りは16ベーシスポイント上昇し2.03%へ

  • 英国の10年債利回りは16ベーシスポイント上昇し4.04%へ

コモディティ

  • ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は1.6%上昇し、1バレル87.87ドル。

  • 金先物は0.3%下落し、1オンス=1725.30ドル

昨日の代表発言どおり、OPEC+は日量200万バレルの減産で合意。原油価格は急騰しています。世界的な景気後退と、中国のゼロコロナ政策に伴う需要低下を理由に減産を決定しました。

OPEC+のリーダーであるサウジアラビアを訪問したバイデン大統領はこの決定に対して怒っていることは想像に容易いです。。

FT誌によると、米国シェール企業の井戸あたり生産性は急落しています。Quantum Energy PartnersのWil VanLoh氏曰く「欧州の救済策はない」とのこと。

背景には設備や人手が不足しており、資金も足りない中で投資家からのリターンを求められる状況になっており、シェール増産は抜本的な変革が無い限り、かなり難しい状況が続いています。

バイデン政権は中間選挙を目前にしながらも、カリフォルニアを中心にガソリン価格は再び上昇の兆しを見せており、インフレへの不満が政権のアキレス腱になり得ることは間違いないでしょう。

今日の重要指標結果

  • MBA住宅ローン申請指数[前週比] 前回: -3.7% 結果: -14.2%

住宅ローン金利の高まりにより、前週と比較しても落ち込みが大きくなっています。


  • 9月 ADP雇用統計[前月比] 前回: 13.2万人 予想: 20.0万人 結果: 20.8万人

民間給与計算代行業者大手のADP社が雇用統計発表前に月ごとの雇用者数の増減を示す、この指標は非農業部門雇用者数との相関性が高いとされ、雇用統計の先行指標として注目を集めます。

今回予想を上回る結果となり、足元の雇用の強さを示した結果となります。


  • 8月 貿易収支 前回: -707億ドル 予想: -679億ドル 結果: -674億ドル

ドル高の影響もあり、貿易収支は予想よりもマイナス幅を縮めました。


  • 9月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 前回: 49.2 予想: 49.3 結果: 49.3

  • 9月 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値) 前回: 49.3 予想: 49.2 結果: 49.5

  • 9月 ISM非製造業景況指数(総合) 前回: 56.9 予想: 56.4 結果: 56.7

前月と比較して大きく値を変えることなく、今月の発表を終えました。米国では非製造業がGDPに与える影響は大きいため、注目されます。


  • 前週分(9/24-9/30)原油在庫[前週比] 前回: -21.5万バレル 予想: -155.5万バレル 結果: -135.6万バレル

  • 前週分(9/24-9/30)ガソリン在庫[前週比] 前回: -242.2万バレル 予想: 213.0万バレル 結果: -473.8万バレル

  • 前週分(9/24-9/30)留出油在庫[前週比] 前回: -289.1万バレル 予想: -107.0万バレル 結果: -344.3万バレル

前述のとおり、OPEC+の減産発表と相まって、3つの在庫はどれもマイナスとなり、特にガソリン・留出油については予想を上回る減少となりました。

以上からわかるとおり、今日の相場自体も原油高によるインフレの再加速懸念と、強い雇用状況により、中央銀行の利上げ余地があるとみなされ、金利上昇📈 株下落📉となりました。


明日の重要イベント

  • 9月 チャレンジャー人員削減数[前年比] 前回: 30.3% 予想: ー

  • 前週分 新規失業保険申請件数 前回: 19.3万件 予想: 21.6万件

  • 前々週分 失業保険継続受給者数 前回: 134.7万人 予想: 20.2万件

  • クリーブランド連銀のロレッタ・メスター総裁が発言予定

  • リサ・クックFEB理事が理事就任後初講演

  • クリーブランド連銀のロレッタ・メスター総裁が発言予定

多くの方に好評で有難い限りです。引き続き分かりやすい解説をお届けしていきたいと思います。

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