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2022年10月6日の米国株相場

開場の日は毎日お届けしている、米国相場解説。
今日もマーケットの動き、経済指標結果と重要動向、明日の予定についてお届けします。

◆◆◆

デッド・キャット・バウンス

株式市場は重要な雇用統計発表を目前に反発を持続させる勢いもなく、主要株価指数は下落して相場を終えました。

ここまでの上昇局面を牽引してきた銘柄は、下げすぎた銘柄ほど反発が大きく、急速に大幅なリバウンドを見せる、まさに「デット・キャット・バウンス」の様相を見せていました。

あまりよい表現ではないものの、上昇局面を下支えするほどの理屈はなく、持続力のなさが示しています。

明日の雇用統計は猫を生き返らせることになるのか、それとも、さらに指数が下落していくのか。マーケットの織り込みが早い分だけ注目が集まります。


今日のマーケットは以下のとおりです。

株式

  • S&P500は 1%下落した

  • ナスダック100は0.8%の下落

  • ダウ平均株価は1.1%の下落

  • Russell2000は 0.6%の下落

S&P500

-1.02%📉 50日MA出来高 +8%, 前日比出来高 -1%

丸1日をズルズルと下げていく形で今日の相場を終えました。寄り付きが高く、引けにかけて弱くなっていく、典型的なベア相場の形です。出来高についても3日連続の減少となり、10月最初の相場の勢いは完全に見えなくなりました。

通貨

  • ユーロは0.9%下落の0.9797ドル

  • 英ポンドは1.5%下落の1.1157ドル

  • 日本円は0.3%下落し、1ドル=145.11円となった

暗号通貨

  • ビットコインは0.1%上昇の20,010.03ドル

  • イーサは1%上昇の1,358.75ドル

債券

  • 10年物国債利回りは6ベーシスポイント上昇し、3.82%になりました。

  • ドイツの10年債利回りは5ベーシスポイント上昇し2.08%へ

  • 英国の10年債利回りは13ベーシスポイント上昇し4.17%へ

コモディティ

  • ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は1.4%上昇し、1バレル89.01ドル

  • 金先物は0.1%上昇し、1オンス=1722.70ドル

本日の重要指標結果

  • 9月 チャレンジャー人員削減数[前年比] 前回: 30.3% 結果: 67.6%

  • 前週分(9/25-10/1) 新規失業保険申請件数 前回: 19.3万件 予想: 21.6万件 結果: 21.9万件

  • 前々週分(9/18-9/24) 失業保険継続受給者数 前回: 134.7万人 予想: 134.9万件 結果: 136.1万件

雇用統計の発表を明日に控える中、今日発表された新規失業保険申請件数については予想をわずかに上回る結果となりました。

ロイター誌によると、先日見舞われたハリケーンの影響により、特にカリブ海に位置するプエルトリコでの申請件数が急増したとのこと。

8月下旬以来の高水準ではありますが、コロナ前の2019年に達した水準よりも低く、かつ、このような異常気象による特例での失業率増加は、本質的な景気後退の到来とは言い難いため、材料としては考えにくいでしょう。

明日の重要イベント

  • 9月 非農業部門雇用者数変化[前月比] 前回: 31.5万人 予想: 26.4万人

  • 9月 失業率 前回: 3.7% 予想: 3.7%

  • 9月 平均時給[前月比] 前回: 0.3% 予想: 0.3%

  • 9月 平均時給[前年同月比] 前回: 5.2% 予想: 5.1%

  • 8月 卸売在庫[前月比] 前回: 1.3% 予想: 1.3%

  • 8月 卸売売上高[前月比] 前回: -1.4% 予想: -1.4%

  • ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁が発言予定

  • 8月 消費者信用残高[前月比] 前回: 238.1億ドル 予想: 250.0億ドル

  • クリストファー・ウォラーFRB理事が発言予定

明日はいよいよ雇用統計の発表を控えています。引き続きこのnoteでも結果を報告していきたいと思います。以下のFOMC記事を改めて見返すと、失業率の結果に対して参考になると思いますので、掲載しておきます。

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