祖母のお葬式
先日祖母が亡くなった。
たしか88だか9だか(覚えてないんかい) 。
数年前から足腰が悪く、最後の1、2年はいわゆる「寝たきり」の状態だった。
一人暮らしを始めてからも帰省する度に親に祖母の家に連れられ(連行され)、顔を見に行っていた。
(家族の悩みは尽きないがそれはまた今度。)
小さい頃に親戚とかのお葬式には行ったことがあったけどあまり記憶はなくて、物心ついてから初めての身近な人の死だった。
だんだん弱っていく姿を見ていたからなのか、ショックよりもついにこの時が来たんだな、といった気持ちで、一方を受けてお葬式のために淡々と帰省の準備をした。
さっきも言ったように自我を持ってから行くお葬式は初めてだし、遺族側になるのは恐らく初だったのでとにかく何をどうすればいいかわからなくて、前日に親に流れを解説される。それで何となくわかった気になる。
朝行きの車で焦って「お葬式 マナー 遺族」と検索したけどやっぱよくわからず。とりあえず父の言うこと聞いとけば大丈夫かと思いながら山道を爆走。(車で)
お葬式の会場に着くとしばらく会ってなかったいとこと達がいて久しぶり〜なんてこの場に似つかわしくない声色で話しかけてしまった。
あと全然知らないおじいさんとかおじさんとかおばさんとかがいて、多分親戚なんだろうなと思い笑っておいた。
周りに大人か大きい子どもしかいない環境で育ったので、小さい頃から可愛がられムーブには定評がある。(なんだそれ)
棺桶で寝てるおばあちゃんを見て、皆色々な言葉をかけて泣いていたけれど、私は何も言えなかった。
人って本当に死んじゃうんだとか、この前まで食べたり喋ったり手を握ってくれた人の瞼がもう二度と開かないんだなということを感じて、初めて人の死を目の当たりにして言葉がでなかったし慣れない場でちょっと緊張していた。
何か一言でも口に出したら涙が溢れて止まらなくなってしまいそうだったのもあると思う。
だけどわたしはこういう場の雰囲気になじめなくて、それどころかプライドが高すぎて泣いてるとことか見せたく無さすぎて逆にふざけてしまうような愚かな人間なので、結局その日も最後までちゃんと泣けなかった。
その後もなんか色んなことがあって(急に雑)、火葬が終わり、骨になって出てきた祖母を見てこれまたすげーとなった。不謹慎でごめんね でもこれが俺のリアル@日プ
人間死んだら土に還るだけってゆうぴの最近のマイブーム言葉だけど、本当にその通りだなって思った(こんな時でも元気にオタク思考)。
私が物心ついた時にはおばあちゃんはおばあちゃんの状態だったので(それはそう)聞いた話によるとなんだけど、若い時のおばあちゃんはバリバリの営業マンでめちゃくちゃ稼いでたらしい。
※一応断っておきますが片田舎での話なのでそんな大金持ちとかめちゃ土地持ってるとかじゃないですよ、多少の盛りはあります
たしかに身体が言うこと聞かなくなってもずーーーっとおしゃべりで、なんていうか会う度に勢いがすごいパワフルな人だった。
まあよく言えばおしゃべりで明るい、悪く言えば自我強いってかんじ(怒らないで)
おじいちゃんも働いてはいたけど、今までの暮らしができたのはおばあちゃんが頑張ってくれてたからという気持ちがあったらしく、おばあちゃんが寝たきりになってもずっとそばにいて面倒を見てあげていた。
祖父は結構ぶっきらぼうなかんじの人なんだけど、なんだかんだ祖母には優しかったと思う。
父から「もうそろそろかも。」と連絡が来た時は医者から持って一週間と言われていたのに、亡くなったのはそこから3週間くらい経ってからだった。
母曰くその日は空がとても綺麗で、朝写真を撮ったんだよねーと言っていた。
それを祖母の家に行ってる父に送ったら、父から「朝まで持ったよ」って返ってきたらしい。
祖母が亡くなったのはそのやり取りからすぐだった。
お葬式当日も寒かったけど物凄くいい天気だったなー。
いきなりだけどわたしは自分に自尊心が欠如してる自覚がある(こうやって言うと病みアピールすなってかんじだけど)。
漠然とした不安が生きてていつもつきまとってて、正直本当に死にたいなと思ったことも1回や2回じゃない。(みんなそんなもんか?。)
だけど最後まで一生懸命生きていた祖母を見て、人生をそうやって最後まで生き抜くってすごいかっこいいな〜と思った。そしてすぐ死にたい死にたい思ってたけど人間がマジであっさり骨になるのを見て逆に死ぬのが怖いな〜の方が大きくなった。(いいんだか悪いんだか…)
でも最後の最後まで頑張って生涯を終えた人を見て単純に凄いなとも思ったし、明るくて賑やかなのが好きだった祖母らしく、(葬式に何人来るのが相場かとか分からないけど)色んな人がお葬式に来てるのを見て、わたしも死んじゃったら色んな人に悲しまれたいから死ぬギリまで元気でいて色んな人と仲良くなろうと思った。←かまちょすぎる
あとお葬式始まるまでずっとよくあるオルゴールのBGMが流れてたんだけど、それが全部ミスチルだったのがツボだった。いとこが気づいたんだけど、別に祖母はミスチルファンじゃないしお寺側のチョイスだと思う。
自分のお葬式では絶対モーニング娘。のI WISH流してほしいとかふざけて思ってたけど、本気でハロープロジェクトのオルゴール集みたいなのを探しとこうと思った。
そんなかんじでありえない感想をダラダラといっぱい書いてきたけれど、なんかこれを書きながら今更すごい泣けてきた。
向き合うの遅すぎるだろってかんじだけど、これでやっとわたしもおばあちゃんと本当の意味でお別れできた気がする。
私も少しは祖母を見習ってパワフルにこの先を生き抜きたいですね。おばあ©、ありがとう〜♩人生って素晴らしい♩
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?