2024年2月18日「今日の感想」

胸がざわざわしている。

オードリーのオールナイトニッポンin東京ドームのライブビューイングに行ってきた。
そこで感じたことを記録に残したいと思う


8時。今日は、勉強とか、生活を整えることをした。
最初に睡眠時間を記録して、顔を洗ってクリームを塗って。
昨日トレーナーの勉強をしていなかったから、それを30分くらい使ってやって。
身体が少し凝っていたので、ストレッチをしようと思った。
ストレッチ中に何か見ようと思った。
テレビをつけて、ネットに繋いだ。

おすすめがいろいろ出てくる。
昨晩の、オードリーのオールナイトニッポンの音声がおすすめで出てきた。
ここのところ、なんかラジオを聴く気にならなくて、毎週聞いてた時期もあったけど、遠ざかっていた。


私は今年の抱負に「正しい命の回転をする」なんてかかげちゃって。
それはオードリーの若林が言っていた言葉でさ。
とてもとても好きだったんだけどさ。
春日がメルセデスを買った回を聞いてから、なんとなく遠ざけていた。


あの時私は鬱っぽくて、布団からなかなか出られない日々が続いていて
YouTubeやらradikoやらを繋いで、ただただ垂れ流していた時期だった。
なんとなく聞いていたのに、春日がメルセデスを買ったといったときに、まどろんでいた目が覚めてしまった。
焼肉屋の排気口の下で白米を食べていた春日が。メルセデスを買った。
ちなみに若林はVolvoだった。


加えて、昨年にマッチングアプリで知り合って少し会話をした看護師がいたんだけど、その人の看護学校時代の知人が、若林の奥さんだった。
そのときはすごく興奮した。
学生時代の写真も見せてもらった。普通の人は見れない世界を見せてもらっているような気がして、ワクワクした。


でもだんだんと、苦しくなっていった。
若林も、春日も、人間としてのリアルな形を見せられたような気がして。

テレビやラジオ、エッセイ本を介して見ていた、ある意味で架空の人たちが、急にリアルになってしまった。
メルセデスを買うって、こういうことなんだな。
この子と結婚して、生活をして、生きているんだな。


若林のエッセイは、鬱屈としていたり、時に驚くほどまっすぐだったり、
人と違う物の見方をしていたり。とても面白かった。
春日も、明るくて、面白いけど、やっぱりどこかが欠けていて、それがお笑い芸人としての面白さだった。

テレビの人、特に芸人は、自分の生身をさらけ出している気がして好きだ。
そして大抵、生身は変な形をしている。
全ての人に受け入れられる形であることはまれな気がする。
若林はその屈折した精神性が、春日は偏屈なまっすぐさが、ほんとに「芸人」っぽくて、好きだった。
そんな、変な形をした生身を見て、とても面白かったし、また別の変な形をしている自分の生身と比べて、安堵することもしばしばあった。

そんな彼らが、彼らの生き方が、急にリアルに映ってしまった。

車を買ったこと。これが春日と自分を比べる物差しになってしまった。
紹介してくれ、といえばたどり着きそうな知人の線を見つけてしまったこと。これが若林と私を脳内で結ぶ線になってしまった。

登り詰めている彼らが、架空の存在だから、笑ってみていられた彼らが、急にリアルになった。
彼らは変な形の生身をさらしながら、登り詰めている。
彼らは、本当に正しい命の回転をしているような気がした。

そんな感覚を抱いてから、私はラジオを聴けなくなった。
聞いても、何年も前の内容を聞くくらいで、最新のものは触れてこなかった。
それが今日の朝、お勧めに出てきた。前日の17日深夜に放送されたやつだ。


再生した。
録音だった。
なぜなら、東京ドーム公演の前日だったからだ。
つまりは今日が、その公演の当日だった。


東京ドームのチケットは、最初の先行販売の時に応募して、落選した。
その後にも応募の機会はあったはずなのに、なんかそこまで熱がわかなかった。
正直他のことで頭がいっぱいで、そこに割くエネルギーがなかったことも理由だったかもしれない。
でもともかく、オードリーが東京ドームで公演をするなんて、頭の隅においやられていた。


それが今日の朝、おすすめにでてきたのをきっかけに、急に目の前に現れた。


ライブビューイング行こう。


映画館を調べた。
一番近い映画館は満席だった。全国200か所の映画館でやってるらしいのに、満席だよ。うける。
次に近い映画館を調べた。一番前の列だけが空いていた。
すぐに予約をした。
勢いだった。
この機会を失ったら、次に似たような体験をできる機会はない気がした。
今日は一日、のんびり過ごす予定だったのに、急に予定が生まれた。


ライブビューイングを見た。
よく覚えていない。
隣の若者たちは笑っていた。
若林が自転車で走るところ、すごくカッコよくて、始まった、という感じがした。
自転車をこいでいる若林の表情、真剣さと戸惑いが同居したような表情をみて、私は泣いてしまった。
春日の登場シーン。いかり肩のがに股気味に歩いている後ろ姿がかっこよかった。
彼は、自信満々そうに振舞うときが、本当にかっこいいんだ。
あとは、プロレスでの入場シーン。けだるそうに歩いているとが、すごくかっこよかった。
華があると思った。

春日のポークライス?の話はすごくよかった。
今まで生きた軌跡と、偶然のような奇跡のような展開と、知人の協力を得て、たどり着いたエピソード、すごく面白かった。
若林のUberの話は、すごかった。この人、この地位に来てまで、こんな風に未知の体験をしようとするんだ、と感動した。

DJもよかった。こうやって、やってみたいがつながって、東京ドームの中に入っていくんだ、と感動した。
星野源との歌もよかった。Orangeが良かった。ラップがかっこよかった。
彼らがやっていること、特に若林がやっていることって、別に東京ドームでやるために始めたことなんて、なかったんじゃないかと思う。

でも、やってみたいから始まって、やってみて、そして今までやってきた仕事も頑張って、地に足を付けて、軸足を決めて。

そんなうちに、東京ドームで、ラジオやって、ラップをやって、DJをやる人になっていた。
漫才師が、バラエティタレントになって、MCになって、芸能人になって、東京ドームを埋めるんだ。
彼らをずっとお笑い芸人だと思っていたけど、全然違っていた。
彼らは24年を経て、漫才師・お笑い芸人をスタートにして、どんどんその中身を変容させていっていた。

エッセイであんなに鬱屈としていた若林の、「やってみたい」が、どんどん形になって
人々を魅了しているような気がした。


私も、やってみたい、をやってみようと思う。
軸足を大事にしながら、やってみたい、を大事にする。
軸足もなければ、やってみたいも弱い。
でも、私もやってみたくなった。



そういう一日でした。

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