音楽遍歴の推移にマインドマップを使ってみた:③高校生偏

こんにちは。スケキヨです。

以前書いた記事「音楽遍歴の推移にマインドマップを使ってみた:①幼少偏」「音楽遍歴の推移にマインドマップを使ってみた:②中学生偏」に引き続き,僕の音楽遍歴をつらつらと書き連ねます。

よろしければお付き合いください。


前回のあらすじ

5歳でマイケル・ジャクソンとプリンスにハマり,小学生の時にインストゥルメンタルとフォークミュージックにハマったちょっと変わった子がいました。

その子は無事(?)ひねくれることなく成長し,中学生になったことで厨二病にかかってギターを始め,様々なジャンルに手を出していくことになりました。

えぇ,僕です。

さて今回は中学校を卒業して高校生になってからのお話です。

コントラバスとの出会い

そうそう,書くのをすっかり忘れていましたが,中学在学時は「コンクールで旅行に行ける」ということに釣られてコーラス部(バリトン)に所属してました。

そんな生徒情報は高校側に筒抜けで,高校入学早々にコーラス部の先生からお誘いを受けました。

しかし幼少偏でも書いていた通り,バイオリンを習っていたころに参加していたオーケストラで,バイオリン席の反対に陣取っていたコントラバスに興味を持っていたため「すみません,興味ないっす」とお断りし,コントラバスを所有する吹奏楽部に入部したのでした。

憧れていたコントラバスを初めて弾いたときの感動が忘れられずに未だにコントラバスを弾き続けているわけですが,ここまでハマった大きなきっかけがもう一つありました。

それはFender社が出していたフリーペーパー誌『frontline』の1999年版の表紙を飾っていたジャコ・パストリアスでした。

当時は「ベースは縁の下の力持ちで,あまり前に出ない」という認識だったんですが,写真を一目見てそのカッコよさに惚れ惚れし,すぐさまCDを買い求めました。

その時購入したのは『Word Of Mouth』です。

プレイヤーに入れて始まったのは,えらくカオティックな『Crisis』,続けざまに流れてくる見事なコーラスワークの『Three Views of a Secret』,自由の国アメリカを生き生きと描いたような『Liberty City』,超絶技巧が光る『Chromatic Fantasy』から大胆なアレンジを加えた『Black Bird』,ジャコ独特の発破力に満ちた『Word Of Mouth』,そして『John and Mary』で流麗なエンディングでした。

ジャズ初心者でしたが「何かすげぇ。わからんけど,何かすげぇ。」と,何度も聴き直したことを覚えています。

その後,「ジャズベーシスト=ジャコのフォロワー」という構図に当て嵌められることへの忌避や,実際のジャコのフォロワー数の多さ&信仰・崇拝っぷりに辟易してジャコから少し離れてしまった時期もありましたが,やっぱりジャコ自身は凄まじいベーシストであり,僕も影響を受けたことは事実です。
(だからと言って「ジャコは他のベーシストより凄い!ジャコが一番だ!」とかいうことは発しません)

と,話が横道に逸れましたが,こういった経緯もあってよりベース&コントラバスにハマっていったのでした。

ちなみに,この時はコントラバスオンリーで,エレキベースを始めるのは大学3年からです。遅っ。

ハードロック厨はメタル厨に進化した

さて,高校入学と同時に吹奏楽部に入部したわけですが,たまたま席が近かったH君(今でもタイミング合わせて遊んでます)と一緒に吹奏楽部に入部しました。

お互い吹奏楽部員でしたが,彼もまたロック好きだったため,帰り道では野郎二人で盛り上がって色々と音楽を聴き漁りました。

部活や音楽に一生懸命になりたいところでしたが,ある程度の進学校だったため課題が多くなり,課題と音楽のどちらを取るかグラグラと迷い始めます。

考えに考えた挙句「勉強しながら音楽を聴けば良いやん!」(←ダメなヤツ)という結論に達しました。

そんな考えの元,「深夜まで勉強する」という体で連日深夜まで起きてテレビを見たりラジオを聴いたりしていたんですが,その中でも特に楽しみだったのが土曜深夜のテレビとラジオでした。
※当時はまだ半ドン授業があったので,土曜は平日感覚です。「半ドン」を知らない人は周りの大人に聞いてね。

TV
・爆笑オンエアバトル
・ふたりは最高! ダーマ&グレッグ
・宇宙船レッドドワーフ号

ラジオ
・ドリアン助川の正義のラジオ!ジャンベルジャン!
・Heavy Metal Syndicate
・泉谷しげるの内角高め危険球
・椎名へきる PRECIOUS GARDEN

と,これらを毎週23時~朝5時までぶっ続けで見聞きしてきました。
当然,成績は伸びません。

伸びていくのは妙に偏った知見とHeavy Metal Syndicateによって得られた,よりディープな方向への音楽嗜好でした。
(とは言えメタル界隈ではまだまだ浅瀬です)

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Black Sabbath
Metallica
Megadeth
Slayer
Anthrax
PANTERA
Judas Priest
Dream Theater
Royal Hunt

その他諸々…
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更には『BURRN!』や『Young Guitar』を愛読するようになり,完全にメタルの世界にハマってしまいました。

部屋の壁にはPANTERAやザック・ワイルドのポスターを張り,床にはムキムキの野郎共が表紙を飾る雑誌が散乱していたお陰で,親から「あんた…そっちの気があるんじゃなかろうね…?」と言われたりしました。

「大丈夫,おっぱい大好き」という回答で誤解は解けましたが。

この中で一番,というか未だに好きなバンドは紛れもなくPANTERAです。

当時のCDの帯には「パワーメタル」と表記され,現在は「グルーヴメタル」だと言われていますが,僕の中では彼らは「最高のHeavy Metalバンドの一角」だと信じて止みません。

ここで書き出すと数千字になってしまいそうなので控えますが…
彼らは飽くまでも「Heavy Metal」だと思います。
(確かBURRN!のインタビューでもそういう事を本人たちが言っていた記憶があります。)

ちなみに呼称ですが,「ヘビメタ」ではありません。
「ヘビーメタル」でもありません。
ヘビかよ。

そもそも「ヘビメタ」って呼称は…(書いてたら長くなったので強制終了)

ジャズとの出会い

コントラバスを始めたと同時にジャコ・パストリアスを聴きこんだんですが,もう一人重要なアーティストがいました。

ゴリゴリのバップジャズではありませんが,フュージョン&クロスオーバーを代表するギタリスト「アル・ディ・メオラ」です。

当時Young Guitarのコラムか何かで名前を目にし,ザック・ワイルドが「好きすぎて完コピした」とインタビューで言っていたのを読んでCDを手に取りましたが…ロックともフュージョンともまた違う,当時独特のクロスオーバーなサウンドに良い意味でノックアウトされました。

コントラバスと並行してギターも続けていたため,これまた懸命にコピーに励みます。

そしてあろうことかコントラバスでもコピーを試みます。

一見無理に見えますが,スケールを分解してみるとプラモデルを組み立てるようにパカパカと組みあがっていく楽しさすらあります。

更にはゴリゴリのジャズではありませんが,ブライアン・セッツァーのアルバムを手に取ったことでロカビリー&ビッグバンドの世界にも興味を持ち始めます。

「ジャズも聴いてみるかぁ」

と,何となく手に取ったアルバムはBill Evansの『Portrait In Jazz』でした。
「ザ・ジャズ」ってジャケ写ですもんね。

家に帰ってプレイヤーにかけた瞬間…まるでそこがオシャレ空間かと勘違いしてしまうほどのサウンドでした。
(※ムキムキメタラーのポスターが貼ってある,むさくるしい部屋でしたが)

何より「プレイも凄いしトリオの掛け合いがカッコよすぎる!」と衝撃を受けてジャズの世界へ引きずりこまれます。

こんな感じで中学から引き続き「ジャンル問わず」な悪食で音楽を聴き漁っていましたが,高校3年生にもなると大学入試がちらつき始めます。

当時はジャズも聴いていましたが,やはり根はメタラーで「高校卒業したらスウェーデンに行ってデスメタルやるんだ」とかいうアホみたいな夢を描いていました。

しかし親から「地元の国立大学に進学したら車買ってあげる」というエサをぶら下げられ,とりあえず勉強を頑張ることに。
(またまた物欲で釣られてますね。懲りてない)

よく「夏休みは受験の天王山」という言われ方をしますが,僕が通っていた進学校も例に漏れず,高校生活最後の夏休みには受験用の課題を山のように出してきました。
もちろん,朝から晩まで補修という地獄のオプション付き。
更には一週間ホテルに缶詰めで勉強合宿とかも…

ほとほと嫌気が差して家では全くと言っていいほど勉強をしていなかった記憶があります。

勉強の代わりに何をやっていたかというと,音楽を聴いたりギターを弾いたりしていたのは当然として,当時父親が突発的に買ってきたPS2を勝手に拝借し,同じく当時流行っていたBeat Maniaを夜中までやりこむという非常にアホな時間の使い方をしていました。

しかしこれもまた音楽的刺激になり,あまり食指が伸びていなかった電子音楽やブラックミュージックに嗜好が向き始めるきっかけになったのは間違いありません。

と,ブラックミュージックは大学生になってから本格的にハマりこむことになるので,今回はこの辺で。

高校時代に聴いていた音源

最後に,高校在学中に聴いてきた音楽の一部を紹介します。
(50音順)

AC/DC - 『Back in Black』 , 『Stiff Upper Lip』
Al Di Meola - 『Elegant Gypsy』 , 『Heart of the Immigrants』
Alirio Diaz - 『Guitar Recital』
Berlin Philharmonic orchestra - 『Beethoven number five』 , 『Sibelius symphony number 2』 , 『Mozart Three Concertos』
Bill Evans - 『Portrait in Jazz』
Black Sabbath - 『Black Sabbath』 , 『Paranoid』 , 『Master Of Reality』 , 『N.I.B Ⅰ』, - 『N.I.B Ⅱ』
Brian Setzer - 『Dirty Boogie』
Eric Sardinas - 『Treat Me Right』
Hi-Standard - 『Making The Road』
Jaco Pastorius - 『Word Of Mouth』
Jeff Bech - 『You Had It Coming』
Judas Priest - 『Painkiller』
Megadeth - 『Capitol Punishment』
Michael Schenker - 『MSG』
Pantera - 『Great Southern Trendkill』 , 『Vulgar Display Of Power』 , 『Cowboys From Hell』 , 『Reinventing The Steel』
Queen - 『Rocks』 , 『Greatest Hits』
Racer X - 『Technical Difficulties』
Rage Against The Machine - 『Evil Empire』
Ray Charles - 『If I Could』
Sex Pistols - 『Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols』
Slayer - 『Diabolos in Musica』 , 『Undisputed Attitude』 , 『Divine Intervention』 , 『God Hates Us All』
Slipknot - 『Iowa』
Static X - 『Wisconsin Death Trip』
Steely Dan - 『Alive in America』
Steve Vai - 『Alien Love Secrets』 , 『Fire Garden』
Stone Temple Pilots - 『Tiny Music...Songs From The Vatican Gift Shop』
Yngwie Malmsteen - 『War To Wnd All Wars』 , 『Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E Flat Minor Op.1』
Zakk Wylde - 『Sonic Brew』 , 『Stronger Than Death』
山下 和仁 - 『展覧会の絵』 - 『禁じられた遊び』
髙橋 竹山 - 『津軽三味線』
Beat Mania - 各種サウンドトラック
Heavy Metal Syndicate - 毎週欠かさず

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう👋

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