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開花宣言の翌日、雪景色を観るために静岡へ行ってきた話【fishbowl 定期 vol.5 ライブレポ】

静岡県を拠点に活動するアイドルグループ「fishbowl」

その定期公演の第5回目が、2022年3月21日に静岡県静岡市にあるLIVE ROXY SHIZUOKAで開催されました。

本記事はそのライブレポとなります。
普段は備忘録的にメモ書きのような形式で記事を書くことが多いのですが、今回は色々と感情が揺さぶられたこともあり、主観中心でまとめてみました。

慣れない文章で読みにくいところが多々あるかと思いますが、よろしければ最後までお付き合いください。

はじめに

こんな記事を書いておいて何ですが、自身はfishbowlのオタクというわけではありません。
ライブ観戦の経験でいえば、昨年10月に2回だけ。
今回が3回目という初心者です。

※以下、その時のライブメモ。

開催当日の3月21日は、暦的に3連休の最終日。
ライブをする絶好の機会。

自身がよくライブに行くグループ(いわゆる主現場)も、各地(東京・大阪・山梨)のイベントに参加していました。

「なぜ主現場ではなく、fishbowlのライブがある静岡へ行ったのか?」
という疑問があるかと思います。

まずは、その状況に至った経緯を語らせてください。
色々あったんです…。

といっても、大枠でいえば「ただの言い訳(しかも長い)」なので、飛ばしてもらって全然OKです。

もし読んでもらるのであれば「現場が散らかってるオタクの思考って、こんなんなんだー」ぐらいのテンションで流し読みしてもらえれば幸いです。

事の経緯(という名の言い訳)

はじまりは、1月中旬。
以下の2つの公演の発表でした。

・2022年1月14日
クマリデパート『おいでよ!クマコロデパート』発表(3月20日 大阪)
https://twitter.com/qumalidepart/status/1481959425636065280

・2022年1月15日
fishbowl『定期 vol.5』発表(3月21日 静岡)
https://twitter.com/fishbowl2021/status/1482324088806723586

「クマリデパート」は、自身の主現場であるグループ。

大阪での主催公演ということで前向きに検討しようと思っていた翌日。
衝撃の発表がありました。

「fishbowl、次回定期公演ゲストが原田珠々華さん」
という情報。

原田珠々華さんは「アイドルネッサンス」というグループでアイドル活動をした後、現在ではシンガソングライターとして活躍。
自身も2019年後半から応援している存在です。

そんな原田さん、昨年12月に発売されたfishbowlの1stアルバム『客演』でのゲストボーカル企画に参加。

その楽曲とMVを観た時、こんな発言をしていた自分。

発言から約2ヶ月後、企画が実現。
感謝の想いとともに、参加を決意。

そして、折角ならとクマリデパートの大阪遠征から回すことにしました。

実は「東京→静岡市」より「大阪→静岡市」の方が遠いのですが、「遠征するならまとめた方がいいっしょ!」という大雑把な考えで「東京→大阪→静岡」という3連休の予定が組まれました。

ところが。

・2022年2月13日
クマリデパート「Mash UP!」発表(3月21日 大阪)
https://twitter.com/qumalidepart/status/1492426230578450437

3/21(月祝)に、クマリデパートとfishbowlのライブが被る事態が発生。

「そりゃ、折角の遠征だし翌日もあるでしょ。むしろ、クマリデパートの優しさを感じる…流石、こころのデパート」と思いつつ…。

最終的に「対バンだから、致命傷じゃない…」という苦しい言い訳を発動。
当初プラン通りに進めることにしました。

しかしながら、どこかにダメージがあったのか。
反動のように「大阪遠征を充実させたい…!」という気持ちが高まり、3/19(土)開催のKolokolワンマンに行く算段を立てはじめます。

そんな最中。

・2022年2月25日
クマリデパート『iDOL Garden2022 SHIBUYA TSUTAYAコラボ記念ライブ』発表(3月19日 東京)
https://twitter.com/qumalidepart/status/1497191876822138884

クマリデパートが、3/19(土)に東京でのライブを発表。
Kolokolワンマンを狙う作戦があっさり頓挫します。

そうなると、以下のような予定となります。

  • 3/19:クマリデパートライブ(東京)→深夜バス(東京→大阪)

  • 3/20:クマリデパートライブ(大阪)→深夜バス(大阪→静岡)

  • 3/21:fishbowlライブ(静岡)→新幹線(静岡→東京)

過酷な現実が見えてきました。

ここに来て「大阪から静岡市って、遠くない…?」という冷静な考えが頭をよぎりはじめます。

大阪から静岡の移動手段が絶妙に難しい。
新幹線が最適だけど意外に高い(東京→静岡より高い)
在来線は時間がかかりすぎる。
結局、深夜バスが一番マシかという結論に。

大阪でfishbowl追ってる人は凄いと思います。
車がいいのかな。

「これで行くしかない!」と覚悟を決めようとしていた矢先。

・2022年2月27日
NELN「会心ノ一撃 主催定期公演【Head Shot vol.1】」発表(3月20日 東京)
https://twitter.com/neln_official/status/1497919446761017351

クマリデパートと並ぶ主現場であるNELNが、3/20(日)のライブを発表。

この月(3月)は、ほぼNELNのライブを観れていませんでした。
加えて、前月(2月)もあまり観戦できていない状況…。

ここで方針変更。
3/20(日)の大阪遠征を諦めて、東京に残ることにしました。

「クマリデパート 2回、NELN 0回」ではなく「クマリデパート 1回、NELN 1回」という選択。
主現場が2つあるという矛盾を的確に突かれた結果の選択。
致し方ないんや…。

これでようやく落ち着いた…と思いきや。

・2022年3月7日
NELN「NaNoMoRaL 4th Anniversary  MORALS」発表(3月21日 東京)
https://twitter.com/neln_official/status/1500803448949858306

3/21(月祝)に、NELNのライブが重なってしまう状況が発生。

「3連休だからライブやるよね。NELNがお世話になっているNaNoMoRaLさんのお祝いに呼ばれるなんて素晴らしい」と思いつつ…。

最終的に「対バンだから、致命傷じゃない…」という苦しい言い訳を発動。
当初プラン通りに進めることにしました(2回目)

その結果、

  • 3/19(土)クマリデパート(東京)

  • 3/20(日)NELN(東京)

  • 3/21(月祝)fishbowl(静岡)

というスケジュールが確定。

かくして、3/21(月)は日帰り静岡遠征となったのです。

※余談
2月25日に山中湖のアイドル甲子園が発表されましたが、その時点で予定が埋まっていた(というより、既に破綻していた)ので、悩まずに済みました…怪我の功名?
https://twitter.com/idol_koushien/status/1493560994140127234

東京から静岡へ

経緯を見てくれた方はこう感じたかもしれません。
「主現場に行かず、静岡に行った目的って何?」

全くもってその通りで、3/21(月)も東京にいればよかったはず。
主現場で面白そうなライブがやっているのだから…。

だけど、最終的に静岡へ行くことを選びました。
なぜなら「これは行ったほうがいい」という直感があったからです。

むしろ、直感以外はありませんでした。
定期的に、何なら前日にも、理性が「いやいや東京でしょ」と語りかけてきましたが、都度都度スルー。

そして、迎えた当日。
直感を信じたまま、朝イチの高速バスに乗り込みました。

静岡に向けて走り出すバス。
自身に出来ることは、椅子に座って揺られるだけ。

暇だからとスマホでTwitterを眺めていても、行かないと決めた現場の情報が流れ込んできて落ち着きません。

そこで、思考の海に潜り、直感の理由を探ってみることにしました。
理由がわかれば、目的も明文化できるのではという期待を込めて。

今回の遠征では具体的に観たいものがありました。
それは「原田珠々華さんが歌う”雪景”を聴く」ことです。

今回の遠征にきっかけとなった楽曲を生で聴きたい。
非常にわかりやすい動機。

ただ、それが直感の理由につながっているのかと自身に問いかけてみると、どうもそうではなさそうな感触。
理由探しの旅路は、早くも苦境に立たされました。

※勢いだけはあるツイート。悩みを見透かされているような曇り空。

車中ではfishbowlの楽曲をずっと聴いていました。
理由のヒント探しになるかという期待もありましたが、それ以上に切実な事情があったからです。

それは「fishbowlの楽曲、ほぼ把握できてない」ということ。

自身の習慣は「ライブで気になる→音源で聴く」という流れが基本。
昨年10月以来、ライブを観ていないfishbowlの楽曲を聴く機会はほぼないまま今日を迎えていました。

「あえて情報を入れず、ライブで感じるままに楽しむ」
というスタイルが好みで、fishbowlも初見時はその形で観たのですが、今回は2度目の観戦。

知らずに臨むのは申し訳ない&勿体ないということで、直前ながら楽曲を聴くことにしました。
学生時代、テスト前に一夜漬けをするような展開。

そうして理由を考えたり、曲を聴き込んでいたら、あっという間に静岡市。

東京から約3時間。
早期予約すれば2,000円台で行けるので、まあまあオススメです。
(2022年3月現在)

結局、理由は見つからず、楽曲も入れ込みきれず。
成果は一夜漬けの成功率の低さを思い出させてくれただけでした。
3時間って、意外と短い。

最終的に「ライブで感じるままに行こう」という、いつも通りのスタイルで挑むことになりました。

静岡駅到着~1部開演前

JR静岡駅前に到着したのは12時前。
開場は13時ということで、自由時間が1時間弱ありました。

静岡県のご当地有名レストラン「さわやか」に行きたかったのですが、人気があって1時間では間に合わない…。
そこで「松福」という沼津が本店で、静岡県各地に支店があるラーメン店でお昼をいただきました。

家系ラーメンに近い醤油豚骨で美味しかったです。
静岡感あるので、機会があればお立ち寄りください。

食事後、もう少し時間があったので、松福の近くにある「タワーレコード 静岡店」へ。
地元ということで、fishbowlを激推ししていて好感しかありませんでした。

個人的にタワレコの「NO IDOL NO LIFE」のポスター企画が大好きなので、かなりテンションが上りました。
fishbowlでポスタープレゼント企画があれば全力で応募したいです。

1部の開場時間が近づいてきたので会場へ。
昨年秋以来の「LIVE ROXY SHIZUOKA」
入場待ちの人数の多さに、fishbowlの勢いを感じます。

ファンクラブ先行チケットの後、一般チケットの呼び出し。
一般チケットの前半だったので、それなりに早めに入ることができました。

1部の観戦場所は、中盤下手側。
今回の会場であるROXYは、フロアが平坦でステージも特別高いわけではないので、位置取りを失敗するとほぼ見えない危険性がある箱。
前回はその罠にハマって、ほぼ視界がなかったのですが、今回はある程度は見える位置。
この半年間で自身のライブハウスでの視覚確保の能力が上がったのかもしれない…と少し嬉しい気持ちになりました。

開演直前。
注意事項の影ナレが入ります。
ナレーションを担当するのはfishbowlのメンバーである福田安優子さん。
恐らく録音。
前回の公演でも流れていた気がするので、恒例なのかもしれません。

1部公演「原田珠々華」

定刻(13:30)に開演。
原田珠々華さんのステージから始まりました。

原田さんの実際のライブを観るのは、「Voyage vol.2」(2021/09/24)以来。
先ほど、原田さんが歌う「雪景」が目的と書きましたが、原田さんのライブを久々に観れることも非常に楽しみでした。

原田珠々華さんを初めて観たのは、TIF2019のフジテレビ横の野外ステージ。
グループアイドルばかりの中、ギター1本でステージに立つ姿が印象に残って、それから応援しています。

その時から、約2年半が経過。
当時は高校生だったけど、今年20歳を迎えることに。
元アイドルではなくて、一人前のシンガーソングライターとして、今日もしっかりと舞台に立っていました。

ライブメモ

1曲目「Fifteen」
今日のライブは、自身初のオリジナル楽曲からスタート。
自己紹介代わりの1曲だなと思いながら聴いていました。

2曲目「わたしに着替えて」
自己紹介の後は、fishbowlのプロデューサーでもあるヤマモトショウさんとの共作を披露。
fishbowlへのリスペクトを感じるセトリ。

2曲を終えてMC。

fishbowlのファンの方は初めて観る人も多いと思いますが、よろしくお願いします。

元々、深海がめちゃめちゃ好きだった。
たまたま流れてきて、いいなと思った。
以前からヤマモトショウさんがやっていたバンドや曲が好きだったので、ヤマモトショウさんが手掛けてると知って驚き。
ギターの弾き語り配信をしていて、その中で深海を披露。
そのことがきっかけで、ヤマモトさんとの仕事につながった。

「雪景」ゲストボーカル。
「わたしに着がえて」の共作。
どちらもとても嬉しい。

fishbowlさんとの対バン、とても楽しみにしていた。
私自身も楽しみたい。
よろしくお願いします。

3曲目「光合成」
音源とはいい意味で別物。
今日だからこその想いを聴くことができました。

4曲目「Sixteen」
ここで代名詞のひとつであるSixteenを披露。
Fifteenもそうですが、”今の”原田珠々華さんが歌うことの意味を毎回考えさせられます。

Fifteenは16歳に合わせて作った15歳を歌った楽曲。
Sixteenは17歳に合わせて作った16歳を歌った楽曲。

どちらも披露されてから、原田さんと共に成長してきた歌。
19歳の原田さんが歌うことで、15歳もしくは16歳の時の自分と比較できる。
この2曲は、ある意味で「ものさし」になっているのかなと感じています。

変わったこともあれば、変わらないこともあるだろうし、変わってしまったこともあるかもしれない。
そういった良いこと悪いこと関係なく、今を歌い上げる姿が原田珠々華さんの魅力だと思っています。

話をライブに戻します。

「Sixteen」の最後の辺りで、更にひとつスイッチが入った印象。
楽曲への感情の入り込みが一段と強くなっていきます。
そして、その勢いのままラストの曲へ突入。

5曲目「シンガロング」
最後は感情を一気に解き放ってのシンガロング。
ビリビリと震えるような感情の波が押し寄せてきて、思わず圧倒されました。

丁寧な自己紹介から始まったライブ。
最後は「これが原田珠々華だ!」という堂々とした名乗り上げで終了。

これぞ遠征といえる見事なセトリ構成。
きっちりROXYを征伐してステージを立ち去る姿が格好よかったです。
(敵ではないですが…)

感想

久々にライブを観た感想としては「圧巻」でした。

歌とギターの表現力が一段と上がった印象。
心の芯を食われたような感覚…完全に惹き込まれました。

fishbowlとの対バンとか、コラボ曲を聴きたいとか、静岡遠征とか関係なく。
シンプルに楽しむことができました。
30分間「原田珠々華の世界」を存分に堪能できたことが嬉しかったです。

この時点で「今日来てよかった…」と強く思いました。
それぐらいに密度の濃い、素晴らしいステージでした。

1部公演「fishbowl」

後攻はfishbowl。
開始前からファンのテンションがとても高くてホーム特有の熱量を感じました。

前回(昨年10月)に観た時はステージデビューの直後。
「フレッシュだなー」という印象が強かったです。
その時の対バン相手のNELNは2020年8月にステージデビュー(当時はデビューから1年強)でしたが、それでも経験の差を感じた記憶があります。

それから約5ヶ月。
地元静岡だけでなく、東京などでもライブを行うなど、経験を重ねてきた6人。
どんなステージなのか、楽しみにしながら開演を待っていました。

ライブメモ(開演~5曲目)

SEからそのまま1曲目のイントロにつながる形。
他にあまり観ない流れで斬新でした。

1曲目「深海」
原田さんと同じく、fishbowlも始まりの楽曲からスタート。
初心者の自分にも入りやすい展開でありがたかったです。

2曲目「観察」
空間の広がりを感じる楽曲と可愛らしいパフォーマンスが融合したステージ。
実際の照明以上にキラキラしていたように感じました。

最前を中心にマサイが発生していて「fishbowlも跳び現場なんだ」と少し意外でしたが、コロナ禍以降にデビューしたグループ、かつ今の勢いなら必然か…と思い直しました。

3曲目「怪獣」
ダンサブルな楽曲とわかりやすい振付。
振りコピ、手拍子と盛り上がる要素がきっちり入った楽曲。
ステージもフロアもテンションが一段アップ。

4曲目「距離」
曲始めで自己紹介。
この辺りで30分間ノンストップで詰めてくるのかなと思いました。

5曲目「踊子」
3曲目と同じく、ダンサブルな楽曲。
曲初めで手拍子を煽ってからの「小指の先まで」と歌う流れが、ゾクッときました。
何とも言えない背徳感。
これを歌わせてるのは、凄くてヤバい…と思いました。

5曲連続披露を終えてMCへ。
観ているこちらもようやく一息。

自己紹介を聞きながら、これまでのステージを思い返していました。
目に浮かぶのは、多彩な楽曲を演じる6人の表情と仕草。
どの曲からも物語を感じるパフォーマンス。
圧倒的なアイドル感があって、この時点で惹き込まれていました。

自己紹介を終えて、ゲストの原田珠々華さんが呼び込まれます。
そして、コラボコーナーへ。

「違和感のある雪景色」

6曲目「雪景 feat.原田珠々華」
観たかった光景が現実として目の前にありました。

それなのに、
「何か違う…」
と感じて、盛り上がれない自分がいました。

原田珠々華さんを中心に、fishbowlの6人が踊る光景。
折角のゲストをしっかり立てようという意図。

ホストとしては正解かもしれませんが、ひとつのステージ・作品という視点では違和感が拭えませんでした。

  • 「主演」に収録されている、6人による「雪景」

  • 「客演」に収録されている、原田珠々華さんによる「雪景」

「それぞれの良さがあって、それらは混ざるものではなのかもしれない…」と感じました。

前の5曲で感じていた6人のアイドル感が、急に引っ込んだように見えたからかもしれません。
ただそれは、自身が原田さんのファンで彼女を中心に観ていたことが原因という可能性もあるのかなと…。
fishbowlファンから観た感想を聞いてみたいなと思いました。

結局、自身の中で上手く飲み込めないまま、曲が終わりました。

そして、
「6人での雪景が観たい」
「原田珠々華さんソロでの雪景が観たい」

という、2つの願いが生まれました。

ライブメモ(MC)

曲が終わり、改めてMCが入ります。

fishbowlはこうしたコラボは初めて。
(原田さんに向けて)今日はどうでした?

fishbowlのファンの皆さんが温かくて、一緒に乗ってくださったり、拍手してくださって嬉しかったです。
fishbowlさん好きだったので、コラボできて嬉しい。

※原田さんにお土産として静岡のご当地パンである「のっぽパン」を贈呈。

楽屋にも「うなぎパイ」などを置いてくれていて、静岡に来た感があった。
fishbowlの皆、全員小さくて華奢だと思って、私と年齢が違うのかなと調べたらほぼ同じ年だった。
私が大きいのか…。

(fishbowlは全体的に小さいというフォローが入って和んだ後)
皆かわいい…。

トークが一段落した後、記念撮影。
原田さん退場後、次回定期公演の発表。

4/30に「タイトル未定」をゲストに開催。

北海道と静岡県、地元&東京で活躍するアイドル同士の共演。

タイトル未定の名前が出た時の会場の沸き具合から、タイトル未定の勢いや存在感を感じることが出来ました。

感想

「楽しかった!!」という一言に尽きます。

6人による演劇的なパフォーマンスという印象は以前と変わらず。
ただ、表現力がググっと上がっていて、惹き込まれる力が段違いでした。

ROXYというホームグラウンドでのライブという点も要素としては大きかったなと感じました。

「ステージの使い方を熟知していること」「会場の空気の温かさ」
というのはやっぱり強くて、結果的として、
「演技するところはしっかり演じる」「遊べる余白があるところは遊ぶ」
というメリハリが効いたパフォーマンスになっていたと思います。

最後のコラボは違和感があったものの、それまでの5曲だけでも、密度が濃くて満足感あるステージでした。

「対バンでこれなら、2部の単独公演はどうなるだろう…」という期待を膨らませながら、1部の観戦を終えました。

1部終演後~2部開演前

終演後、原田珠々華さんは特典会無し。
fishbowlも特典会に行くほどメンバーに詳しくないことから、1部終演後、すぐに会場を後にしました。

改めて「さわやか」に挑戦すべく会場から徒歩10分のお店へ。
無事に整理券をもらい、近くの喫茶店で1部までのメモをまとめることに。

思いの外、まとまりがよくて、テンションが上がりました。
(…が、いざ書く時に意外と使えず、今テンションが落ちています)

メモを書く中で、fishbowlの特徴を考えていて、

  • 芯がある(ありすぎる)プロデュースとクリエイティブ

  • その上で、きっちりアイドルしてること

という答えに至った瞬間、
「それって、クマリデパートに感じている魅力と同じでは…?」
と気づいてしまいました。

同時に「ヤバい、ハマってしまう…」という謎の心配が発生。
さわやかでげんこつハンバーグを食べている時も、無駄にドキドキしていました。

※1部が終わった時点で、見事にやられた模様。

なお、今日のさわやか。
「14:20整理券入手、16:35入店、135分待ち」
昨年秋はほぼ並ばなかったので、時世の流れを感じました。

食後、ちょうどいい時間だったので、そのまま会場へ戻りました。
Twitterきっかけで知り合った方にご挨拶をしつつ入場。

2部入場。
1部とほぼ同じ中盤下手位置に。
何となくROXYの定位置を見つけたような気がします。
1部よりも前方の視界が開けていてラッキーでした。

今回も開演直前に影ナレ。
1部と同じ内容、録音だった模様。
本日卒業する福田さんが担当ということで「今日でこの放送が流れるのも最後なのかな…」と思い、寂しさを感じました。

2部公演

2部はfishbowlによる単独公演。
そして、福田安優子さんと澤口葵さんの卒業公演です。

個々のメンバーを語れるほど詳しくなくて、今回の卒業の経緯や理由もしっかりと把握できているわけではありません(公式発表を読んだ程度)

ただ、アイドルの卒業というのはひとつの物語の区切り。
その瞬間に立ち会った時、何かしら感じ入るものがあるはず…。
そんなことを思いながら、2部の開演を迎えました。

ライブメモ(1曲目)

定刻(18:00)にスタート。

1曲目「平均」
SEがなくてイントロから自然にライブに入って行くのがfishbowlのスタイルなのだと理解。
最新曲ということで、多めに聴いていたので無事に反応できました。
曲名に準じた、左右繰り返しや並行動作が多い振付で、振りコピしていて楽しかったです。

「直感の理由」

2曲目「雪景」
fishbowlの6人だけでの披露。
1部公演で観たいと思っていた願いの片方が早速叶いました。

1部のコラボとは違って、6人が主演を務める演劇。
切ない歌詞を明るく朗らかに歌うギャップ。
アイドル感が溢れるパフォーマンスにやられました。

加えて、楽曲が始まった瞬間。
「この光景を観るために、今日ここに来たんだ」とわかりました。

同時に、自身の中にある色々なものが、一気につながっていきました。

「fishbowl」のプロデューサーであるヤマモトショウさんは、自身が好きなグループである「ukka(前名:桜エビ~ず)」の楽曲制作を担当。

「ukka(桜エビ~ず)」を観たTIF2019で、今回のゲストである原田珠々華さんを知る。

「ukka(桜エビ~ず)」でMV監督を担当していた森岡千織さんがプロデューサーを務める「NELN」との対バンがきっかけで、初めてfishbowlを観る。

そして、今回、原田珠々華さんをきっかけに、再びfishbowlを観る。

アイドルオタクとしての歴が浅い自分でも、こうして紐付くものがあるのだなと驚きました。

そして、直感の理由がわかった気がしました。
「自身の(アイドルオタクとしての)物語が新たに紡がれる可能性を感じた」からなのかなと。

「アイドルは物語」だとよく言われますが、アイドルオタクも同じだと思っています。
アイドルだけなく、アイドルオタクもいつか物語を終える時が来ます。

自身も毎日ほんの少しずつですが、終わりに近づいている感覚があります。
オタクとしての寿命と言ってもいいかもしれません。

ただ、歩みは止められなくても、寿命を伸ばす術はあるはずで。
その術のひとつが、今日のような体験なのかなと感じました。

原田珠々華さんをきっかけに、fishbowlの6人が描く雪景色を観れたこと。
今までの経験や積み重ねから、新しい何かにつながった瞬間。
とても嬉しい出来事でした。

今後fishbowlのオタクになるかはわかりませんが(そうなったらなったでいいとして)、こうして未来の可能性を広げたり新たな選択肢を作ることで寿命が伸びていくのかなと感じました。

オタクとしての生存本能なのかもしれません。
それがいいのか悪いのかは置いておいて。

…と、ライブの話から大分外れてしまいました。

自身としては6人の雪景を観た時点で目的達成した感がありますが、実際のところライブはまだまだ序盤。
ここからグングンとパフォーマンスが加速していきます。

ライブメモ(3曲目~終演)

3曲目「猛獣」
1部と同じく、ギアを入れる役目を担っていました。
スペースもある程度あったので、楽しく振りコピできました。

4曲目「観察」
高速ギアのまま突入。
今日、ライブで聴いて1番印象が変わった曲かもしれません。
今のfishbowlの楽曲だと、恐らく1番の沸き曲。
今日は跳びませんでしたが、いつか推しができた際には楽しく跳びたいなと思います。

5曲目「距離」
前奏で自己紹介。
1部でも同じだったので、定番なのかもしれません。

6曲目「朱夏」
ここで初めて1部で未披露の楽曲が披露されます。
fishbowlを初めて聴いた時に引っかかった楽曲。
季節的にどうかな…と思っていたので、聴くことができて嬉しかったです。

7曲目「踊子」
手拍子を求める煽り。
明るさの内に少しの切なさが混じっているようで、まさに踊子だなと思いました。
今日2回聴いてみて、この曲の危なさをまじまじと感じました。
2~3年後に披露したら、今とは違う方向で化けそう&ウケそうな予感。

8曲目「深海」
ライブ終盤という空気の中、満を持しての登場。
最後はやっぱりこの曲で締めよう…という趣。

曲が終わって、メンバーが退場。
時刻は18:35。

本編終了かなと思いきや、時間を空けずに2人が登場。
そのままユニット曲の披露となります。

9曲目「百青」
2人が出てきた段階で、フロアがざわめきます。
その様子にユニット曲の披露は珍しいことなのだなと察しました。

最初は大白桃子さんと澤口葵さんのペアからスタート。
澤口さんが卒業ということで、これが最後の披露。
可愛らしさがギュッとつまった楽曲。

10曲目「湯泉」
続いては、新間いずみさんと久松由依さんのペア。
6人曲でも目立っている歌唱力を持つ2人ということで、バシッと聴かせる、気持ちのいい楽曲でした。

11曲目「春服」
残るユニット曲は1曲。
福田安優子さんと木村日音さんのペアによる春服。
開始前にスタンドマイクが設置。
始まった瞬間のフロアのどよめきが印象に残りました。
後に最初で最後となる披露だと知り、合点がいきました。
曲名通り、春らしい明るい、心地よい楽曲でした。

12曲目「深海」
2回目となる披露。
fishbowlにとって、特別な楽曲なんだなと実感しました。

メンバーが退場。
18:52、今度こそ本編が終了。
アンコールを求める拍手が巻き起こります。

約5分後。
赤い衣装(朱夏衣装)に着替えたメンバーたちが再登場。

アンコール(13曲目)「深海」
3回目の披露。
これだけ明確だと、初心者の自分でもこれがお別れのメッセージなのだと気づくことができました。

1部を含めると今日だけで4回目の観戦。
同じ日にこれだけ観ると、フォーメーションや振付の理解度が格段に上がります。
詳しくない人間でもメッセージが受け取れるように繰り返してくれていたのな…なんて思いました。

曲が終わり、最後に2人からの挨拶。
非常に短くてシンプルな内容。
改めて、深海に想いが込められていたのだなと感じました。

◆福田安優子さん
応援ありがとうございます。
fishbowlになれて、本当に幸せでした。
これからも自分らしく、泳ぎ続けます。

◆澤口葵さん
短い間でしたが、みなさんの前に立てて嬉しかったです。
幸せでした。
本当にありがとうございました。

2人が挨拶した後、そのままライブ終了。
あっさりとした幕引きでした。
19:04、終演。

感想

「卒業公演」というより「6人の集大成」という趣。
下手に感動に振らずに、ステージを作り上げるスタイル。
fishbowlというグループの挟持を感じました。

ですが、ライブ全体の構成を振り返ってみた時。
やはり卒業公演という特別な時間だったのだなと実感しました。

端的にいえば、ロマンティックすぎるセトリでした。
今日でなければ怒られるぐらいのレベル。
逆に言えば、今日であれば許される、今日だからこその構成。

第1部は、1曲目~8曲目。
「思い出を振り返るように歩いて、原点(深海)を目指す旅路」
最新曲(平均)から1stアルバム「主演」の後ろのトラックから順番に披露(夜桜を除く)する流れ。

第2部は、9曲目~12曲目。
「自身の原点とは何かの再確認」
ユニット曲+2回目となる「深海」

第3部は、アンコール。
「原点からの再スタート」
3回目となる「深海」

終演。
「6人は、4人と2人(1人、1人)に別れて、それぞれの道を進む」
多くを語らずに退場するメンバー。

終わった時に湧き上がってきたのは、
「6人のラストステージを観ることが出来てよかった」
というシンプルな想いでした。

「6人のfishbowlがあったことの”証”のひとつ」を受け取ったような感覚。
fishbowlのオタクでない自分ですが、このことは大事にしたいなと…。
今回、主観で記事をかいているのは、その気持ちの現れかもしれません。

2部終演後~帰京

1部と同じく、特典会には参加せず。
終演後、すぐにROXYを後にしました。

帰りは新幹線。
JR静岡駅を散策したり、夕食を食べたりした後、予約していた新幹線に乗り込みました。

静岡駅を出発後、売店で買ったハイボールの缶を開けて、グッと一口。
朝から1日動き続けた身体にアルコールが染みます。

歌詞を眺めながら、繰り返し「深海」を聴いていました。

明日ただ一瞬だけこの恋に
強い光があたることよりも
僕は誰もまだ見ていなくても
自分のために輝くから
深い夜の底で

「深海」より

卒業する2人からのメッセージでもあるし、残る4人からのメッセージでもあるし、運営(プロデューサー)から2人への手向けなのかもしれない…と思いながら、窓の外を眺めます。

ですが、外は宵闇に包まれていて。
富士山はおろか、近くの景色もほぼ見えません。
新幹線の中だけが明るくて。
まるで深海の中、自分のために輝いている光のようでした。

最後に

無事に帰宅した翌日(3月22日)
東京には季節外れの雪が降り注いでいました。

東京の開花宣言の翌日、静岡で雪景を観て。
その翌日、東京で雪景を観る。

物語にしても出来すぎな展開。
ですが、fishbowlと原田珠々華さんからの贈り物だと思えば、それもまた良しなのかなと。

3月にこれ以上無いぐらいの雪景色を観ることができました。
ありがとうございました。

<公演情報>

「fishbowl」定期公演の第5回。
ゲストとして「原田珠々華」が参加。
1日2部制(1部ゲスト、2部単独公演)

・公演名
fishbowl『定期 vol.5』

・日時
2022年3月21日(月祝)
1部 開場 13:00/開演 13:30
2部 開場 17:30/開演 18:00

・会場
LIVE ROXY SHIZUOKA

<セトリ>

1部

・原田珠々華
SE
01:Fifteen
02:わたしに着替えて
MC
03:光合成
04:Sixteen
05:シンガロング

・fishbowl
01:深海
02:観察
03:猛獣
04:距離
05:踊子
MC
06:雪景 feat.原田珠々華 ※原田珠々華コラボ
MC

2部

・fishbowl
01:平均
02:雪景
03:猛獣
04:観察
05:距離
06:朱夏
07:踊子
08:深海
※退場→再登場
09:百青 ※大白澤口
10:湯泉 ※新間久松
11:春服 ※福田木村
12:深海
※本編終了→アンコール
EN01:深海
MC(挨拶)

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