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2024年4月27日

この日、2本のライブを観戦した。

ひとつは、Layn「斉藤みる卒業ライブ」
もうひとつは、クマリデパート「新体制お披露目ライブ」

Layn フライヤー
クマリデパート フライヤー

前者はメンバー卒業、後者は新メンバー加入。
対照的な公演。

だけど、どちらも同じ気持ちを抱いていた。

「自分が主役ではない」と。


クマリデパート。

4月6日に推しである山乃メイさんが卒業。
そのことをきっかけに自身も離れることを決めた。

最後のけじめとして、山乃さんが抜けた5人体制と新体制を一度ずつ観戦することにした。
今日が本当のラスト、お別れの時。

主役は新メンバーであり、新メンバーと一緒に歩んでいく他メンバーとファンたち。
自身はその背中を見送るために参戦しようとしていた。


Layn。

「斉藤さんの卒業」を消化しきれていないまま、この日を迎えていた。

せっかく向き合うための時間をLaynチームが作ってくれたにもかかわらず、自身はその時間を山乃メイさんのために消費してしまった。

山乃さん卒業後、Laynのライブを2回観戦した。
だけど、4月7日は自身の気持ちを整理するために、4月21日は推しの復帰をお祝いするために、それぞれ使ってしまった。

結局、ちゃんと向かい合えたのは直前になってから。
ほぼぶっつけ本番になってしまった。

主役は斉藤みるさん、そして残るメンバーと向き合ってきたファンたち。
それぞれの勇姿を見届けるために参戦しようとしていた。


実際に4月27日を終えても、大きく考えが変わるわけではなかった。
ただ、気持ちは当初想像していたよりも、ずっと前向きで軽やかに終えることができた。


Laynは「今日が最後なの?」と思ってしまうぐらいに、いつも通りに楽しいステージだった。

自分に唯一できることは記録として写真を残すことだと思って、撮影に集中したのが功を奏したのかもしれない。
重くなりすぎることなく、斉藤みるさんを笑顔で見送ることができた。

”鈍い”ともいえるのかもしれないけど、それは自身が招いた結果。

受け入れた上で明日からの4人体制を応援していきたい。


クマリもいつも通りに楽しいステージだった。
それは山乃さんがいた時と全く変わっていなかった。

そう思わせてくれたのは、山乃メイ卒業公演のタイトルの由来にもなった「ククククマリデパート」の披露だった。

6人体制の象徴ともいえる楽曲が7人バージョンにアレンジされていた。
そこに”山乃メイ”は全く存在していなかった。

見事に消し去ってくれていた。
そのことに救われた。
優しく介錯された瞬間だった。

その後の時間はフラットな気持ちで観戦できた。
ライブ前は「もう二度とクマリデパートのライブは観れない」とすら思っていたけど、ライブ後には「対バンやフェスで被ったら観よう」ぐらいになった。

新体制、遠くからにはなるけど応援していきたい。


今日を通じて感じたのは、趣味…最優先ではないことの限界。

アイドルオタクが最優先であったなら、4月7日以降にLaynを全通できたかもしれないし、これ以降もクマリデパートの現場に通えたかもしれない。

だけど、そうすることを4月6日に辞めたので、全通は出来なかったし、これから通うことも出来ない。

想像していた以上にやれることが狭いな…と実感させられた。
それを悔やむ気持ちがあることに、まだ未練があるのだなと感じる。

でも、もうそんな資格はない。
今それを望むのは、ただただ、欲深いだけだ。

過渡期といってしまえば、それだけのこと。
来月、再来月になれば、この感情は薄れていくんじゃないかなと思う。
(そうなってくれないと困る)

足るを知っていきたい。

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