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2023年6月3日 土曜日

日記ともいえない何か、この日に感じたことの羅列。
まとまっていないけど、書き残してはおきたい。
そんなやつです。

2つの選択肢

2023年6月3日 土曜日
この日はライブに通っている2つのアイドルグループの大事な公演が重なっていた。

「Layn」4thワンマンライブ
「クマリデパート」Zeppツアー名古屋公演

現在の主現場(一番通っているグループ)はクマリデパート。
だけど、今回はLaynに行くことにした。

「Laynのワンマンが観たい」という気持ちが「クマリデパートのツアー1公演を観たい」という気持ちを上回った。

自分はこういう選択をたびたびする。
主現場だから無条件で参加することはなくて、各要素を加算して合計点が高い方を選ぶことが多い。
(クマリは150点スタートなので選ばれやすい、みたいな感じ)

今回、一番の決め手はLaynがワンマンライブだったこと。

アイドルグループ、特にライブアイドルにとってワンマンは特別。
大体が1年に1~2回、中には1回もできないグループだってある。

Laynにとって今年初めてのワンマン。
去年11月に発表されてから約半年間、目指してきた場所。

対するクマリは今年3月に発表されたツアーの中日。
しかも前日開催のツアー初日を観戦する予定。

そこまでの迷いなく、Laynワンマンを選択した。

そうして迎えた、6月3日当日。
クマリデパート ツアー名古屋公演を観ている自分がいた。

辿り着けなかった、特別な舞台

Layn ワンマンライブを観なかった理由。
それは台風2号の降雨による交通網の遮断が原因だった。

大阪から東京に戻ることができなかった。
出来る限りの方法を模索したけど、どうしても辿り着けなかった。

ダメだと悟ったのは、当日の午前6時30分。

前日の夜行バスが午前に到着する可能性がほぼ無いと知って見送り、当日朝に新幹線が運行する可能性に賭けたけど、見事に敗れ去った。
北陸迂回ルートや空路など…他の方法も午前中には到着できないことがわかった。

できるのは事実を受け入れることだけ。
JR 大阪駅バスターミナルのベンチに座って、早朝の澄んだ空を眺めながらハイボールを1缶だけ空けた。
それぐらいは許して欲しかった。

お陰で色々と消化できて、落ち着くことができた。
時にアルコールは偉大だ。

前回から今回のワンマンまでの約半年間。
それなりの頻度&近い位置でLaynを観てきた。

ひとつひとつのステージ。
ワンマンに向けたグループ&各メンバーの活動。
それらを振り返ってみて、今日は成功すると自然に信じることができた。

そして同時に、そうやって振り返られるぐらいLaynを観てきたのだと気づくことができた。

「今日だけではなくて、今日までの過程にも価値がある」
今日のワンマンは大事だけど、1つのライブでしかなくて。
これまでの半年間で観てきた30回以上のライブを否定するものではない。

「今日行けなくても、Laynが好きなことは変わらない」
「明日のライブは行ける、その時は全力で楽しもう」
そう思った時、一気に気持ちが晴れた。

ここでようやく前を向けるようになった。

「今日の自分がこれからどうするか?」
ここから、クマリデパート ツアー名古屋公演につながっていく。

巡り合えた、特別な舞台

台風の影響で新幹線や高速道路が止まっていたのは東京〜名古屋の間。
大阪から名古屋への移動は何とかできる状況だった。

「一度行かないと決めた現場に行くこと」
(しかも前日のツアー大阪で推しに行かないと伝えてしまった)

そのことに抵抗はあったけど、今取れるベストな選択肢を取っていこうと切り替えて、名古屋行きのバスチケットを予約した。

バスは多少の遅延があったものの15時過ぎに到着。
撮影可能エリア席の当日券も無事に購入。
こうして、2日連続でクマリデパート Zeppツアーを観戦することになった。

ツアー2日目。
昨日よりも活き活きとしたパフォーマンス。
公演ごとに成長していくツアーならではの面白さを実感しながら撮影。

そして中盤に差し掛かった時。
それは起こった。

小田アヤネさん&山乃メイさんによるユニット曲の初披露。

「クマリデパート 初ユニット曲」
今回のZeppツアーの目玉のひとつ。
初日の大阪公演では1期の2人(早桜さん優雨さん)によるユニット曲が披露された。

「これは2日目(名古屋)が2期で、3日目(福岡)が3期だろう」
「2日目は行けないけど3日目は行けるから、推し(山乃さん)のユニット曲は観れる…よし!」
発表当初はそう思っていた。

だけど、2期曲が既にあることや他にも気になる点があって、開演前には「もしかしたら小田メイというパターンがあるかもしれない…」という予感も少しだけあった。

結果としてはその予感が見事に的中!

……したのだけど、内心は結構複雑だった。
「観れたー!」と「観れてしまった…」が混在している感じ。

素直に喜びきれない自分がいた。
「Laynワンマンに行かなかったから、観ることができた光景」
だったからだ。

Layn 4thワンマンを観れなかったという、残念な気持ち。
クマリデパート 推しのユニット曲初披露を観れたという、嬉しい気持ち。

「その2つは対立するものではなくて、両立するものなんだ」
そう思っていたつもりだったけど、両方の感情が同時に湧いた時、完全に切り分けることは難しかった。

結局最後まで気持ちを整理しきれず、ライブ終了の時間を迎えた。
完全に気持ちが迷子になっていた。
そんな状態の自分を救ってくれたのは、推しだった。

終演後の特典会。
ツーショットチェキで山乃さんが「L(のポーズ)しよう」と提案。
いつも素直に従っているのでその時も特に考えずにLポーズにした。

撮影後に一言。
「Laynさんのポーズ。今日行けなかったんでしょ…?だから…」
その瞬間の衝撃が今も忘れられない。

今日急遽参戦することは伝えていたけど、不参加になった現場は伝えていなかったから、その名前が出ることを全く予想していなかった。
推しを侮っていた…ごめんなさい。

その後、Laynが観れなかったことを気遣ってくれながら、初お披露目を観てくれたことが嬉しいと話してくれた。
お互い言葉が出ない瞬間もあったけど、だからこその感情をやり取りできたようにも思う。
少なくとも自分はこの時間で気持ちを整理できて、最後は素直な気持ちで「今日観れてよかった」と伝えられた。

そうして、平穏な気持ちで東京への夜行バスに乗り込んだ。

「山乃メイを推していて、本当によかった」
そう思える1日になった。

”複数グループを追う”ということ

ハッピーエンドでめでたしめでたし!
……と締めくくればよかったのだけど、夜行バスから目覚めた時にふと思ってしまった。

「そもそも大阪にクマリデパートを観に行ったから、Laynを観れなかったんだよな」
という事実に。

それはつまり、
「クマリデパート Zeppツアー中日 < Layn ワンマン」
「クマリデパート Zeppツアー初日 > Layn ワンマン」
だったということ。

今回の根本的な原因は、この不等号によるもの。
普段なら成り立つはずのものが想定外の事態(今回は台風)によって崩れてしまった。
そして「真に選んだもの/選ばなかったもの」が露わになった。

結局は主現場を選んでいたのだ。

「何かを選ぶということは、何かを捨てるということ」
複数グループを追うのであれば、その事実に対してもっとしっかりと向き合う覚悟がいるなと痛感した。

ふと「いっそひとつのグループだけを追えたら楽なのに…」と思ったけど、それはそれなりの大変さがあるだろうし、色々な楽しさ&熱さのライブを観たいので即却下した。

これからも「ああ…」となることが度々あるだろうけど、上手く付き合って乗り越えていきたい。
迷いながらも選んだ現場を大事にして、全力で楽しみたい。

そんなことを思っていたら、バスが終点となるバスタ新宿に到着した。
出迎えてくれたのは快晴の空。
本当の意味で6月3日が終わったような気がした。

6月4日が始まる。
今日も選んだ現場を存分に楽しんでいこう。

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