【詩】chamomile
白い花畑でぽつんと
リンゴの香り華やいだひと
涙色の目は地平線を覗いた
紫のサイレンに抱かれて
桜が散り、青葉に詰られ、紅葉に怒られた夜、細雪のノックで目を覚ます
扉の向こう、寒椿 水面に弧を描く
今年はリンゴの花が咲くのかもしれない
作家修行中。第二十九回文学フリマ東京で「宇宙ラジオ」を出していた人。
白い花畑でぽつんと
リンゴの香り華やいだひと
涙色の目は地平線を覗いた
紫のサイレンに抱かれて
桜が散り、青葉に詰られ、紅葉に怒られた夜、細雪のノックで目を覚ます
扉の向こう、寒椿 水面に弧を描く
今年はリンゴの花が咲くのかもしれない
作家修行中。第二十九回文学フリマ東京で「宇宙ラジオ」を出していた人。