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頭だけで良いのか。いや、良くない。

※この記事は、武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコースの授業「クリエイティブリーダシップ特論」の課題エッセイです。授業では、クリエイティブとビジネスを活用して社会で活躍されているゲストを毎回お招きして、お話を伺います。

2021年5月24日(月) クリエイティブリーダシップ特論 第7回 ゲスト
高濱 正伸 さん / はなまる学習会

高濱さんは、1993年に小学生向けの学習教室「花まる学習会」を設立された。武蔵野美術大学の客員教授でもある。

「花まる学習会」では「メシが食える大人」、「モテる人」を育てることを目指している。「メシが食える大人」とは「自立・自活できている大人」、「モテる人」とは「魅力的な人」と同義だ。

上記のような人を育てるため、「花まる学習会」では、思考力、国語力、野外体験を3つの柱としており、様々なコースを提供している。また、教育は『「お母さんが幸せであること」が子育ての要である』と考えており、子どもだけでなく、保護者にも安心を提供でしている。保護者向けの講演が多いのも、その理由の一つだろう。


ここまではホームページを見れば分かる情報。今回の講義では、高濱さんの生い立ちから仕事、夫婦論まで話題は多岐に渡った。

「今回のテーマは“心”です。」とホワイトボードを使ってスタートしたのは面食らった。(先週のチームラボ堺さんのお話で「ホワイトボードはいらない」という話から、今回のホワイトボードを使ったスタートだったので、ゲストの多様性にも驚いた。)

正直に話せば、講義を note にどう整理しようと思ったのが本音。今回は、自分が印象に残った話を2点掘り下げたい。なお、書いた後に読み返して、今回のテーマ“心”にあまり触れていないことに気付いた。すみません、その点はご了承ください。

1点目は、起業家は「好きなものを見つける。→誰も見つけてない課題を抽出する。→最後までやりきる。→説得する」ことをしなければならない、という話。心がテーマに始まり、自分の心を震わすことやワクワクすることをしなければならない、と自己啓発本にありそうな話だと序盤は聞いていた。だが、誰も見つけていない課題を抽出する、という話が急に入ってきてドキッとした。

高濱さんが例として挙げていたのは、数学の図形問題の補助線。数学の先生は「ここに補助線を引けば問題は解ける。」と言うが、そこに補助線を引く発想自体どのようにすれば思いつくかは誰も説明してくれない。高濱さんは自身の経験から、その点に問題意識を感じていた。そして、補助線の発想をどう思いつく教育をしようという考えに至り、実際に提供している。

2つ目は「日本人ノーベル賞受賞者は田舎出身が多い。」という話。調べてないので、これが本当なのか分からないが、言わんとしていることは分かるような気がする。情報処理能力は都会でも伸ばせられるが、イメージ力を身に付けるような教育は難しい。自然環境が多い田舎の方が鍛えてくれるということだと思う。

種子島に住んでいた時、「田舎って学習環境として、とても良いのではないか。」と自分も思っていた。バックグラウンドとして、自分が都会で生まれ育ったからこそ、そう感じたのだと思う。教科書でない教材がゴロゴロ転がっている。頭だけでなく、身体感覚として学べる。


自分が小中学生の時に花まる学習会の授業を受けてみたかった。あとは自然から学べる点は今でもたくさんあるので、色々吸収したいと考えた今回の講義でした。


【参考】


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